機動兵装ガンダム   作:U.ティーズ

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♯1-2 ガンダム現代社会に立つ

【勇生side】

はぁ…。危機的状況な上に距離があったっつっても初っ端ビームライフルもバズーカも使うてしもうた。でも何処か抉れとるようには見えんし一撃で倒せたし、貫通して二次被害も無し。この威力でええなら何とか出来るかもしれん。

ビームライフルを腰にマウントしバズーカを手放すと光の粒子になって右腕に消えていった。右手で右のファンネルラックからビームサーベルを取り出し起動させる。

勇生「行くぞ、Hi-ν!」

黄色いツインアイが強く光る。

【推奨BGM:SALLY(前奏無し)】

ジャンプしてからスラスターを吹かし加速する。道の端に分かれ左右に10匹。

勇生「せやっ!」

手始めに1番近くのヒトツメを切り裂く。ビームサーベルの長さ的に奥まで入り込んでいる様には見えなかったが一撃で爆散した。

近くにいたヒトツメが2本の触手を伸ばしてくるが斬り捨て飛び上がり、

勇生「はあっ!」

真上から突き刺す。ヒトツメを蹴ってジャンプしてからスラスターを吹かす。後ろに爆散するヒトツメの音を聞きながら次のヒトツメの上に降り立つ。その瞬間、少し離れた場所にいるヒトツメの触手が迫って来るのが分かった。ビームサーベルを突き立てている暇は無い。

勇生「ならっ!」

ビームサーベルを左手に持ち替えながら足裏のスラスターを思い切り吹かし、その炎でヒトツメを焼き斬る。そのまま回転して触手を斬る。体勢を立て直しまたビームサーベルを持ち替え、左腕を触手を伸ばしていたヒトツメへ向けながら上昇する。両腕のアメイジングレヴにはガトリングが装備されていた。砲身が回転し始めて直ぐにズガガガガッ!という音と共にヒトツメが蜂の巣になっていく。5秒程で原型は留めておらず爆散した。

次のヒトツメに急降下してすれ違いざまに一閃。

そのまま一撃離脱を繰り返しながら平和大通りの方へ進み交差点へ出た。

交差点の真ん中へ行くと後ろから触手が伸びて来ていた。今更じゃけど今までなら絶対気付きゃせんかったじゃろうね。

周りを確認すると俺を囲むようにヒトツメ達が集まっていた。

勇生「よし、付いてこい!」

真上に飛び上がってから近くの川、元安川を下る様にして海を目指す。よし、着いてきとる。レーダーを確認すると街には1も残っておらず全て自分にヘイトを向けられたらしい。しばらく進むと吉島という所にある大きなゴミ焼却場が右手に見えた。ほぼ海に出れた様なもんじゃけど問題が1つ。

勇生「牡蠣筏避けにゃあいけんのんよねぇ。」

当たらなければどうということはない、のだが、万が一がある。幸い周りに船影は見えない。

勇生「弁天島と似島の間で戦うしかないか。」

更に加速し2つの島の間で止まり追いかけて来るヒトツメ達に向き直り構える。

1番に突進して来たヒトツメが触手を俺に突き刺そうと伸ばしてくるが、体を左に逸らし

勇生「はあっ!」

ビームサーベルで切り裂く。ヒトツメ達は気にする素振りも見せず触手を伸ばして攻撃してくる。

両腕のアメイジングレヴのブースターを吹かし右へ左へと避け確実にビームサーベルで斬っていく。

1匹のヒトツメが触手を振り下ろそうとした瞬間、頭の中でキュリリリリリィィンという音が響くと同時にとてつもない危機を察した。直ぐ様アメイジングレヴと背中のシールドブースター、そして全スラスターを全開で吹かし飛び退いた。さっきまで自分が居た場所には紫色の光が通っていた。

勇生「触手の先からビームサーベルとか聞いとらんのんじゃけど!?」

結構不味い。レーダーを見る限り後70匹以上は居る。

勇生『飛び道具使うしか無いのか…。』

その時、

シュバババッ!ギュビンッ!ギュビンッ!ギュビンッ!ビーーーッ!!!

