Fate/bright shadow    作:怪文書大好きマン

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第15話 海デート

 

 

Q.福袋の中身は?

 

有限会社T&M

 


 

 突然だけど海に来た。

 ...海?なのか?

 そこには真っ黒な水なのかすらわからない、明らかにやばそうなもので街の外のすべてが埋め尽くされていた。

 そもそもこの街に海なんてないし、水がある場所といえば川くらいだし...

 

「夏だ!海だ!海水浴...はできないわね」

「元気だね...俺はこの状況に困惑してるんだが」

「だから、上から見たんじゃないの?この星に残ってる陸地なんてこの街と箱が空いた場所くらいよ」

「だからそれがわからないんだって。俺は飛行機に乗ってロンドンから日本に戻ってきたんだぞ、この街に空港なんてないしどうやって飛行機から降りてこの街に入ったんだよ」

「それは...ほらあれ見て」

 

 メアが駅のある方向を指さした。

 そこには町の外に線路が伸びていた。

 

「外に別の街があるのか?」

「無いわよ、あなたはあれに乗ってきたの、飛行機に乗ってきたってのは幻覚よ」

「???え、どこから幻覚だったんだ?無い場所から仕事はもらえないだろ」

「逆に仕事の内容を覚えてるかしら?」

 

 少し考えてみるが何も思い出せない。

 それどころか飛行機に乗った時の記憶すらない。

 

「え、最初から!?」

「えぇ、正確に言えば記憶を消す前に仕事自体は終わってるから安心して、まぁ報酬は永遠に入らなけど」

「おい待て、俺の記憶を消したって言ったか?」

「だって精神崩壊しちゃったんだもの、やり直すために箱が空いてからの記憶は全部消したの」

「えっと、待って、わからないことが増えたんだが」

「記憶に関しては諦めて、箱に吸い込まれたから汚染されちゃってるの」

「...わかったそれは諦める」

 

 

「それより説明!ほかに何を隠してる?」

「隠し事なんてしてるつもりはないけど?何が知りたいの?」

「嘘つけ!...まずはこの箱が何なのか、大体予想はついてるけど」

 

 箱を自覚するようになってから、意識すれば出せるようになった。

 そして頭で考えれば魔力とかを送らなくても勝手に動くことが分かった。

 昨日の夜は動かすのが楽しくて眠れなかったのは内緒にしておこう。

 

「あなたこういう細かい動きをする物好きね。あなたの予想通りそれはパンドラの箱よ、正確にはパンドラの箱本体との出入り口を作るための箱ね」

「で、私がいない間あなたを守っていたのが、『希望ちゃん』と『絶望ちゃん』よ」

「なんか変なあだ名付けてたけど、私も白ちゃん、黒ちゃんって呼んでるからいいんじゃない」

「じゃあお前がパンドラ?ってわけでもなさそうだよな...」

「えぇ私はパンドラじゃないわ、パンドラは箱の近くで私たちを観戦してる」

「観戦?俺たちの事なんだと思ってるんだ」

「この星の最後の娯楽よ。感覚的には観戦してるようなもんでしょ」

 

 知らない間に上位存在みたいなやつに娯楽の道具にされてるのは気に食わないけど、一つ謎が解けたのはよかった。

 

「直接行って殴ってやりたい気分だけどこれのせいで行けないしな...ていうかこの海は何なんだよ」

「触ってみればわかるんじゃない?」

「え?触っていいやつなの、これ」

「直に浸かったことあるんだから大丈夫じゃない?」

 

 どうやら箱の中にあったものと同じみたいだ。

 恐る恐る黒い海に近づいてみることにした。 

 特に匂いとかはしなかったけど、海みたいに波がある感じじゃなくてただそこにあるって感じ。

 模様みたいなのは動いてるから遠くからだと波打ってるように見えたのかもしれない。

 触ってみようと手を伸ばすと、水面?に触れる前に中から手が出てきて引きずり込まれそうになった。

 

「うわ!ちょ、離せ!」

「なにこれ?」

「ちょっと、メア見てないで助けて!結構力強い」

 

 メアに反対側から引っ張られて何とか助かった。

 腕が痛い、千切れるかと思った。

 

