異世界に転生したのでポイント交換でゆる〜く生きてく   作:レイサン

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初心者ハンター三人に別れを告げたユリカ。
コンちゃんとの二人旅に向けて準備開始です。


ゆる〜く二人旅《修行を兼ねて》出発前準備

さて、今決めたい事と言ったら今後の目標だが……。

まぁこの世界を知るために旅に出ると、ひとまずの目標を決めた訳だが……。

問題点はいくつもある。

 

寝袋がないと野宿が辛いし、調理器具があれば現地調達の肉でマシなものが食える。

 

というか早く着替えないと、このまま森や山に入って行って再び街に出た頃には服がマジでやばい。

多分露出狂扱いされて捕まる。

服が服としての機能を維持できているうちに新しい服を買わなくては。

 

それと風呂だ。

自分の体臭って気が付きにくい物だけど、正直鏡を見ればひと目でわかる。

今の私はマジでクッサい。

 

野生ぐらしするにしても最低限人として保たないといけない清潔感のラインがあるだろう。

そうなればまず最優先で買うべきは着替え用の服と人一人入れるサイズの釜だろう。

 

服は当然今のボロ布を捨てて新しく着る服だが、釜に関しては本来の使用用途では無い。

大釜に水を張って狐火で温めてそのお湯で体を洗う。

ついでに転生前に日本のアニメで見た五右衛門風呂?とやらにも挑戦してみよう。

そうと決まれば早速買い物だ。

 

「うん、まずはお風呂だ!」

 

 

ジリス帝国の辺境の街

どこかの雑貨屋

 

 

「いらっしゃいま…ウッ…。」

 

『ブフォッ!クッ、クククッ、お前店員に嫌な顔されておるぞ?フフッ、見たかあの顔!』

 

「うっさいなぁ…笑ってるけど今は実質的にコンちゃんも臭いんだよ?」

 

『むむっ!?そう言われるとそうなるのか…。』

 

「すいませんこれください!」

 

「はい!かしこまりました…800コインになります…。」

 

「はいはい800コインね!どうぞ!」

 

「あ、ありがとうございました。」

 

『ぐぬぬっ…いくら臭うからって客に対する態度が悪いのぉ…。』

 

「よし、買った大釜をアイテムボックスにしまって、それじゃ行こっか!」

 

『え?お主、服は買わぬのか?』

 

「いや、あの店員の態度見たからには先に体洗わないと申し訳ないかなって。」

 

『ぬぅん…それもそうじゃのう。』

 

「飛翔術発動!いざ山の奥へ!」

 

 

どの国にも属さない

無名の山

 

「さてと、木がなくて開けた土地も見つけたし、ここなら誰も見てないでしょう。さあ、大釜にこの綺麗な川の水を汲んで、焚き火の上に乗せてしばらく温めて適温にすれば…こんなもんで良いでしょう!見様見真似で再現したジャパニーズ風呂!さてと、早速ぬぎぬぎしてっと………」

 

『ま、待つのじゃ!お主このまま素っ裸になるつもりか!?危ないじゃろ!』

 

「大丈夫、誰も見ちゃいないよぉ〜。」

 

『いや確かに人の目も気にするべきじゃが、魔物や獣に襲われる危険もあるじゃろう!』

 

「え!?じゅ、獣○って事!?」

 

『ち、違うわ!!気持ち悪い事を言いおって!!ふざけていると本当に死ぬぞ!裸になるという事は防御能力が著しく減少するという事じゃ!布越しなら効かない攻撃でも素肌に喰らえば怪我に繋がると言っとるのじゃ!』

 

「な、なるほど。それは一理あるよ。そういう事ならアレを試してみよう。」

 

 

ポイント販売スキルから

 

結界術の使い手 3000ポイント

 

を購入しました

 

 

『なるほど、結界を張って外敵から身を守るという事か。』

 

「問題があるとすれば結界を張ってる間に魔力を使い続けるかもしれない点かなぁ。魔力を使いすぎるとせっかく貯めておいたカロリーが消費されちゃうからね。」

 

『今現在の身の安全と翌日の空腹を天秤にかけるなら、断然今の身の安全じゃ。』

 

「それもそうだねぇ。怪我したらどの道回復に魔力使っちゃうし。」

 

そんなこんなで結界を展開しながらサラッと体だけ洗ってすぐに湯船を出た。

 

「うう、ちょっとお湯を熱くしすぎたかもしれないなぁ。」

 

その後は再び村に戻り今度は服屋で服を買った。

飛翔術使用中に服が脱げそうになったけど、とりあえず新しい服を用意することができた。

当然だけど前まで着てた服は臭いし汚いから捨てた。

その後も色々と買い物をしてアイテムボックスに収納しておいた。

 

「さて、色々買ったし長旅の準備は大丈夫だね。それじゃ早速冒険の旅にしゅっぱ……」

 

ドゴォォ!!

