進撃する綾小路   作:もと将軍

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現在もう一つ作品を書いてます。
ハイキューやゆるキャン△なのですが、そのときの綾小路の名前を清田綾隆にしております。
たまに間違えて綾隆で書いてしまうことがあります。



設定

ウォール・マリアかローゼまでは100㎞ある。
カラネス区からだと…100km+α
巨大樹の森がどれほどの規模かは分かりませんが、森のウォール・マリア側からだと、壁まで60kmほど。
馬の巡航速度(調査兵団の馬は有能らしい)
現代の訓練された馬の場合…巡航速度で時速20km。一日30分が限界。
調査兵団の馬は継続して1時間走れることにしておきます。時速30km。一日60km弱走る。
 馬は付いていくだけならどこまでても付いていけると聞いたことがありますが、そこら辺は良く分かりませんのでご容赦を…
本来、一日馬が移動できる距離は巡航速度で30㎞、常歩で50㎞ほどです。
壁外を常歩な訳が無いので、巡航速度で行くことになるでしょう。
また、巨人と遭遇した時避けながら進むことになりますので、何日かに分けてウォール・マリアを目指すことにします。

勝手に設定つけさせて頂きました。
馬の事は全く知りません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前進せよ!!

 

「今日は新兵勧誘式か…心配だ」

 

「果たして調査兵団に入団する酔狂な新兵がどれほどいるのか…」

 

「なぁエレン…お前の同期にウチを志願する奴はいるのか?」

 

オレは今、リヴァイ兵長率いる特別作戦班に所属している。

オレが入ったことにより、計6名の部隊。

その内の二人が馬の世話をしているオレに話しかけて来た。

 

エルド・ジン…討伐14体・討伐補佐32体

グンタ・シュルツ…討伐7体・討伐補佐40体

 

二人とも紛れもない精鋭たちだが、ミカサやキヨンが身近にいるからか、あまり凄いと思わない…

オレも既に2体ほどは倒したし…

他の皆も5.6体は倒していた。

もしかしたら、キヨンの言う通り本当に今期の新兵は凄い奴らなのかも知れない...

 

「いますよ。

凄い奴も入ってくると思います。

志願する人は結構多かったはずです。」

 

「本当か⁉」

 

「あんな事があったのに良く入って来ようと思うな…」

 

「それは…皆が何体か巨人を倒したからだと思います。」

 

「訓練兵なのに巨人を倒したの??」

 

「ペトラ…本気にすんなよ。どうせ、死にかけだった巨人を倒したぐらいだろう。

お前らのような小便臭いガキが調子に乗ってんじゃねぇぞ」

 

話に入って来たのは…

最近髪型を変えたらしい…オルオ・ボサド...討伐39体・討伐補佐9体

もう一人は、ペトラ・ラル…討伐10体・討伐補佐48体

それにしても、ペトラさん…明るい髪か…思えば、クリスタもアニも金髪。

盗み聞きをしただけだが、訓練兵時代…女子がキヨンのことをカッコいいって言っていたな…

そいつらも明るい髪だった。

ペトラさんも餌食にならなければいいけど…

 

「いえ…20体以上倒しているやつもいましたし、オレも2体の討伐と10体以上の討伐補佐をやりました。」

 

「はっ…またそうやってガキはすぐ嘘を…」

 

「それは、心強いな...調査兵団もしばらく安泰だな」

 

「へぇ~すごい子が入ってくるのね!」

 

とても強い奴が調査兵団に入ってくることを知り、先輩達は喜んでいる。

 

「危険な奴の間違いだろうが…」

 

だが、どういう奴が入ってくるのか知っているしリヴァイ兵長は素直に喜べないのだろう。

 

「「「「「おはようございます!!リヴァイ兵長!!」」」」」

 

馬に乗って現れたリヴァイ兵長に皆が敬礼する。

 

「兵長!危険な奴とは?」

 

「ああ...トロスト区襲撃を利用したやつだ。」

 

「「「「!?」」」」

 

「どういうことですか⁉」

 

「まぁ…話は後だ。

取り合えず、移動するぞ。」

 

「「「「はい!!」」」」

 

やっぱり、まだ要注意人物なんだな…キヨンは。

色んな意味で…

 

 

▽▽▽

 

 

