今日は何もない良い日だ・・・
俺は久しぶりに訪れた平穏は日々を謳歌していた。
アテナ様はアテナイの守護で大忙しだし、コレ―もペルセポネとして今は冥界、ダプネはアドニスと新しいプレゼント作り(根本的な平穏のストーカーは解決してない)、アルテミス様はオリオンに夢中・・・久しぶりの一人の時間を満喫しないと・・・!
俺は久しぶりの時間に心を震わせていたんだが・・・
「ねぇ、メタ・・・相談があるんだけど。」
そう思っていたらエロスがやってきた・・・しかも大人に成長してるだと・・・!
「どうしたんだエロス、まるで恋する男みたいな顔をして。」
「ははは・・・流石だねバレちゃった・・・」
マジで・・・?
どうやらアフロディテ様の願いで超絶美少女なプシュケに縁談を振られなくしようとしたら金の矢に突き刺さって恋をしてしまったらしい。それで縁談を来なくする薬をかけて一応願いはかなえたらしいんだが・・・
「大丈夫か?俺が直してもいいんだぞ?」
「いやいいよ・・・刺さったのも運命、この恋を本物にしたいんだけどどうすればいいかな?」
「何でそんなのを俺に?もっと適正のある人いるでしょ?」
「君は僕の矢を無効化しているし人や女神に慕われてるじゃないか。そういう策も考えられると思ってね。」
あれは勝手に慕われてるだけだからね?
「素直に言って女のために尽くすしかないんじゃないの?アンタと母親のせいで今縁談来てないわけだし。」
「そうか・・・そうだよね!西風の神のゼピュロスに頼んで・・・忙しくなりそうだ!」
そうしてエロスは去ってしまった・・・
「全く・・・人間関係なんてどうにかできたら俺は今頃あんな濃い人や神様たちに付きまとわれてないって・・・」
恋の相談はもうこりごりなんだけど・・・
そうしてしばらくはこの平穏な時間が続いてたんだが・・・
「憎いプシュケを私の前に差し出したものにはご褒美をあげるわよ!」
アフロディテ様の声が世界に響いた・・・
「ヘルメスも行くの?」
「あぁ、そそられるからな!」
やれやれ・・・なにやらかしたんだあの二人は・・・
そうして興味のない俺は人間も神も騒いでるところを避けて歩いていたら・・・
「あ・・・メタ様。」
「なんでここにいるの・・・」
無欲か?無欲な奴ほど引き寄せられるものなのか?
「まぁまぁ、引き渡さないと誓うから事情を話してくれる?」
「は、はい・・・」
俺は誓いを立ててプシュケに訳を話させた。
どうやら最初はエロスの思惑通りプシュケは楽しく過ごせていたみたいだけど姉が誰かも分からないのに信用しすぎだとそそのかして刺させようとして明かりの火でエロスを火傷させてアフロディテ様がそれを知って激怒したらしい・・・
「私が悪いんです・・・愛してたのに。信じられなかったから・・・今度は自分の足で会いに行こうと思って。」
中々ピュアで殊勝なんだね・・・よし。
「俺がいつも使っているオリュンポス山までいける散歩コースがあるそこは人も神も通らないから安全に自分の足でつけるよ。」
「良いんですか・・・?」
「俺は教えるだけ、アンタは自分の足で行くんだから何も誓いに反してないだろ?」
「ありがとうございます!」
やれやれ・・・健気なものだし報われるといいな・・・
しかしこの後アフロディテ様の試練に俺も巻き込まれるとは思わなかった・・・