 

何やら爆音が鳴り響いた。

村の近くで何かあったらしい。

急いで音の聞こえた方へ向かってみると、案の定事件が起きていた。

 

どうやら誰かが作ったゴーレムが暴走してしまったらしい。

誰が作ったのかは謎だし、魔術に詳しい人から聞いた話だと、そもそもこの村にゴーレムなんて作れる人はいないらしい。

つまり、意図的か偶然か分からないけど誰がよその人間がこのゴーレムを村に連れてきたという事だ。

 

何にしてもさっさと処理しないと村がヤバい。

 

「鑑定スキルによれば素材は鉄、つまりアイアンゴーレムだね。鉄なら今の私の攻撃力でも十分破壊できるし、金属ならメタルボディ発動の材料にも使える。だったらぶっ壊して素材にすしか無いよねぇ。」

 

『お主も戦いに躊躇いが無くなったのぉ。熊一匹にビビっていた軟弱者が見違えるようじゃ。じゃが油断は禁物じゃぞ?』

 

「分かってるって。」

 

全身が鉄でできたアイアンゴーレムは並大抵の攻撃ではダメージが通らないが、その硬さは攻撃にも役に立つ。

金属でできた硬く重い腕を振り回すだけで、木造建築など簡単に薙ぎ倒すことができるだろう。

つまり、このまま先頭に入れば村に余計な被害が出るってわけだ。

 

「スキル発動、結界術の使い手!あのゴーレムと私達以外の人物は全員結界の外へ、そして内部から外部への攻撃を遮断!これで心置き無くやれる!」

 

まずは魔法レーザーで攻撃。

鉄でできた胴体も容易に貫通した。

でも大したダメージにはなっていないようだ。

 

「やっぱり非生物だから体に穴が空いたぐらいじゃ止まらないよね。なら今度は!」

 

コンちゃんの力を借りて、コンちゃんモード発動!

疾風斬(しっぷうざん)(技名は即興!)

 

『ほう、妾の爪を上手く使いこなしてるようじゃな。魔力を込めれば風の性質を宿した斬撃を放つことが可能なのじゃ。じゃが切ったところでゴーレムは止まらんぞ?』

 

「ほんとだ、片腕を切り落としたけど全く怯まない。て言うかその口ぶりからして、さてはゴーレムの止め方知ってるな?」

 

『お主がどうやっても止められなければ教えてやっても構わんぞ?』

 

「そう言われると、自力でどうにかしたくなっちゃうよね!!」

 

まずはコンちゃんモードで何が出来るのか、実戦で試してみよう。

この前のレッドサーペントの一件で体の使い方について練習した結果、コンちゃんモード中に生えてくるしっぽは最大9本まで分裂可能な上に伸縮する事が分かった。

そして魔法弾やレーザーは体の先端からであればどこからでも発射可能らしい。

 

「結界の性質変更、接触したレーザーを別角度に反射!そして外部からのレーザーの侵入を許可!そして9本のしっぽから結界内にレーザーを一斉照射!蜂の巣にしてやるぜ!!」

 

私の思惑通り、無数のレーザーが結界の中を反射し、中に閉じ込められたゴーレムはレーザーで穴だらけになった。

 

「これでどうだ!」

 

『……うむ、運が悪かったようじゃな。ゴーレムはまだ止まっておらぬ。』

 

「仕方ない…ここからはゴリ押しタイムだ!」

 

今度はさっき切り落としたゴーレムの腕を使ってメタルボディを発動させる。

これで私の体はゴーレムと同じ硬さになった。

 

「そしたらやる事は一つ!私の全力のラッシュを喰らえぇぇぇ!!」

 

そう、硬化した腕にカロリー保存で保存しておいたエネルギーを乗せてひたすら殴る。

一発一発がこの前レッドサーペントをふらふらさせたパンチと同威力。

同じ肉体硬度でも、穴だらけでもろくなっているゴーレムの体は簡単に潰れた。

 

「ゼェハァゼェハァ……おらぁ!!スクラップにしてやったぞこのやろう!!」

 

『ほう、これは驚いたのぉ。まだ辛うじて動けるようじゃ。』

 

「まだ動くの!?」

 