ヒストリアに夜遅くまで尋問をされていたため、起きると昼前であった。

朝昼兼用のご飯を食べるために食堂に赴くと、全員が集まって話していた。しかし、皆の顔は辛気臭く、そこかしこで言い争っていた。

話の内容は聞かなくても分かる。調査兵団か駐屯兵団…どちらに入るかだろう。

訓練兵10名のみが憲兵団に入れるが、その6名は調査兵団に入ることになる。また、上位10名に外れた者でも上位陣の殆どが調査兵団と言うこともあり、未だに迷っている奴らが多い。

オレはそんな言い争いには興味が無かったため、パンとシチューを貰ってから離れた位置に座り、1人で食べることにした。

 

「キヨポ~~ン!!パンを恵んでください!!」

 

声だけでもう誰かが分かる。

振り向くこともせずに、それを拒否することにした。

 

「サシャ…昨日お前がオレを売ったから、オレは昨日の夜眠ることができなかったんだが?」

 

「ギくッ…!!いや...その...あれは、その~だって!パンをくれるってユミルが…ハッ…!!」

 

「お前な...今までオレがどれだけ、お前にパンを恵んでやったと…」

 

「ごめんなさい!!!もうな~んでもしますから、また恵んでください!!」

 

「仕方ないな…ほら」

 

1/4くらいに千切って渡すと泣いて喜び、隣で食べ始めた。

 

「それにしても、皆何の話をしてるんだ?」

 

一応聞いておく事にした。

トロスト区で生き残った訓練兵は140名…そのうちの何人が調査兵団になるのか…そこは気になる。

 

「あ~調査兵団か駐屯兵団かで言い争ってますよ」

 

「どんな感じだ?」

 

「ん~調査兵団の方が若干多いって所ですかね」

 

「へぇ、意外だな」

 

「ですね、エレンの演説があったのと、キヨンの存在があるからですよ」

 

「オレの?」

 

「はい!キヨンの作戦で動いた人は、皆生きてますからね。

皆は結局安全なところが良いんですよ」

 

「それはそうだろうな」

 

考えることを放棄して、オレに判断を委ねようとした奴らか…簡単に囮に使えそうだな。

 

「私はもう調査兵団と決めて...ハッ!憲兵団に入れば、肉食べ放題なのでは⁉」

 

「もし、お前が憲兵団入ったら、憲兵団を壁外に連れて行き囮にするからな」

 

「じょ...冗談ですよ。もう!キヨポンったら!」

 

と、バシッとオレの肩を叩く。

 

「よっ!キヨポン、サシャ」

 

「あ、コニーおはようございます。それから皆さんも」

 

「おう...お前ら覚悟はできたのか?」

 

「ジャン...あの肉を食べた日に誓ったはずですよ」

 

「…そうか」

 

「どこにいても危険な以上、敵を倒すしかないだろうな」

 

「そうだな…巨人を皆殺して、自由を手に入れる!」

 

コニーはかなり成長したな。

以前なら、誰かの意見でコロコロ変えていたのにな。

 

「おはよう!皆!」

 

「うぃ〜す」

 

「クリスタにユミル!」

 

「おはよう~」

 

二人はいつも通りだな。

ヒストリアはサシャとは反対側の俺の横に座って、パンとシチューを食べ始めた。

ユミルはその反対に座る。何だか…オレの周りに集まりだしたな…前世ではどれだけ頑張ってもボッチだったが…

 

「よく眠れた?キヨン」

 

「ああ…おかげさまでな」

 

「それは良かったわ。

これからは、い〜っぱい夜遅くまで話せるね!」

 

「…勘弁してくれ」

 

「ふふ…ヤダよ」

 

「お前らホント仲いいな」

 

「あのな……はぁ、「キヨンもクリスタにゃ敵わねぇな!」」

 

「キヨンが絡むとクリスタは怖いですからね」

 

サシャがそう言った。相変わらず、何も考えずに話すんだな…

ヒストリアは無言でサシャを睨んだ。

 

「ヒィッ...」

 

オレの後ろに隠れるなよ...

