予言の息子が生まれてしまった件   作:ikkun

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超越するもの冥界の結婚騒動に巻き込まれる

さて神界の中でも暇人として通っている俺だが欠かせない業務というのが存在するそれが・・・

 

「見てみてメタ!綺麗な花よ!」

 

農耕の女神デメテル様の娘コレ―のボディーガードというものだ。

何故俺かというとデルテル様は農耕の女神として作物の管理をしなければならず多忙を極めている。しかしゼウス様の無理やりとはいえ産んだ子供は可愛いわけでボディガードが必要と考えたデメテル様は暇な神の俺にボディガードを頼んだというか押し付けられた。

だって断ろうとしたら圧凄かったし・・・

 

というわけで今もこうしてコレ―の花摘みに付き合ってるわけだけど・・・

 

「おー凄いですね・・・」

 

「・・・本当に思ってるの?」

 

「いやぶっちゃけ家の中が花で埋もれてて胸やけしてるというか・・・」

 

「ふふふ・・・テュポンを倒してからますますモテモテになってるものねメタは。私だって惚れてるんだから。」

 

「全く・・・そのたびに追い払ってるダプネも健気。」

 

アテナ様冗談きついっすよ・・・っていうかアルテミス様さっきのなんか危ない感じがしたんですけど気のせいですよね?

 

「そもそも二人とも何でここに?」

 

「あら?女神なんだから花をめでるのは当然でしょ?」

 

「友達とお花摘み・・・滅多にできることじゃない。」

 

まぁそうなんですけど・・・アルテミス様毎回狩りに誘ってくるからなんかここでも性格の違いを見せつけられる・・・(現代のアウトドア派とインドア派みたいな感じ)

 

「ダプネの月桂樹ね。美しいから私も欲しいんだけど・・・」

 

「なら・・・」

 

ウチのを上げると言おうとした瞬間・・・

 

「勿論とっていっていいですよ!」

 

ダプネが草むらから飛び出してきた!

 

「お前いたのかよ!?」

 

「勿論!メタ様いるところ私ありです!」

 

「本当!ありがとう!」

 

「良いんですよ!それよりもデメテル様に私たちの仲のこと認めてもらうのよろしくお願いしますね。」

 

なんか小声で怪しいことが聞こえたけど気のせい?

 

((しっかり外堀埋められてるわね・・・))

 

はぁ・・・地下からなんかハデス様も見てるしこの花摘みも無茶苦茶なことになりそう・・・

 

一方そのころオリュンポスではハデスがゼウスからコレ―との結婚の許可をもらうために来ていた。

 

「そうか・・・お前まだ独り身だったな・・・」

 

「一目見たときから忘れられなくて・・・なんとか力になって欲しくて。」

 

「なんと・・・他の神はあれこれしてるのに律儀だな。損をしてしまうぞ。」

 

「損得の話ではありません!」

 

「まぁそうだな。冥界は重要な存在、娘が権威をもつのはやぶさかではない。許可するぞ。」

 

ゼウスはデメテルに相談せずに勝手に決めてしまった・・・

 

「ならコレ―をメタに守らせているデメテルにも許可を・・・」

 

「良いんだ!力づくで。そこに引かれるんだから。」

 

そうして許可を出した後ゼウスはデメテルのところに向かった。

 

「忙しそうだね、手伝おうか?」

 

「結構です!」

 

「冷たいなぁ・・・子までなした仲なのに。」

 

「怒りはますばかりだわ!」

 

「でもコレ―は可愛いよね。」

 

「そうだけど・・・あの子は私だけの娘です!だから今日だってメタに守らせてるの!」

 

「メタが狙う可能性は考えないのかい?」

 

「あの子は暇だし何よりヘパイストスと同じでヘタレだもの。襲うなんて勇気ないわよ。まぁそれが災いしてダプネとの仲が進展しないのは不安要素ではあるけど・・・とにかく渡さないから!」

 

ゼウスは冷や汗を流しながら去っていくのだった・・・

 

そんなことはつゆ知らずメタとコレ―は花摘みをしていた・・・

 

「ねぇ?他に綺麗な花はないかしらメタ?」

 

「女子の綺麗の基準がわかんないんだけど・・・」

 

「もう、魚にしか興味ないんだからダプネが可哀そうだわ。」

 

「い、いやダプネが俺のこと好きだなんてそんなわけないじゃん。プレゼントはしてくれるけどそれはお礼ってだけで・・・」

 

(鈍感・・・)

 

そんな会話を聞きながらハデスは地下に隠れていた・・・

 

「やっぱりメタに守れなかった恥はかかせられない。出てこよう。」

 

ハデスはもともとゼウスに許可をもらう律儀な神、メタのことを考えて地底から出てきた。

 

「突然すまない、コレ―、メタ。」

 

「きゃあ!ハデス様?」

 

「やっぱり来た・・・」

 

視線に気づいてたメタはため息をつく。

 

「実はコレ―、君に一目ぼれしてしまったんだ。どうか冥界の王妃になって欲しい。」

 

ハデスはコレ―に告白する。

 

「そ、そんなこと突然言われても・・・」

 

コレ―も突然に申し出に混乱してしまう・・・

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

そこに現れたのはデルメルだった!

 

「私はそんなこと許可しないわよ!メタ追い払ってちょうだい!」

 

本来の業務ならメタはハデスを追い払わなくてはならないだろう・・・しかしメタはある一計を思い付く!

 

「まぁまぁ、三人とも落ち着いて。まずはお試しとして冥界で過ごしてみるのはどうでしょうか?もちろん私もサポートしますし。」

 

「どういうこと?」

 

コレ―が予想外の提案に戸惑う。

 

「これまでコレ―は親であるデメテル様から離れたことはありませんでした。それでは神としての成長は止まってしまいます。まずは広い世界を見てみるのはどうでしょうか?」

 

「・・・なるほどね。重要な場所である冥界を見せることで成長させると・・・」

 

「結婚の話は冥界を詳しく知ってもらった後ということでどうでしょうか?ハデス様。」

 

「ああ、一時でも過ごせるなら。」

 

こうしてメタが仲裁にはいることでコレ―の冥界下りはスムーズに進んだ。

コレ―はそこで冥界の暗さと共にハデスの冥界の主としての責任感、精一杯の愛情をもらい・・・

 

「お母様。私ハデス様の妃ペルセポネになりたいの。冥界の光に・・・」

 

「そう・・・わかったわ。でもたまには顔を店に来てね・・・」

 

そうして女神ペルセポネとデルメルが落ち込むことによって四季の中の冬が生まれた。

 

「ふふふ・・・冥界に行くからボディガードの業務が減るし花摘みにもいかなくていいし一石二鳥だ!」

 

(ずるがしこいわね・・・)

 

そんな立役者のメタは仕事を怠けられるということで作戦の成功を喜んでアルテミスとアテナに呆れられたが以降デメテルだけでなくハデスにも地上に出たときのペルセポネのガードを任せられて責任が増すのだった・・・

 

「そんなー!!?」

 

いくら策を講じようと責任からは逃れられない・・・後世ではそんな教訓を与えてくれるエピソードとなったのだった・・・

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