『うむ、このゴーレムは自立型じゃな。恐らく体のどこかに心臓があるはずじゃ。心臓と言っても魔力の塊じゃがな。それを破壊すれば止まるはずじゃ。』

 

「それってもしかしてこのビー玉みたいなの?」

 

『おお、それじゃそれじゃ。じゃが割ると自爆する可能性も………』

 

「とう!」

 

『馬鹿者!話を最後まで聞かぬか!』

 

「ん?壊しちゃまずかったの?」

 

『……自爆型のゴーレムでは無かったようじゃの。次ゴーレムを相手する事があったらゴーレムの心臓は結界で隔離してから壊すのじゃぞ?』

 

「おっけー!」

 

何はともあれゴーレムは撃破できた。

討伐報酬の2000コインと撃破ボーナスの2000ポイントで合計4000ポイント稼げた。

 

ついでにゴーレムの破片をアイテムボックスに収納しておいた。

メタルボディの発動に使うためだ。

 

「さてと、この4000ポイント何に使おうか。」

 

 

ポイント販売スキルから

 

威圧感     1000ポイント

テイム     1000ポイント

テイム生物収納 2000ポイント

 

を購入しました

 

 

威圧感は相手を威圧して弱体化させたり、自分より圧倒的に格下な相手を戦意喪失させたりできるスキル。

このスキルでの戦意喪失は不戦勝扱いだからポイントは貰えないらしい。

 

テイムはモンスターや動物を飼い慣らすスキルで、テイム生物収納は文字通りテイムした生物を収納できる専用のゲートを開くスキル。

 

テイム方法は基本的に餌付けするかボコボコにするかの二択らしい。

 

「さてと、気を取り直して冒険の旅に出発進行!あ、せっかくだからトレーニングモードも発動しとこ!」

 

:スキル・トレーニングモード発動

:重力倍率を選択してください

 

「うーん、それじゃとりあえず5倍で!」

 

:重力負荷を5倍に変更しました

 

「うっ……おっ…おぉっ…ふぅぅぅぅ…。これっ……ヤッバいっ…かもぉぉぉ……。」

 

『身長が5尺…だいたい150cm程度、体重は13貫…だいたい50kg程度。その5倍で250kgと…重いのはわかるが変な声出されると笑っちゃうからやめるのじゃ。』

 

『倍率っ……をっ…2倍にぃ…変更っ……おごっ……。』

 

:重力負荷を2倍に変更しました

 

「フゥゥゥゥ……フゥゥゥゥ……これやっばぁぁぁ…マジでエッグい……。」

 

『5倍でもしばらくは耐えられたのは妾としては意外な結果じゃの。お主自信も多少なりとも強くはなっていたというわけか。』

 

「そう……かもね……フゥゥゥゥ……あ〜落ち着いてきた。ていうかいつの間にかお主呼びになってるじゃん。」

 

『やはり"お前"ではしっくり来ん。』

 

「"コン"ちゃんだけにしっくり"来ん"って事!?」

 

『くだらん事言っとらんでさっさと行くのじゃ。』

 

「それもそうだね!Let's Go!!!!」

 

 

 

それから数時間後

村のハンター協会の依頼受け付け場にて

 

「なに?アイアンゴーレムは既に討伐済みだって?」

 

「はい。先日レッドサーペントを撃退した方が、結界術等を駆使して撃破したそうです。」

 

「レッドサーペントにアイアンゴーレムを単進撃破……なるほど面白そうだ…。だが、ここまで来て用済みとは骨折り損のくたびれ儲けだな。」

 

「申し訳ございません"シグマ様"。」

 

「まぁアイアンゴーレムはこの際どうでもいい。ゴーレムを倒した人物はどこに行ったのかな?」

 

「あの方でしたら先程村の北門から魔物が住む森の方へ出発したそうです。何でも森の向こうの山を目指しているとか。」

 

「なるほど、情報感謝するよ。」

 

「いえいえ、ゴールドランクハンターであるシグマ様のお役に立てて何よりです。」

 

シグマと呼ばれている人物はユリカを追うように村の北門から森へ向かった。

 

「フッ…ウッフフフフフッ…話を聞いただけでも強そうな雰囲気感じちゃった……ちょっと興奮してきたかも……♡」

 

ユリカとコンちゃんに怪しい影が迫っていた。




最後に現れたシグマとかいう女不穏すぎますね。
感じたとか興奮したとか言ってるので、おそらくかなりのド変態でしょう。
読者の皆さんもユリカ達の無事を祈りましょう。
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