Fate/bright shadow    作:怪文書大好きマン

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第2話 神話の爆発

 

Q.好きな宝具演出は? 

 

有限会社T&M

 


 

 

 

「なるほど、そういうことですか」

「えぇ、ですので最後の2騎になるまで協力していただけないでしょうか?」

「わかりました。ですが、私は私で勝手に動かせてもらいます」

「まぁ、それくらいの方がいいでしょう」

「では、私はこれで失礼します」

 

 部屋からわたし以外の人物がいなくなる。

 

「これで根回しはいいだろう、最初こそ困惑したが、いついかなる時も優雅たれ」

「この事態、()()()()()として解決して見せよう」

 

 

 

 

 

 

「ふあぁ~、おはよう」

(おはよう、ショウちゃん♡)

 

 相変わらず彼女は朝が苦手なので姿が見えない。

 頭の中に声をかけられるのは昨日でだいぶ慣れたが、気持ち悪いことには変わりなかった。

 

 朝食を食べようとリビングに向かうと、机にはすでに朝食が用意されていた。

 しかも二人分、まるで今用意されたかのように湯気が立っている。

 

「またかぁ...どっから食材が湧いてくるんだ...」

(大丈夫よ、足らない食材だけ()ってきてるから)

「どこから!?」

(YAMAよ)

「そうか...山か...」

 

 得体のしれない朝食を食べながら、彼女と話をすることにした。

 ちなみに俺の席の反対側にあった朝食はいつの間にか食われた形跡があった。 

 

「今日から夏休みだから、昨日できなかった、聖杯戦争の作戦会議でもするか?」

(私はあなたに指示された通りに動くわよ)

「何でもできるって言ったって、得意なこととか苦手なこととかあるだろ」

(そうね、苦手なことは魔術を真っ直ぐ飛ばすことね)

「? ガンドとかを当てるのが下手ってこと?」

(そう! どんなに狙っても全然違うとこに飛んでくのよね。でもでも弾をでっかくすれば、どんなに下手くそでも当てられるでしょ?)

 

 ん? なんか不穏なことを言ってるぞ。

 魔力を飛ばす系の魔術を当てるのが苦手? 

 彼女の周りは魔力で満ちてるし、ビルから落ちた時に助けてくれたのも彼女のはずだ。

 彼女は魔力の操作が得意なのかと思っていたが、そうじゃないのか? 

 

(私、魔術は無意識というか、勘? でやってるのよ)

「嘘だろ、そんなことあるかよ」

(そういえば、あなたからは魔力を全然感じないわね?)

「あぁ、俺は生まれつき魔力が少ないんだよ、だからいつも魔力瓶を持ってるってわけ」

「あれ? そういえばサーヴァントって、マスターから魔力供給をしてもらわないと現界し続けられないんじゃなかった?」

(それは大丈夫よ、私は自家発電してるようなものだから)

(そうだ! 何なら、私が魔力をあげましょうか?)

 

 それってマスターとサーヴァントの関係逆になってね? 

 まぁ、くれるって言うならもらっておこうかな。

 自家発電してるのは纏ってる魔力の量で何となくわかってたし。

 そういえばバーサーカーから逃げてるとき、いつもより魔力が長続きしていた気がする。彼女が魔力を分けてくれていたのか? 

 あれ? でもそうすると、なんで彼女は助けてくれなかったんだ? 

 

(それは、『運命の出会い構図』がやりたかっただけよ)

「おい! 俺は死にかけたんだぞ!」

(倉庫かなんかに隠れてくれれば助けたのに)

「わかった、もういい! 話を戻そう」

(得意な魔術だっけ? 大規模なドッカーン系が好きよ)

「爆発する系か、確かにそういう魔術はカッコイイよな」

(でしょ! でしょ! 今度見せてあげるわね!)

 

 そんな感じで作戦会議というかただの雑談になっているような気がするが、認識の共有ができた。

 

 

 

 

 

 

 その日の夜……

 

 俺と実体化した彼女は夜の街を探索していた。

 こんな狭い町で起きていることだ、少し歩けばすぐに何か怪しいものが見つかるはずだ。

 

「そういえば、どんなクラスでもいいって言ったよな、それってそのクラス特有の武器を使って戦うってことでいいのか?」

「だいたいそんな感じよ、何ならあなたが想像した形の武器を()()()の力を込めた物にすることだってできるわよ」

「マジか! じゃあ、あれ作ってくれよ、槍なんだけど何か所か途中で分離して鎖鎌みたいになるやつ!」

「そういうロマンの塊みたいな武器好きよ、頭の中で形を想像して」

 

