異世界に転生したのでポイント交換でゆる〜く生きてく   作:レイサン

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キャラクターの名前考えるだけで1週間悩みました。
過去作や他作品と被らない名前を考えるのは結構大変です。


ブロンズランクの苦労

「お!あの人腕に銅色の飾りが付いてるよ!あれがブロンズランクハンターかな!?」

 

『妾もそこまでは知らん。まぁ、直接聞いてみればわかるんじゃないかのぉ?なぁんて…』

 

「すみませーん!その腕の銅色の飾りってなんですか?」

 

「これっすか?これは俺がブロンズランクのハンターだって事を証明する物っすよ!もしかして俺に直で依頼っすか?」

 

「いや、依頼では無いんだよね。モンスター討伐の依頼を受けてる冒険者がいたらその人を手伝う代わりに報酬を分けてもらいたいなって思ってるんだ。」

 

「それじゃあ俺たちと一緒に来ますか?」

 

「いいの!?行く行く!私も一緒に行く〜!」

 

『お前たちお互いに警戒心が薄すぎるじゃろ。』

 

「ん?今声が聞こえたような…。」

 

「ああ、私の体には魔物が封印されてるんだよ。」

 

「なるほど…何か訳ありっぽいっすねぇ。まぁ強そうだから歓迎するけど、とりあえずこの村の依頼受け付け所で俺の仲間達と合流しましょう!着いてきてください!」

 

「りょ〜か〜い!」

 

言われた通り依頼受け付け所までついて行くと、攻撃系の魔法使いっぽい女の人と回復系の魔法使いっぽい女の人がいた。

このお兄さんハーレムパーティじゃねぇか羨ましいな。

あれ?私性転換してるし、よく考えたら私もハーレムの一員説無いか?

 

「おやぁ?ようやく来たみたいだねぇ。年長者を待たせないでおくれよ?」

 

「すみませんッス!でも強そうな人見つけたッス!」

 

「それってそこの女の子のこと?一見ちょっとボロい服着ただけの普通の女の子だけど?」

 

「ふむ、見た目だけならそうかもしれないけど、実際は中々のものかもしれないねぇ。私は彼女から何か力を感じるよ。」

 

「確か体内に魔物が住み着いてるとか言ってました!」

 

「その言い方だとちょっと違う!体を器にして封印してるの!ちなみにちょっとずつ封印解いてて、今は三割ぐらい解除できてるんだよね。」

 

「な、何だって?!て事は魔人じゃないか!90年の人生の中でここまで人型を保っている魔人は初めて見た!」

 

「でも魔人って人間にも敵対的だって聞いたけど?こんなの連れてきて大丈夫なの?」

 

「50年前に読んだ書物によれば封印で魔人化した場合はその限りでは無いそうだ……それにしても本当に興味深い存在だな。」

 

攻撃系の魔法使いっぽい女の子はあの見た目で90過ぎの婆ちゃんらしい。

回復系の魔法使いっぽい女の子は見かけによらず元気いっぱいそう。

 

「そういえば名前言ってなかったね。私はユリカ!中に封印されてるのはコンちゃん!君達の名前は?」

 

「俺はレドッス!あ、レドまでが名前ッスよ?たまに間違われるんすよねぇ。」

 

「私はファミー!回復魔法だけしか取り柄が無いけど頑張るよ!」

 

「私はラーソ。まぁ知識面でサポート出来たら良いかな。程々に頑張るつもりだ。」

 

《妾も一応名乗っておくべきかのぉ?》

 

(別に表には出ないし良いんじゃない?)

 

《それもそうじゃな。》

 

「それじゃ早速今回のハンターミッションについておさらいしますよ!」

 

「あ、そういえば私はまだ何も聞かされてないんだったね。ちゃんと聞いとかないと。」

 

「まぁおさらいする程の内容でもないっすけど、今回の目的は未開の地である北方面の森林に、モンスターが住み着いているかもしれないので、そこの調査っすね。」

 

「そこで集められたのが私たちって訳だね?」

 

「どゆことどゆこと?」

 

「つまり、知識がある私が魔物について説明や調査を行い、万が一に備えて武装持ちのレドと回復魔法が使えるファミーが同行するという事だ。」

 

「そこに追加戦力として加わったのがユリカさんって訳っす!」

 

「うん、大体理解した!ちなみに報酬ってどのぐらい?」

 

「まぁクエスト概要では初期報酬1000コインですね。余程重要度の高い情報が得られなければ追加報酬も見込めないっす。」

 

「1000コインかぁ…思っていたよりかなり安いか…?いや、私たちがまだブロンズランクだからか…。」

 

(1コインで1ポイント分だから…安いのか?高いのか?)

