転生したら影の艦隊いる世界だったので殲滅します   作:nogi-蒼太

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001 運命の刻

1936年8月

 

転生してから16年が経った。俺は16歳になり、幹部候補生学校…じゃなくて海軍兵学校に第67期生として入学した。

 

最初はただの子供だった。しかし7歳の頃、停泊中だった戦艦金剛を見た途端、前世の記憶が甦った。それからは海軍兵学校に入るために死に物狂いで努力した。

 

前世だと怠け者とか言われてたのにな…

 

今の名前は、冬月時雨*1で案外気に入っている。

 

 

 

さぁ本題といこう。記憶が甦って確かめたところ、女神様…いや天照皇大神様が言った蒼焔の艦隊の世界とは少し違うことがわかった。

 

俺がプレイしていたゲーム艦隊これくしょん、通称艦これの艦娘がいるのである。それに気づいたのは甦ってすぐだった。

ただし、軍艦としての艦体も所持しており、戦闘もどうやらその軍艦としての艦体でやるようだ。なお妖精も存在しているが、人間の乗組員もいる。印象は蒼き鋼のアルペジオのような感じだ。

 

そしてだ、俺は兵学校に入学してから、宛先不明の謎の封筒を貰った。

開けて見たら前世で使っていたAQUOSseance3だった。

起動してみたが、最初から蒼焔の艦隊しか開けず、どんなにいじっても無理だった…

 

ホーム画面内は、記憶が正しければリリース初期の蒼焔の艦隊のデザインをしている。

図鑑や編成画面は全部空白だった。

 

とにかく今は海軍兵学校で勉学に励み、きたる影に備えようと思う。

 

 

時雨(俺の記憶が正しければ、影の艦隊が行動を起こすのは1937年の12月に訓練中の英艦隊が正体不明になるはず…俺が卒業するのは1939年だ。なんとか手をうたないと手遅れに…)

 

???「しぐれ~」

 

時雨「ん?どうした古瀬(ふるせ)?」

 

こいつは古瀬新一(ふるせしんいち)、上下関係が厳しい時代で普通に上下関係無く喋れる奴だ。

 

新一「海江田教官がお前のこと呼んでいたぞ。早く行ってこい。」

 

時雨「教官が?わかった行ってくる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


教官室

 

時雨「冬月時雨、入ります!」

 

海江田教官「おぉ、入れ」

 

時雨「失礼します!教官、私に何の御用件でしょうか?」

 

海江田「単刀直入に言う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は何者だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨「どういうことですか?」

 

海江田「入校してから4ヶ月、今に至るまで筆記試験でお前は、全問正解を叩き出している。」

 

時雨「自惚れではありますが、それ相応の努力をしていますので…」

 

時雨(まずい…前世で教えて貰った知識を使いすぎた…)

 

 

海江田「前回の試験、お前だけ周りと違う問題を出させて貰った。」

 

時雨「え」

 

海江田「詳細は伝えないが、普通生徒が知らない程度の問題だが、お前は」

 

時雨「言い逃れは出来なさそうですね…教官にだけお伝えします。そして、この事は今後口外無用でお願いします。」

 

 

海江田「わかった、話を聞こう。」

 

 

時雨は、前世の事を全てとは言わないが、海江田教官に話した。最初は驚いてはいたが、段々と理解を示してくれた*2

 

 

海江田「なるほど、これを知っている奴は他にいるのか?」

 

時雨「いえ、今まで自分の中にとどめていました。」

 

海江田「わかった。今日はもう部屋に戻っていいぞ」

 

時雨「失礼しました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


時雨の自室

教官室から帰った時雨は、スマホを起動していた。

現在は何も無いゲーム蒼焔の艦隊だが、何か変化があればと思い、定期的に起動して確認をしているのだが…

 

時雨「お?」

 

所持クルーを開いたら、役職が教官で分類された海江田教官が写っていた。

 

時雨「でもこれ訓練できないんだよな~」

 

そうなのである。時雨の持っている蒼焔の艦隊は初期の本当に何も無い状態なのだ。その前にクルーを教官以外で所持していないのだ。

その前に本来なら拠点【ドイツ】を解放しなければ、クルー訓練ができないのである。ていうか拠点のボタンはあるが、押しても反応しないので何も解放できないのである。

 

時雨(何もできないのが悲しいところだな…多分、主な媒体となる蒼焔艦隊構想がまだ影も形も無いからだろうな…構想は1942年の初めに日独英の準備交渉が始まるはず…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1937年12月 

─英国海軍本国艦隊所属駆逐艦─

巡洋艦2隻と駆逐艦9隻からなる艦隊が、演習のため指定された北大西洋海域に向けて航行していた。

 

水兵1「ふぅ~さみぃ~」

 

水兵2「昼飯には早い時間だな…早く訓練終わらせて帰りたいぜ」

 

水兵1「そういえば聞いたことあるか?"北大西洋の怪異"って」

 

水兵2「いや?なんだそれ?」

 

水兵1「何でも最近、北大西洋で活動する漁船とかの船舶が忽然と姿を消すらしいぞ」

 

水兵2「バミューダトライアングルみたいなのか?」

 

水兵1「そう、そんな感じだ。俺たちが向かうのも調査を兼ねてらしいぞ」

 

水兵2「何も無く終わって欲しいも」

 

 

ドォン!!!!!!!!

 

水兵が喋っている最中に、隣を航行する駆逐艦に大きな水柱があがる。

 

水兵1「なんだ?!?!」

 

水兵2「何が起こって?!…うぉ!!」

 

水兵達の乗艦する駆逐艦にも、大きな爆発音と共に水柱と震動がおこる。

 

何処を探しても水平線までなにも確認できない。

 

 

全艦消息不明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう…海底(みなそこ)から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大西洋の怪異は""攻撃""をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─既に破滅は始まっている─

 

 

 

 

 

 

 

*1
作者の名前候補を採用しました。

*2
さすがに未来に現れる敵【影の艦隊】の事は喋らなかった





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