今日はアルテミスの頼みで魚を持ってきたんだが・・・
「ぐははは!ゼウスの力を奪った!これからはこのテュポーン様が大神だ!」
なんか蛇頭の巨人がいた・・・
「あのすみません、アルテミス様を知りませんか?今日はプレゼントがあってきたんですけど・・・」
「いや多分あれ反逆者ですよ!?しかもこの気配ガイア様の気配もしますし・・・」
ん?そうなのかダプネ?
「ぎゃははは!お前天然だな!神は皆逃げちまったよ!ゼウスは足の腱を奪って洞窟に閉じ込めてやったわ!けどその度胸に免じて俺の子分にしてやってもいいぞ!その魚は俺に献上するんだ!」
ばっ!
あ、奪われた!!
「んぐんぐ・・・ははは!なかなかうまいじゃないか!」
そんな汚らしく食べやがって・・・
「おい。」
「ん?なんだげばっ!!」
その食べ物を粗末に扱う態度に俺の堪忍袋の尾が切れた・・・
(い、一度だけ見たことがあります・・・あれはメデューサがアテナの神殿でポセイドンといちゃついてた時・・・)
ーダプネの回想ー
「すみませーん・・・アテナ様一緒に果実を・・・」
「あら、今取り込み中なの。あんな女神と食事なんてよくできるわね。こんな果物!」
べしゃ!
「・・・おい、食べ物に罪はないだろ?人の神殿でいちゃつく無礼に食べ物を粗末にする態度。許さないぞ・・・?」
「ひぃっ!」
「お、おい落ち着くんだメタ!」(な、なんだこの覇気は!?ゼウス以上だと!?)
それはポセイドン様の制止すら止められず
「お、丁度いいところにオリーブの枝発見・・・」
ぐざっ!
「いやぁああ!オリーブの枝が私の髪を!!」
「一瞬で形を変えて遠隔で操作しただと!?」
「もうやめなさい!メデューサ!あなたには私が罰を与えます!!」
ー回想終了ー
その時はアテナ様がメデューサの髪を蛇にして石になるくらい怖い顔にしてアテナ様が気にしてないと言ったらメタ様も落ち着きました・・・アテナ様が言葉で気にしてないというくらいなんだからメタ様の本気で食べ物を粗末にしたときの怒りはすさまじいということ・・・
「な、舐めるな!炎で焼き消してくれる!!」
ごぉぉぉお!!
テュポーンの能力であろう炎がメタ様に襲い掛かるも・・・
「何だそりゃ?日向ぼっこしてるときがまだ暖かいまであるぞ?」
「何ィっ!?」
全然焼けておらずその歩みを止めることはなかった。
「メタ様!これを受け取ってください!」
そこに現れたのは運命の女神モイライの三姉妹だった!
「その果実は絶望の果実!食べれば全ての希望を失います!それをテュポーンの口に!」
「さ、させるか!」
テュポーンはその巨大な拳でメタ様を叩き潰そうとするけど・・・
がしっ!!
「・・・・」
「う、受け止めたぁ!??」
メタ様は片手で受け止めた。
そして
ごすっ!!
「おごぉ・・・」
アッパーを叩き込んでアゴを勝ち上げた後に・・・
「そらよ。」
絶望のリンゴをテュポーンの口に頬りこんだ後・・・
「ほらちゃんと丁寧に噛みな・・・」
「うごごご・・・」
顎を動かしてちゃんと咀嚼させたところはメタ様らしいわね・・・
「じゃあこれで終わりにするか。」
メタが大岩を持ち上げた!
「ま、待ってくれ!もう食べ物を粗末にしない!アンタの部下にだってなる!だから許して・・・」
「じゃあな、岩の下で懺悔しな。」
「お許しぉぉぉおおお!!」
ドシーン!!
そうしてゼウス様を戦闘不能にした怪物テュポーンはメタ様によって大岩の下敷きになった・・・
「な、なんなのよ・・・あの神テュポーンを及び腰にして部下の誓いを立てさせるなんて・・・」
「凄いぞ・・・やっぱりお前はやる気がなくても違うと思ってたぞ!」
「凄まじいです・・・」
これを見ていたエキドナ、そしてゼウス様を救おうとしていたヘルメス様、パン様によってこの伝説は広まることになる・・
「よくやってくれたメタ。この件で反省したよ、私が大神でいられるのはみなの支えであることを。」
「いやぁ・・・俺怒ってた記憶ないんですよね・・・」
「ははは!頼もしいことだ。持つべきものはやはり子だな!」
まぁ、結局ゼウス様は変わらずメタ様も元に戻りましたがこのダプネは忘れません・・・あれこそメタ様の真の姿・・・超越するものの真骨頂であることを・・・
それは戦ったテュポーンも同じ・・・メタ様があの山を見るたび噴火や地震を起こすのはその罪を思い出し懺悔しているからと言われてますわ・・・