 

《お前の記憶から見た$という通貨に直すなら1000コインが大体60~70$、1$が約15コインと言ったところかのぅ。多少危険はあってもほぼ安全な場所という想定でこの報酬設定という訳じゃろうな。移動中の食費なんかを考慮するなら、節約したとしても得られる利益は雀の涙じゃのう。》

 

(まじかぁ……まぁ体力を使う遠征中に私みたいに果物だけ食ってしのぐのは無理だし、私みたいにクマに喧嘩売るのは無謀だもんね。)

 

「ね、ねぇ?それって一人1000コインだよね?流石に1000コインを山分けとか言わないよね?」

 

「いや…残念ながら全員合わせて1000コインです。」

 

「そんなに稼ぎが悪いんじゃ赤字だよ!お金無いからハンター始めたのに!」

 

「まぁ待ってくださいっすファミーさん。これはあくまで初期報酬。敵対種のモンスターを討伐して、その証拠となる物を持ち帰れば数に応じて追加報酬が得られます。これで可能な限り稼ぐしかないっスねぇこれは。」

 

「ぐぬぬっ、やっぱりそうなるのか…。」

 

「でも心配は要らないんじゃないかい?今から数百年前の事だが、人魔戦争の影響でジリスの国の周辺から凶悪な魔物がほぼ居なくなったんだ。」

 

「あーそう言えばそんな事言ってたっけ。じゃあ大丈夫だね!」

 

《お前やっぱり楽観的じゃな。》

 

「大丈夫だよぉ、熊より弱い相手なら大体何とかなるって。なんてったって私がいるんだから!」

 

「うんうん、頼もしい限りだねぇ。」

 

「よし!それじゃ早速出発っすね!」

 

「おー!」

 

 

とまぁ意気揚々と飛び出したわけだけど、まぁ案の定森林までの移動中はモンスターに襲われることも無く平和に進んでいった。

この辺りは一般人も通る道なんだし、当然と言えば当然だろう。

 

そうして何な事もなく森林の中まで入っていけたが、そろそろ夕飯の時間なので野宿のための準備を始めようといった所。

 

「いやぁそれにしても今日はゴブリンすら見かけなかったっすねぇ。見つけたらこう、ズバッと行ってやろうと思ってたんすけどねぇ。」

 

「ゴブリンを舐めない方がいいよぉ?奴らは集団戦が強い種族だからねぇ。少人数なら対処は楽かもしれないけど、群れの縄張りに入れば圧倒的人数で逆転されかねない。」

 

「それに、ゴブリンに襲われた女性ハンターの末路と言えば……想像するだけで恐ろしい……。」

 

「まぁそれは単なる噂かもしれないけど、まぁ有り得ない話でもないしねぇ。皆気をつけなよ?」

 

「はい!肝に銘じておくっす!」

 

「あれ?そういえばユリカさんは?」

 

「何やら肉を調達してくるとか言ってたけどぉ…噂をすればなんとやら。丁度帰ってきたみたいだよ。」

 

「はい!イノシシ狩ってきた!」

 

「えぇ!もしかしてそいつギガントボアじゃないっすか?!」

 

「た、確かにサイズ的にもギリギリでギガントボアに判定されるかもしれない大物だねぇ…いやマジかぁ…。」

 

「た、確かワイルドボア系のモンスターは討伐対象だったよね?て事はこいつの牙を持って帰れば500コインぐらいにはなるんじゃない!?」

 

(500コイン…つまりざっと30$って所か…安くない?いや500ポイントって考えれば充分だけど。)

 

《一泊の宿代と3食の食事代で100コインと少々と言ったところじゃ。しかも、遠征が多いハンターは食事を安い保存食と現地調達で済ませるからのぉ。食事代はそこまでかからないのじゃ。》

 

(へぇ〜そういう事。まぁ何にしてもイノシシ戦勝利分の200ポイントはゲットできたし結果オーライ!)

 

「でもギガントボアなんて4人で食い切れますかねぇ?普通のワイルドボアならまだしも3m超えのギガントボアっすよ?」

 

「あ、私スキルのおかげで無限に食えてその分の栄養も貯めておけるので欲しいです!」

 

「な、なるほど。」

 

若干引かれてる気もするけど、まぁ備えあれば憂いなしって言うしね!