 そう言われて俺は頭の中でその武器を想像する。

 すると目の前で、想像していた通りの武器を持った彼女はいかにも男の子が好きそうなポーズをとっていた。

 

「うわ! かっけぇ! なぁ、それ俺には使えないのか?」

「使えると思うけど、これはやめといたほうがいいわ」

「なんで?」

「私も使い方わからないから教えられないの」

「何でもできるって言ったじゃん!」

「私は勘で使えるもん!」

「もっと簡単な武器だったり、これを槍の部分だけ使うなら、頭に直接使い方を流し込んであげるけど、これは難しいわね」

「ちぇー、まぁいっかサーヴァント相手に前線で戦うなんてマスターっぽくないもんな」

「わかってくれたならよかったわ、朝は武器は作ってあげるから自分で戦ってね」

「朝はなるべく戦闘にならないように気を付けるよ」

 

 そんな会話をしていると、山の方から強大な魔力を感じた。

 彼女と目を合わせてそちらへ向かった。

 

 

 

 

 

 

「ほう、少しは楽しめそうではないか」

「協力していただけますかな? アーチャー」

「よかろう、しかしうぬも損な立ち回りよな」

「そうでもありませんよ、形式が違えどこれは聖杯戦争、勝ち残った暁には聖杯が手に入る。ならば勝つためにはどんなことにでも、手を出さなければ損というもの」

「はっ! 雑種ごときがよく吠える、(オレ)を使うのだから勝つのは当然であろう」

 

 アーチャーが外に出ようとする。

 

「どこに行くのですか?」

「まずは手始めにこの事態の元凶を潰してしまおうではないか」

「なるほど、私の援護は必要ですか? アーチャー」

「雑種ごときの力を借りるまでもないわ」

「ここは私に任せていただけないでしょうか?」

「...勝手にしろ」

 

 

 

 

 

 

 魔力が発せられた場所、そこには見覚えのない洋館が立っていた。

 

「こんなところに洋館なんてあったか?」

「あなたの記憶にはないわね」

「人の記憶を勝手に見るな」

 

 そうしていると正面の門が開いて、中からいかにも魔術師な恰好をした胡散臭いおじさまが出てきた。

 

「ごきげんよう、少年、こんな夜遅い時間に何か用かな?」

「冗談のつもりか? あんた魔術師だろ?」

「おや、こんなにすぐにバレるとは思っていませんでした。あなたはこの聖杯戦争の参加者ということでいいですね?」

「そんなところだ、魔力が濃い方に向かえば何かしらあると思ってたが大正解だったな」

 

 まさか正面から出てくるとは思わなかったが、参加者を見つけることができた。

 いくら狭いからといって早く見つかりすぎな気もするが、どうせあとで巻き込まれるんだったら今のうちに1つくらい潰しておいた方がいいだろう。

 

「そちらの方は殺気にあふれていますが、少々お待ちください。私には戦う気はありません、少しでいいので私の話を聞いてくれないでしょうか?」

「何言ってんだ、どうせ潰しあうんだ、話なんて必要か?」

「まぁまぁ、聞いてください、私はあなたたちと同様に勝ちたいと思っている、ならば、我々と協力して他の陣営を潰してからでも、わたしたちが潰し合うのは遅くないのでは?」

「断る、お前みたいな胡散臭い奴と協力なんてしたら、いつ後ろから刺されるかわかんないだろ」

「おやおや、交渉は失敗ですかね、では仕方ない、あなた達にはここで散ってもらいましょう、アーチャー出番ですよ」

 

「遅いわ! たわけ! ほう、うぬが、この事態の元凶のサーヴァントのなりすましか」

「アーチャーか、なら、行け! ランサー!!」

「ランサーで行くのね、サーヴァントと打ち合うのってどんな感覚なのかしら? 楽しみだわ」

 

 

 

 

 

 

 アーチャーは腕を組み仁王立ちをしている。

 対して彼女はさっき作った槍を構えている。

 彼女としてはそのクラスの武器を持っていればいいと思っているらしい。

 

「相手がアーチャーだって言うなら間合いを詰めて一気に決めてやれ!」

「OK!」

 

 彼女が間合いを詰めようとする。

 するとアーチャーが宙に浮いて、背後に数十個の金色の波紋が現れそこから剣や槍などの近接武器が半分出ていた。

 アーチャーが手を彼女の方に向けると、一斉にそれらが射出された。

 

「え? マジかよ、弓とか使うわけじゃないのかよ」

 