 

「お前らはいつも通りなんだな...ビビってる俺らがあほらしいな」

 

「ミリウス…私達も怖いですよ。だからこそ、いつも通りに振舞っているんです」

 

サシャがそう返すが、全くそうは見えない。

 

「お前は間違いなく、素だろ」

 

ジャンも同じことを思っていたらしく突っ込んだ。

 

「俺もミーナやマルコも朝からこの食堂にいたから、皆の言い争いを聞くとな...ちょっとビビるんだよ」

 

「あれ、トーマスは?」

 

「あいつはまだあっちにいるよ」

 

それにしても後4時間はある。

どうやって時間を潰すか…

 

「キヨン、起きていたんだね」

 

と、ここへアルミンとミカサ、アニが近付いて来た。

ミカサはオレとサシャの間を無理やり抉じ開け、長椅子に座った。

 

「お前…もっと広いところ行けよ」

 

サシャは押しのけられるついでにパンを口に放り込まれ、ご満悦そうな顔をしている。

 

「ダメなの…?キヨンは一人でいるとすぐに悪さするから」

 

「……別に悪さはしていない」

 

「よく言うぜ、お前の女への手癖の悪さときたら...」

 

ミカサが言ってるのは決してそっちの話ではない。

 

「うるさいぞ、ジャンボ。またその話をするのか?」

 

「っ…てめっ」

 

「そうだったぜ、ジャンボ。よくその話を聞かせてもらわないとな」

 

女の事となるとオレに当たりが強くなるジャンを軽くあしらいつつ、逆方向から視線が鋭くなったヒストリアをあやす。

 

「なぁミカサ、お前オレに何か恨みでもあるのか?」

 

「……」

 

ミカサは答えず、黙ってシチューを食べ始めた。

 

「ミカサはエレンが居ないし、キヨンも相手してくれないから寂しいんだよ」

 

と、アルミンが代わりに教えてくれた。

 

「オレはエレンの代わりか…」

 

「キヨンにエレンの代わりは務まらない。」

 

そうですか…

ミカサもまだ10代少女である。色々と悩みはあるんだろう…また、聞いてやらないとな。

どうせ、エレンのことだろうが…

 

「ところでさ、エレンは大丈夫なのかな?」

 

アルミンがオレ達にしか聞こえないくらいで聞いて来た。

 

「リヴァイ兵長の下で訓練に励んでんだろ?

アニに教科書作ってもらったんだし、大丈夫だろ」

 

「そうじゃないよ。

精神的にさ...今まで壁を破壊した巨人を憎んで来ただろ?

それが目の前にいた挙句、外の世界は滅びてなくて敵だらけだったじゃないか…

つまり外へ出ても自由が無い…」

 

「そうだな…今はまだ自分の中で整理できてないから保てているが、少し時間が立てば色々とやばいのかもな」

 

「なら!どうしてそれを分かってて放っておくの!?」

 

ミカサは胸倉を掴んで、迫って来た。

周りにいた奴らは何事かとこちらを見るが、ミカサがオレに怒ることは日常的なことなので無視して自分たちの事をしだした。

ありがたいが、助けてほしくもある。

 

「そのためにミカサが居るんだろ?

エレンが危険だと思ったら、寄り添えばいい」

 

「…でも今は、一緒に居られないじゃない」

 

「……調査兵団に入ったら、一緒にいられるように団長に交渉してやる」

 

「そう」

 

口角が上がったミカサを見て一安心する。

その後、皆で食堂で言い争っている奴らを見ながら時間を潰した。

 

 

夕方…

 

「訓練兵団整列!壇上正面に倣え!」

 

先輩兵士の張り上げた声が食堂に響く。

オレ達訓練兵140名は壇上前に整列する。

そして、エルヴィン団長が壇上に立ち演説を始める。

 

「私は調査兵団団長、エルヴィン・スミス。

調査兵団の活動方針を王に託された立場にある。

所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのは、やはり調査兵団の勧誘に他ならない。

 今回の巨人の襲撃により諸君らは壁外調査並の経験を強いられた。

聞けば、訓練兵だけで何体もの巨人を討伐したらしいではないか。かつて例がないことだろう。

そして、今回の襲撃でこれまでに無いほど人類の勝利へと前進した。

それは、周知のとおりエレン・イェーガーの存在だ。

彼と諸君らの活躍で巨人の進行は阻止され、我々は巨人の正体に辿り着く術を獲得した。

彼に関しては、まだここで話せることは少ない。だが、間違いなく我々の味方であり、彼の命がけの働きがそれを証明している。

そして、彼の生家があるシガンシナ区の地下室には彼も知らない巨人の謎があるとされている。

我々はその地下室に辿り着きさえすれば、この100年に亘る巨人の支配から脱却できる手掛かりを掴めるだろう。

……

しかし、調査兵団は壁外調査で毎回多数の死者がでることによって慢性的に人員が不足している。

だが、それを超えた者が生存率の高い優秀な兵士へとなってゆく。

この惨状を知ったうえで自分の命を賭してでもやると言う者はこの場に残ってくれ。

以上だ。

他の兵団の志願者は解散したまえ」

 