 

「匂いが気になるけど悪くない味だよ。モンスターって見た目怖い割には結構美味しいんだね。」

 

「ボア系のモンスターの他にもブル系モンスターやサーペント系モンスターも食肉になるらしいよ?まぁ家畜の牛や豚の方が安全に肉を調達できるから、ある程度実力のあるハンターじゃないとモンスターの肉は食べられないらしいけどね。」

 

「ていうかその手のモンスターの肉はオマケみたいなもので、角とか皮とか持って帰れば装飾品の素材として売れるんだよね!」

 

「それで言ったらドラゴンみたいな大型モンスターの爪や鱗なんかは武器や防具に使われたりするっスよね!モンスターは捨てる所ないッスよマジで!」

 

「ほへぇーそりゃ凄いや。」

 

《一番の問題点は並の人間では返り討ちにされる所じゃがのぉ。》

 

「そう言えば、ユリカさんはなんでわざわざスキルを使ってまでたくさん食べてるんです?スキルは一つ習得するのも苦労する物でしょうに。」

 

ああ、そういえばスキルって本来は特定の技能とかを磨くことで習得したり、ごく稀にだけど運良く自然に習得したりするんだっけ?

 

「フッフッフッフッ……私の中の封印は解除のために莫大なエネルギーが必要なんですよ……。」

 

「な、なるほど…。」

 

「って言うのは冗談で、実際はいつ食えるか分からないから飢えに備えてるんですよね。」

 

「ズコー!なんだそういう事かぁ。」

 

「まぁとにかく今夜はゆっくり休んで、明日から頑張っていきましょう!」

 

「おー!」

 

ちなみにギガントボアの皮は価値がつかないので売りポイントは0でした!

 

そして翌日、私たちは森林の奥地へ進み、そこで案の定モンスターに絡まれていた。

 

「フォレストウルフが3体!結構ヤバい相手ッスね!」

 

「落ち着いて戦えば勝てる相手だよ。喰らえ、ファイアショット!」

 

「外れた!でも隙はできたッス!今度は俺の剣を受けてみろ!」

 

「やった!一体倒せたみたい!」

 

「待って、油断したらダメだよ!ファイアショット!」

 

「あ、危なかったッス…。」

 

「レドを回復したらユリカさんに加勢しよう!」

 

魔法で牽制し、剣で隙を突き、回復魔法で傷を癒したら次の戦闘。

よく出来た陣形だ。

 

でも私はそれを一人で完結させてる。

いや、私とコンちゃんの二人で完結させてると言う方が正しいかもしれない。

 

何にしても、一人で三人分働けるのはいい事だ。

 

「フォレストウルフ二体討伐完了!これで報酬100コイン追加ッスね!」

 

「それでも合計1600コインかぁ。物足りないなぁ。」

 

(ポイントも20ポイントしか入ってないし)

 

フォレストウルフなんてモンスターの中では小物なので討伐報酬も獲得ポイントも安いのなんの。

これじゃあがっぽり稼ぐどころか骨折り損のくたびれもうけだよ。

 

おや?

何やら森林の奥の方からメキメキと不穏な音が聞こえてきた?

まるで巨大な何かが木をなぎ倒しながら移動しているかのような……それってヤバいのでは?

 

「ねぇ、何か聞こえてこない?木をバキバキ倒しながら動いてるみたいな音。結構ヤバいんじゃないのこれ?」

 

「え?そんな音聞こえてこないっすけど?」

 

そうか、私はコンちゃんのおかげで聴力も強化されてるけど、普通は聞こえない音なのか。

でも少しづつ近づいてきてるんだけど…

 

「シャァァァァァ…」

 

「聞こえた!今絶対聞こえたって!蛇みたいな声!」

 

「蛇みたいな声?木を倒しながら移動する巨大な蛇って事ッスか?」

 

「多分そう!もしかしてヤバいやつ!?」

 

「ブラックサーペント……の可能性があるな…。」

 

「ぶ、ブラックサーペント!?まずいじゃん!早く逃げないと!」

 

「ブラックサーペントって、一体討伐で3万コイン以上は確実に貰えるっていう、あのブラックサーペントッスか?」

 

「他にいないよ!とにかく逃げよう!」

 

一体…3万コイン…だと…?