「なんだよあいつ、箱の中にはいなかったぞ」

「私も知らな~い、なんだろうね?」

「おまえが知らなかったら何なんだよ」

 

 そんなやり取りをしていたら、黒い海からさっきの手の持ち主であろう人型の黒い物体が出てきた。

 それもたくさん、とんでもない量が今も海から溢れ出てきている。

 

「待て待て量がおかしい!ていうかあいつらお前みたいな形してないか」

「悪趣味ね、これはちょっと嫌かも...あの人のやりそうなことだわ」

「どういうこと?それより撤退!あの数はいくらお前でも無理だろ」

「う~ん、ちょっと下がって、そうそこでストップ」

「え?ちょ、来てるって!ここからどうすればいいんだよ!」

 

 黒い人型の物体は俺の目の前で止まった。

 そして俺に一番近いやつがこう言った。

 

『おはようございます。368代目パ・・・』

「はいはい、ちょっと黙ろうね()()()()()()()、私の顔で言っていい事と悪いことがあるわ」

 

 途中まで言いかけたところで首が消し飛んだ。

 びっくりしてメアの方を振り返って、視点を元に戻したときには元の形に戻っていた。

 

「まだ外に出る気はないから、戻っていいわよ、あんたたちの出番はまだまだ先の話だから」

 

 メアに言われた通りに大量の黒い物体は海に帰って行った。

 

「おい何が起きてるんだ、また分からないことが増えたぞ」

「あ~あ~、やってくれたわね、これは言い逃れできないようにされた感じかしら?」

「もうちょっと真名隠して遊んでいたかったのに...」

「今の真名関係あったか?」

「知りたくないならいいけど?」

「知りたい!早く教えてくれ!」

「食いつきいいわね...」

 

「じゃあ、教えてあげる、私の真名」

 

 

「っ!!」

 

 メアがしゃべろうとした瞬間、俺の背後に何かが飛んできた。

 

「間が悪いわよ!ていうかあんた誰?」

 

 後ろを振り向いたらデカい盾を持ったサイボーグみたいな少女が盾の先端で攻撃してきた所をメアに止められていた。

 

「サーヴァントか?」

「うーんちょっと違うみたいね、どっちかって言うと人間かしら?」

「人間があんなデカい盾振り回せるわけないだろ」

「疑似サーヴァントってとこね、人間にサーヴァントを埋め込んでる感じかしら?」

「そんなことできるのか!?」

「理論上はできるんじゃない?サーヴァントが自我を食い潰しちゃうかもだけど」

「怖っ!ってことはあの子は自我がない感じなのか?なんかロボットみたいに微動だにしないし...」

 

 反撃されるとは思わなかったのか一瞬動きが止まったが、すぐに動き始めて後ろに飛び下がった。

 

「対象の生存を確認、排除行動を続行します」

 

 デカい盾が重機を高いとこから落としたときのような音を立てながら地面に置かれる。

 

「あれやっぱとんでもなく重いよ、今えぐい音なったもん」

「確かに重かったわね、肩がなくなるかと思ったわ」

 

 少女が再び戦闘態勢に入る。

 ふくらはぎの辺りにあるブースター?みたいなやつが点火して今にも飛び掛かってきそうな体制だ。

 

「これって戦ったらまずいやつ?」

「そうね、あの子記憶が()()みたい」

「私は英霊みたいに過去の記憶をたくさん持ってるやつには強く出れるかもしれないけど、生まれたばかりのものとか記憶が無いやつには有効打がないの」

「やっぱりまずいやつじゃん!どうやって逃げる?」

「逃げる?別にそんなことしなくても今は聖杯戦争中よ、これだけ大きな音を立てれば...ほら」

 

 俺たちの後ろにある大きなショッピングモールから強大な魔力を感じたと思ったら、土手の上に人影があった。

 人影が現れた瞬間にショッピングモールの魔力は感じなくなった。

 

 その人影がゆっくりとこちらに近づいてくる。

 それは小柄な老人で武士や剣士が着るような着物を着ていて手には二刀の刀が握られていた。

 