エルヴィン団長が話し終えると、

一人また一人とこの場を去って行った。

しかし、出て行く人は思ったより少なかった。

 

50名ほど…

 

エルヴィン団長の演説は、詐欺のようなものだ。

若干の危険さを話しつつ、ウォール・マリア奪還、巨人の謎と言う餌で釣る。

その人類の望みを自分たちが解決するという栄誉は、青少年の本能に呼びかける。

余程、ウォール・マリア奪還に飢えているようだ。

いや...

 

「君たちは死ねと言われたら死ねるのか?」

 

エルヴィン団長は残った訓練兵に問いかける。

 

「死にたくありません!」

 

訓練兵の一人が震えながらも否定する。

 

「皆…いい表情だ。

では今!ここに居るものを新たな調査兵団として迎え入れる!

これが本物の敬礼だ!

心臓を捧げよ!!!」

 

「「「「「ハッ!!!」」」」」

 

皆が右手を握り締め、心臓に当てて敬礼する。

90名ほどが残ったが、怖いものは怖いのだろう。

中には泣いている者もいた。

 

「第104期調査兵団は敬礼をしている総勢94名だな。

よく恐怖に耐えてくれた…君達は勇敢な兵士だ。

心より尊敬する」

 

式は終了し、ここで解散となった。

 

「エルヴィン団長は皆を囮に使うのだろうか…」

 

アルミンがオレにそう言った。

 

「どうだろうな…兵士をどう使うかは置いておくとして、ウォール・マリア奪還に人員が必要なのは分かり切ったことだ。」

 

「キヨンはどう動くつもりなの?」

 

「そうだな…次の壁外調査の目的は拠点作りだろう。

それが第一優先だな。」

 

「それだけ?」

 

ミカサが訝しげな顔で聞いてくる。

 

「…それはまた後で話す。エルヴィン団長にも呼び出されているからな」

 

「…分かった」

 

夜…しばらく会う事のできないアニと会うために宿を抜け出し、人通りの少ない所で落ち合った。

夜遅くまで雑談したり頼み事をしてから別れた。

 

 

▽▽▽

 

 

「旧調査兵団本部。

古城を改装した施設ってだけあって…趣とやらだけは一人前だが…」

 

キヨンたちが兵団を決めている頃、オレは自分が寝泊まりをする場所へ馬で移動していた。

オレにつらつらと喋りかけてくるオルオさんだったが、すぐに舌を噛んで黙ってくれた。

その後、ペトラさんに注意されていたのを横目に見ながら、馬の世話をする。

 

「久しく使われていなかったので少々荒れていますね」

 

「それは重大な問題だ...早急に取り掛かるぞ」

 

リヴァイ兵長は重度の潔癖症だと聞いたことがある。

リヴァイ兵長の命令で皆が掃除を始めた。

皆、機敏な動きで次々に何室もある部屋の掃除が終わっていく。

オレも急いで掃除をするが、何度もリヴァイ兵長にダメ出しを喰らった。

その度に、ペトラさんが慰めに来て、一緒に掃除をしてくれた。

この人は本当に良い人だ…キヨンの餌食にならないことを祈る。

全ての部屋の掃除を終わらし、夜に皆で夕食を食べる。

 

「我々への待機命令はあと数日は続くだろうが、30日後には大規模な壁外遠征を考えていると聞いた。

それも今期卒業の新兵を早々にまじえると」

 

「エルド...そりゃ本当か?」

 

「ずいぶん急な話じゃないか」

 

「ガキどもはすっかり腰を抜かしただろうな」

 

「本当ですか、兵長?」

 