 

「皆は先に逃げてて。私はちょっと挑戦してみたい。」

 

「無理っすよ!アイツは鱗が頑丈だから斬撃が効きにくいッス!頑丈な棍棒でも無い限りマトモにダメージ与えられないんすよ!」

 

「なるほど、鱗が硬いのか。いい情報を聞いたね。鱗さえ貫通できればダメージは通るんだね?」

 

「え、そりゃそうッスけど…。」

 

「丁度いいタイミングだ。アレを試してみよう。」

 

 

ポイント販売スキルから

魔法レーザー 500ポイント

を購入しました

 

 

「残りポイントは400になるけど、魔力を使用して貫通力の高い光線を放つ魔法レーザーのスキルを獲得。これで脳を撃ち抜けばブラックサーペントも一撃だ!」

 

バキバキバキッ

 

『ほう?彼奴らの予想ではブラックサーペントだったが、やはりその上位種であるレッドサーペントじゃったか。ブラックサーペントよりも一回り大きい図体と、より強靭な肉体を持つ魔獣じゃな。』

 

「げげっ、予定より強いのが来ちゃったのか。ちょっとマズイかもなぁ。」

 

『じゃが不幸中の幸いと言うべきか、レッドサーペントはブラックサーペントに比べれば多少防御能力が落ちるのじゃ。持久力もやや劣るので一気に畳み掛ければお前でも何とかなる相手じゃろう。』

 

「OK!それじゃ早速やっちゃうか!」

 

まずは魔法弾で胴体を攻撃。

情報通り頑丈なのだろう、あまり効いているようには見えない。

 

「でも、魔法弾は攻撃のために使っているわけじゃないんだよね。」

 

そう、魔法弾は目くらましのための攻撃だ。

胴体から顔に向かって連射し、煙で下方向の視界を塞ぐ。

 

「よし!今のうちに!」

 

今度はレッドサーペントの後ろの方へ向かっていき、周辺の木を切り倒して上に載せる。

少しでも動きを鈍らせることで的を狙いやすくする目的だ。

 

「よし!後はとどめを刺すだけだ!…ってうわぁ!」

 

やはりと言うべきか、木を切り倒して乗せる程度ではほとんど足止めできず、煙が晴れてこちらに気がついたレッドサーペントに反撃された。

 

「飛翔術発動!…今のは結構ギリギリだった!」

 

空中も安全とは言いきれない。

レッドサーペントは10mは軽く超える巨体だ。

狙いを定めるために低空飛行をしていたら、そのまま噛まれて丸呑みにされかねない。

 

「うーん、皮とか高く売れそうだし余計な傷は付けたくないのになぁ……あ!いい事思いついたかも!」

 

まずはさっきと同じように魔法弾で視界を奪う。

しかしこのままでは自分も相手の頭の位置を正確に認識できない。

でもこの作戦なら大雑把な位置が分かれば十分だ。

 

「喰らえぇぇ!カロリー解放1000kcal!しばきあげパンチだぁぁぁ!」

 

1000kcalのエネルギー量で約4200j(ジュール)のパワーを発揮できる。

5.5mmのライフル弾で約1700jの威力なので、その約2.5倍の威力のパンチである。

倒せはしなくても、頭部にこれだけの威力の攻撃を喰らえば、異世界のモンスターとて立っていられないだろう。

 

「痛ェェェェ!殴った方も痛ェェェェェェェェ!」

 

スキルで攻撃力だけは強化されているけど、肉体強度は転生直後からほとんど成長していない。

異世界の人間は私の転生前の体よりかなり丈夫だけど、そもそもライフル銃の2倍以上の威力なんて肉体が弾け飛んでもおかしくない威力だ。

 

「右手クソ痛いから左手でトドメだぁ!」

 

倒れ込んだレッドサーペントの頭にレーザーを直撃させた。

流石のレッドサーペントも、脳を貫通されたら一溜りも無かったようで、筋肉が多少動いてはいるが反撃はしてこない。

 

「ふうぅぅぅ…あとは残りのカロリーを魔力に変換して、よし!右腕も回復完了!」

 

「すっげぇぇぇぇ!本当にレッドサーペント倒しちゃった!もしかしたらゴールドランクハンターぐらい強いんじゃないすか?」

 

「驚いた…これが魔人の力なのか…研究してみたいなぁ…。」

 

「ていうかレッドサーペントの皮とか肉を売れば、私達4人ともコインがザックザックのガッポガッポなのでは!?」

 

(なんなら討伐報酬以外にも勝利ポイントで既に5000ポイントもゲットしてるからね!設けた設けた!)

 

ちなみに、デカすぎて持ち帰れないという問題はスキル交換でアイテムボックスのスキルを買うことで解決した。

生物は入れられないらしいけど、どうやら死体は生物判定では無いらしい。

アイテムボックス内の食べ物等は腐敗しないらしいので非常に助かる。

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