「おい、なんだあのじいさんとんでもない気迫を感じるぞ。あれもサーヴァントなのか?」

「ここは敵地のど真ん中だもん、騒がしくしてれば叩きに来るに決まってるじゃない」

「おい待て、その話あとで詳しく聞かせてもらうからな」

「あとでがあればね」

『来るわよ、絶対動かないで静かにしなさい』

 

 メアが急に念話に切り替えてきた。

 相当強い相手と判断したんだろう。

 

新免武蔵守藤原玄信(しんめんむさしのかみふじわらのはるのぶ)参る」

 

 老人がそう発した瞬間消えた。

 いや飛んだが正しい。

 少女がブースターで動き出した瞬間に合わせて、少女を叩き落した。

 これはやばい、老人は目を閉じてる。

 多分動くものを感覚的に攻撃してる。

 動いた瞬間に殺される。

 

「損傷重大、作戦行動続行困難、活動を停止します」

 

 少女はそのまま倒れて動かなくなってしまった。

 やばいやばい、どうしようメアはどうなってる?

 首を動かさないようにメアの方に目線を送る。

 なんとメアは目を輝かせて興奮した様子だった。

 かろうじて体を動かさないようにはしているみたいだが、それも限界だろ。

 

 俺はその光景に思わず気が緩んでしまい、首を動かしてしまった。

 やばいと思って老人の方を見たらもういない。

 首が飛ぶ感覚があったが、首は繋がっていた。

 

「動くなって言ったでしょ、わたしこんなバカ強い武士と戦いたくないんですけど!!」

 

 寸前のところでメアが止めてくれたらしい。

 その手には物干し竿くらいの大きさの刀身を持つ刀が握られていた。

 顔は、うん楽しそうだ。

 戦いたくはないけど刀を使うのが好きとか言ってたから、刀同士で切りあうのは楽しいんだろう。

 

「お前うれしそうだな」

「はぁ!まずはありがとうでしょ!いいから離れなさい近くにいると巻き込まれるわよ」

 

 いわれた通りに離れる。

 なんか刀同士がぶつかり合ってすごい音が鳴ってるけど、凡人の俺には目で追えない。

 確かに巻き込まれたらミンチになりそうだ。

 

「あんた二刀流なんてすごいわね!年老いても身に刻まれた技は健在って感じかしら」

「・・・」

「そうね、言葉は不要勝って相手を切ったものが正しい。それでこそあの宮本武蔵だわ」

「・・・なるほど、貴殿も佐々木小次郎と呼ばれたものか」

「ん?それは違うわ、正真正銘あなたが最後に戦った佐々木小次郎の力よ」

「・・・まがい物か、ならば用はない」

「待って待って!確かに私に燕返しはできないけど、それっぽい事ならできるんだから」

 

 あいつ楽しそうだな。帰ってくれそうだったのに引き止めやがった。

 

 二人少し離れた位置で止まりにらみ合いを始める。

 

「よい、やってみろ」

「じゃあ行くわよ!」

 

秘剣

 

 

燕返し(偽)・八撃

 

 

 メアが後ろに飛び下がり、老人を取り囲むように同じ顔の人影が8人現れ一斉に襲い掛かる。

 人影たちの動きは完璧に連携していて、別々の方向から同時に8刀が振り下ろされる。

 

 要は袋叩きというやつだ。

 

 そしてメアが自信満々になって放った一撃?はあっさりとはじき返されてしまった。

 

 

 

 







 A.T魔神さん・創世のママ

 Mメリュ子・まだ言えないさん



あとがき




T「死んだと思ったか!生き返ったぞ!」
M「前回の更新から半年過ぎてるって話しとく?」
T「ぐあぁぁぁ!!!」
M「言い訳をするとサボってただけDAZE☆!」
T「やばい話の内容忘れかけてる...書かなきゃ...って感じです」

 はい、15話でした。
M「ハッピーハロウィン!メリクリ!あけおめことよろ!ハッピーバレンタイン!」
M「お菓子無し!プレゼント無し!お年玉無し!チョコ?もちろんないぜ!」
T「貯まってた分の挨拶全部一気に言いやがった」
T「チョコ?なんですかそれおいしそうな名前ですね」

 このペースで書くといつ終わるのかわからなくなってきました。
 終わらせる気はあるので気長に待っていただければ...
 次回もお楽しみに!

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