「作戦立案は俺の担当じゃない。

奴の事だ...俺達よりずっと多くのことを考えてるだろう。

…あいつの差し金かも知れねぇが」

 

「「「あいつ??」」」

 

「そう言えば、昼も危険な奴とか言ってましたよね?」

 

「ああ…」

 

リヴァイ兵長がこちらを見る。

オレが話せってことだ。

 

「そいつはオレの幼馴染で、トロスト区襲撃を事前に知り、調査兵団団長だけに伝えたやつです」

 

「「「「    ⁉    」」」」

 

「それ本当なの!?エレン」

 

「はい…」

 

「 ど、どうやって…!?」

 

「あの時、急に壁外調査が無くなったのはそう言うことだったのか…」

 

「調査兵団でも話題に上がっていたな」

 

「ああ…皆意味も分からず、トロスト区周辺で待機していたもんだ」

 

「それで、その襲撃を利用したってのはなぜ??」

 

「訓練兵の成長だそうです…」

 

「はぁ⁉それだけで、住民を巻き込んだのか⁉」

 

「あ、理由はちゃんと聞きましたし、納得をせざるを得ないものでした。」

 

「理由ぅぅ?」

 

オルオさんは顔を顰めながら聞いてくる。

皆もあまり良い顔はしていない。

 

「それは…」

 

「理由を聞くか聞かないかは、エルヴィンの指示を仰ごう」

 

壁外の事を話すべきか迷っていると、リヴァイ兵長が割り込んで今は言わないべぎと判断した。

 

「「「…」」」

 

皆はかなり不満そうだ…だが、それも当然の反応だろう。

オレも理由には納得をしたが、やはり住民の命は助けたい。

 

「なんっすか、そいつは…俺が一度洗礼を…」

 

「止めておけ…オルオ。死にたいのか」

 

「ちょ…リヴァイ兵長!そんな新兵如きに俺が…」

 

「奴自身20体以上の巨人を殺したと聞いた。

そして、奴の指示で訓練兵の半分以上が生き残ったともな…」

 

「うっ…」

 

「そんな子がいるんですか!?」

 

「ああ…俺も奴と対面して敵対関係にはならねえ方が良いと判断した。」

 

「リヴァイ兵長…そんな…」

 

「不満はあるだろうがな…そいつはかなり先を見て行動している。

ひょっとしたら、エルヴィン以上かもな…

理由がどうあれ人類の為に戦っている以上…敵対する方が馬鹿な話だ。」

 

リヴァイ兵長にそう言われるキヨンを少し羨ましく思うと同時に、同じ化け物として扱われていることに少しの嬉しさを感じた。

そこからは地獄だった。

ハンジさんが入ってきて夜な夜な、話を聞かされた。

全て知っていることを延々と話して、気付けば朝を迎えていた。その日の訓練は最悪で、何度もリヴァイ兵長に蹴られた。

 

 

▽▽▽

 

 

翌日からは実践よりも長距離索敵陣形を頭に叩き込むことが主だった。

なので、オレにとっては何度も同じことを繰り返し聞かされ、ただただ眠たい時間が続いた。

しかし、皆がこの策を理解したころ。

先輩兵士が言った言葉に皆が驚愕した。

 

「一回目の壁外調査で目指す場所は、巨大樹の森だが最も問題となることがある。それは超大型巨人と鎧の巨人の存在だ。

エルヴィン団長曰く攻めて来る可能性が高いと聞いている。」

 

「それは、何故分かるのでしょうか?」

 

一番前で受けていたマルコがそう聞いた。因みにオレは一番後ろで、右横にヒストリアが左側にはコニーが座っている。

 

「今から話すことは決して外部に漏らしてはいけない。憲兵団や駐屯兵団にもだ。」

 

そう先輩が言うと皆の表情が先程よりも真剣な顔つきになった。聞く準備が出来たと理解したのか先輩は話し始めた。

 

「理由は、その正体を我々は知ることができ、何のために扉を破壊しているのかを知ったからだとお聞きした。

その正体は、ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーだ。

この二人の目的は、エレン・イェーガーだ。」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

「な…なぁ…キヨポン…嘘だよな?」

 

「こんなとこで嘘をつく理由はないだろう」

 

「……いや…でも、意味分かんねぇよ」

 

「おい、話を続けるぞ」

 