背中が軽くなったと思った瞬間、遠くにいたヒトツメ達がピンク色のビームで消え去った。数にして10匹。

勇生「何!?…って、はぁ!?」

ビームが放たれた方を見るとそこには3機のフィンファンネルが空中で静止していた。

フィンファンネルは元々宇宙戦闘用の装備だ。というのも板状という大気抵抗を激烈に受ける形とスラスターの位置、そして重さ等の観点から、本来は大気圏内で使えない。

勇生「なんで飛びよん…。」

ヒトツメ達の攻撃を捌きながらよーく見た。コの字になって浮いているファンネルの下側、2箇所に小さな青い光が見える。

勇生「あ、ああ!あーー!!思い出した!!」

HGUC Hi-νガンダムを作った事がある人は分かるだろう、フィンファンネルの2枚の板、スラスターに近い方に小さな窪みがある。これは俺ガンのHi-νだから出来るのだろうが、その窪みが小さなスラスターになっていた。

勇生「俺が中学位の時に考えた設定じゃん。」

俺が初ガンプラでHi-νのガンプラを作った時に思いついた設定だった。宇宙専用装備と知って勿体ないと思って考えたのだ。その時に、この位置にスラスターがあってもバランス取れそうにないと思って先端近くに小さな穴を開けた。その穴は確りスラスターとして頑張ってくれている様だ。

勇生「これなら行けるかも。頼むよ!フィンファンネル!」

残っている9機のファンネルも飛ばし全12機のファンネルを操り、街に近い方を殲滅していく。

勇生「使うか。」

ビームサーベルをファンネルラックに戻し、サイドスカートに装備してあるショートバレルビームライフルを両手に持つ。

勇生「出来るだけ近づいて、確実に!」

1匹1匹を仕留めていく。なかなか扱い易い。

残り60匹をきった時だった。

勇生「この調子なら!」

キュリリリリリィィン!

何かが起きる。そう思った瞬間にはファンネルを全て収容しヒトツメ達から距離をとった。

ヒトツメ達が1箇所に集まっていく。

勇生「細かいのが何をしよん?」

集まったヒトツメ達は融合を始め、20m位の大きなヒトツメに変化した。

勇生「驚く物かよぉ!巨大なヒトツメに融合しただと。」

触手の1本が普通のヒトツメと同じサイズになっているにもかかわらず、普通のヒトツメと同じスピードで動き、触手を振るってくる。避けるのは十分余裕だが攻撃が通るかは怪しい。

勇生「何かデカい剣でも有りゃあ触手だけでも何とか出来そう何じゃけどねぇ…。」

そこまで言って思い出した。プロペラントタンク用コネクタに装備された2つのブレードの事を。ファンネルラックからビームサーベルを両手に取り、

勇生「ブレードオン!」

その言葉をスイッチに腰に装備してあるブレードが飛んできてビームサーベルと連結する。ブレード中部のビームサーベル発生器から青い光が伸びる。

勇生「よし、来るなら来い!」

言葉の意味を知ってか知らずかヒトツメは2本の触手を伸ばしてきた。その内1本を左手のブレードの峰で体の左へいなし、もう1本を振り上げた右のブレードでたたっ斬った。そのまま1m上へ飛び、いなした触手を左手のブレードで斬る。直ぐにヒトツメへ顔を向けると振り上げた3本目の触手の先から出したビームサーベルを振り下ろしていた。咄嗟にブレードの先のビームサーベルを重ね合わせバツの字にして受け止める。今更だけどなんでこいつら飛んでんの?

勇生「ふんっ!」

触手サーベルを弾き、距離をとる。

勇生「さて、どうやって倒すかねぇ…。」

一応本当にGBNがあったらっていうていで考えていたモノは有る。ただ威力はえげつない。真っ直ぐ撃てば街に被害が出るかもしれない。

左下から振り上げる様にして向かって来る4本目の触手サーベルをヒトツメに向かって飛んで避ける。

勇生「そっか!下から上に撃ちゃあええんか!」

上から来る3本目の触手サーベルをバレルロールして避け4本目の触手の根元に近付き、根元から切り落とす。

勇生「付いてきんさい!」

ブレードとビームサーベルを収め、ショートバレルビームライフルを両手に持ち、ヒトツメがギリギリ追い付けないスピードで上昇しながら残っている触手に撃ち込む。ヒトツメは此方の思惑に気付くことなく追ってくる。

眼前のモニターのセンサーを見ると上空1kmを指していた。ここまで来りゃあ何とか出来るじゃろ!

一旦止まり、全スラスターとブースターを全力で吹かし、海上1mまで急降下する。振り返り見上げると、ヒトツメの大きさは合体前の大きさに見えた。

勇生「…よし、ロックオン完了。」

フィンファンネル12機を射出し自分の周りに円を描く様に待機させる。ショートバレルビームライフルは照射モードで構え、バックパックに接続してあるシールドブースターを頭の上に移動させて、発射準備が完了する。

勇生「ハイメガインパクト、発射ァ!!」

 

【挿絵表示】

 

全15門から放たれたビームの束は巨大ヒトツメを貫き、爆散した。

 

 

 

 

次回『Hi-νの鼓動』

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