 彼女が飛んできた武器をすべて叩き落す。

 

「そうやって高いとこから、攻撃してるだけじゃつまんなくない?」

「はっ! 笑わせてくれる、雑種とサーヴァントのなりそこない風情に地上で戦ってやるまでもないわ」

「ふーん? じゃあこっちの番ね」

 

 そういうと彼女は槍を投擲する姿勢をとり、持っていた槍を投げる。

 投げた槍がアーチャーの顔のすぐ横を飛んでいく。

 

「あら、外れちゃった?」

「たわけ、端から当てる気もないくせに何を言う」

「バレちゃった?」

 

 彼女が俺を抱えて、逃げ出そうとしている。

 

「おい、どうした何やってる、戦わないのか!?」

「さっき爆発系の魔術が好きだっていたわよね?」

「私が最高にカッコイイ宝具でド派手に相手をぶっ飛ばすのが見たいんでしょ? 任せて!! 最ッ高にカッコイイ爆発を見せてあげる!」

 

 何かすごい嫌な予感が頭をよぎる。

 彼女には何か作戦があるのだろうと様子を窺うことにした。

 

『ランサー、インストール』

 

 彼女がそう言うと、彼女の服が貫頭衣に変化した。

 

「フハハハハ! 我が親友(とも)の姿を模すとは、なんたる不敬、万死に値する!」

「あなたの記憶の中で一番印象に残っている人形の姿になってみたの」

「はっ、くだらん、貴様が思っているような関係ではないわ」

「だがその力、悪夢の再演か、笑わせてくれる。本来なら雑種ごときに見せてやるものではないが、貴様は(オレ)と奴の記憶を汚したとなれば、話は別だ、起きよエア」

 

 二人の間に強力な魔力が集まる。

 明らかにこの時代の魔力ではない。

 

「おい! 待て待て待て! 俺の街が更地になるだろ! やるなら空中でやってくれ! 確かに爆発系の魔術はカッコイイって言ったけどそうじゃない!!」

 

「この一撃をもって決別の儀としよう!」

「『性能を競い合う』でしょ?」

 

原子は混ざり、固まり、万象織り成す星を生む。

 

呼び起こすは星の息吹。

 

世界を裂くは我が乖離剣。死して拝せよ! 

 

人と共に歩もう、僕は。故に_

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)

 

 

人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)

 

 

 

 

 

 

 とてつもない爆発が起きた後、俺はそっと目を開ける。

 二人は何事もなかったかのようにその場にいた。

 が、彼らの間にあった山は半分ほど削れていた。

 あ、下にあった洋館だった物の瓦礫の中からアーチャーのマスターが出てきてあたふたしてる。

 いや、今はそんなことどうだっていい、はやく彼女の援護に行かないと。

 

「はあぁぁ~! 最ッ高に楽しかったわ!!」

「なっ! 貴様、(オレ)になにをした!」

「でもぉ~これは危険だから没収ね」

 

 彼女の手に握られていたのは、アーチャーがエアと呼んでいた物とそれを握りしめる右腕だった。

 それを何もない空間に放り投げると、その場に消えていった。

 

「貴様!! すぐにでも(オレ)のエアを返せ!!」

 

 彼女はそれを無視して俺の方に寄って来る。

 

「さっ、帰りましょ、ショウちゃん、今日は十分遊んだわ」

「え? ちょ、ちょっと待て、お前なにをした?」

「そんなことどうだっていいじゃない、あれはもう私の脅威ではなくなった。それで十分でしょ?」

 

 彼女は何もない所に向かって手を振りかざし、その中に俺を担いで入った。

 

「じゃあね、王様、今度会ったときはもっと面白いもの見せてね?」

 

 

 




A. T.誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)
M.弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)




あとがき




M「感想が...感想がついているぞー」
T「罠だ!そなバナナ!(それは罠だ!)
M「罠でもいい!罠でもいいんだ!」

 少年閲覧中...

M「うひゃー! さうひ! えひゃひゃうひゃうひゃ!」
T「あ、Mちの頭が壊れちゃったぁ。あ、いつものことかぁ」
M「あっぴゃー」

 ということで、2話でした。
 今回はみんな大好き遠坂時臣&ギルガメッシュのペアでした。
 早くも宝具を一つ失ってしまいましたが彼の宝物庫にはまだまだいっぱい宝具があるのでまだまだ活躍してくれるでしょう。お楽しみに!

T&M「感想で遊んでごめんなさい、感想ありがとうございました!」

 
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