「「「「「「「……」」」」」」」

 

皆はその後の話を聞けていたのか分からないくらいに動揺していた。

 

「そのライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーはお前たちと同じ訓練兵だったんだってな…

しかし、相手は容赦せずエレンを奪いに来るだろう。

その時、お前たちは兵士として、役目を果たせよ…」

 

「「「「「っ…」」」」」

 

またも先輩からの容赦ない言葉を突き付けられ、更に表情が強張っていた。

 

訓練が終わり、食堂にて皆で食卓を囲む。

オレの周りには、いつもいる面子が集まっていた。

ライナーとベルトルトとは仲が良かっただけにこいつらは、かなり引きずっているようだ。

食がなかなか進まず、オレら以外の新兵は皆戻ってしまった。

サシャでさえ、まだ食べ終わっていない。

オレやヒストリアなど知っていた奴らはいつも通りだったが、皆の様子を見て食べるスピードを合わせていた。

 

「なぁ…キヨンは知っていたのかよ…?」

 

この静まり返った食堂でジャンがオレに聞いてくる。

 

「何で、オレに聞く?」

 

「キヨンは余り驚いてなかっただろ。

まぁそれはいつも通りだが…キヨンなら知ってたんじゃねぇかとおもってな…」

 

こいつ、わざわざ後ろのオレを見たのか…

まあ視線は気付いていたが…何故オレを見るんだ…

 

「まぁ、そうだな…オレがエルヴィン団長に教えたことだ」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「何でそれをオレらに教えなかった…!?」

 

「知ってどうしたんだ?」

 

「は…?」

 

「お前らのようなお人好しが、そのことを知れば、間違いなく説得に行くだろう。それか、必ず表情に出して相手に悟らせるだけだ。

お前らでは、あいつらを止められないし、殺すことなど不可能だ。

今だって、敵だと知りながらもまだ仲間だと思っているんだろう?」

 

「「「……」」」

 

オレがそう言うと皆は黙って俯く。

図星のようだ。

 

「だが、安心しろ…もう一人はこちら側に引き込むことができた。そいつとは、ただ話し合いをしただけだ。

あいつらも決して、話し合いが通じない相手ではない。」

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

「おい、誰だよ…その引き込んだってやつは…」

 

「それはまた落ち着いたら話そう。

それより、お前らは今度の壁外調査をどうするんだ?

あいつらは邪魔しに来るだろうが、お前らはあいつらと戦えるのか?」

 

オレはそう皆に聞く。

まだ心の整理が出来ていないため、答えられないと思っていたが…

 

「…当たり前だろ…先ずは話を聞かないとダメだろうが…」

 

「ああ、そうだぜ…ジャン。

あいつらに会ってちゃんと話を聞かねぇとな」

 

どうやら、戦うことになっても行くようだ。

まぁ行かない選択肢は無いだろうが…皆が気持ちの整理ができたようで良かった。

 

 

 

三日後、オレはエルヴィン団長達と共にキース・シャーディスの下へ訪れるため呼び出されていた。知っておいて貰わないと困る奴らを連れて宿を出る。

 

「何だか…ちょっと緊張する…」 

 

アルミンがそう言う。アルミンは団長達と会うのは初めてではないのだが、緊張するものなのだろうか…?

オレには分からないものだな。

 

「そうだな、サシャは既に顔が青いな…大丈夫か?」

 

「サシャは教官に何度も頭突きを喰らっていたからな!」

 

「そ、それはコニーだってそうでしょ!」

 

そんなくだらない言い合いを聞きながら、エルヴィン団長の元へ移動する。目的地に着くと人数が多いため、いつもよりも大きい部屋だった。

大部屋に入ると教官と目が合う。だが、特に何かを話すこともないため目を逸らし席に座る。

後は、エレン達だけか…

 

「お待たせしました」

 

「「「「し、失礼します!!」」」

 

「104期調査兵!サシャ・ブラウスです!」

 

「同じく104期調査兵!ジャン・キルシュタインです!」

 

皆は敬礼をしながら1人ずつ挨拶していく。

 

「どうも」

 

オレがそれだけ言って席に着くと皆は驚愕し何も言わずこちらを睨んだ。

 

「ああ、よく来てくれた。リヴァイが来るまで雑談でもしていようか…」

 

「は…はい」

 

「え?サシャだったっけ?席に座ってくれて構わないよ?」

 

「ああ、そうだぞ…ブラウス」

 

「いえ!!私奴はここで結構です!」

 

「確かにお前はよく教官室に呼び出されてはよく絞られてたな…

だが、今日は話し合いだ。

長くなるだろうから座って構わない」

 

「は…はい…シシシし失礼しますぅ〜。」

 

サシャは襲る襲るオレの隣に椅子を持ってきて座った。

こいつらは、よく隠れるためにオレの隣に来る。

しかし、オレの隣を確保していたヒストリアとの間に割り込んだため、もの凄く睨まれていた。

だが、今回はヒストリアの視線にも気づかないくらいに怯えているため構わずオレの隣に居続けた。

帰ったら、終わったな…

 

「なになに?サシャはよく怒られてたの?」

 

興味深々で、ハンジさんが聞いて来た。

 

「入団式の日に皆が整列している中、芋を食い始めて初日から死ぬほど走らされていたんですよ。

次の日もその次の日も毎日馬鹿やって走らされてました」

 

ジャンがそう言った。

 

「ぷっあはははは!何それ!!超面白いんだけど!」

 

エルヴィン団長でさえ、口を半開きにして理解できない顔をしている中、ハンジさんだけがサシャの奇行に笑っていた。

やはり、奇行種同士…分かり合えるところがあるのだろうか?

この二人が、組み合わさったら誰が止められるのだろうか…オレには無理だ。

サシャは訓練兵時代のことを思い出し、笑われているのに耐えられなくなったのか、手で顔を隠している。

そんなサシャを見て、優しい先輩がハンジさんを止めようと動いた。

 

「分隊長!!貴女に人の心はありますか!?」

 

この人はハンジさんとの付き合いも長いハズ…

なのに、こんなにも根気強くハンジさんに突っ込める人はいないだろう…この人しか止められる人はいない。

この人は絶対に死なせては駄目だな。

オレがそんなくだらない事を考えているとリヴァイ班が到着した。

 

「すまねぇな。待たせてしまって」

 

リヴァイ兵長が入って来て、班の人達も続いて入って来た。エレンは最後に入ってきてリヴァイ兵長の横に座った。

 初対面だったため一人ひとり自己紹介をしていった。オレが挨拶するとリヴァイ班には何故だか、かなり睨まれた。

まぁ…無視しておこう。

全員の顔と名前が一致した後、エルヴィン団長がキースに知っていることを話してほしいと懇願すると割とあっさりと話してくれた。

 

「……それが私の知る全てだ」

 

話を聞き終えると、皆はポカンとした顔だった。

 

「…それだけですか?」

 

エレンがそう言う。

無理もない…本当に聞く価値もないことを聞かされた。

 

「あなたほどの経験豊富な調査兵がこの訓練所に退いた本当の理由が分かりました。

成果を上げられずに死んでいった部下への贖罪ではなく……他の者に対する負い目や劣等感、自分が特別じゃないとかどうとか言った…そんな幼稚な理由で現実から逃げてここにいる」

 

さっきまでのフザけた雰囲気のハンジさんはもうどこにも居なかった。

若干の怒りの表情を露わにしながら、キースに言った。

 

「……よせ、ハンジ」

 

リヴァイ兵長が止めるが、ハンジさんは止まらない。

 

「この情報が役に立つか立たないかをあんたが決めなくていいんだ。

あんたの劣等感なんかと比べるなよ。

個を捨て公に心臓を捧げるとはそう言うことだろ?」

 

「確かに今まで黙っていた理由はよく分かりませんが、分かったこともありますよ」

 

オレがそう切り込むことにより皆はオレの方を向く。

 

「?…分かったこと」

 

「おじさんが壁の外から来た事が確定したではないですか。」

 

「おい……壁の外って何だ?」

 

リヴァイ班の一人の男…オルオが聞いてきた。

ここには知らない者もいるため、知っている情報をエルヴィン団長が話した。

知らなかった者は驚愕していたが、アニの事もついでに教えておいた。 

 

「人類が滅びてないだって…!?」

 

「そんな……アニが…」

 

「ああ…だが、アニはもう仲間だからな?」

 

「……っ」

 

まぁ整理するのに時間を要するだろうが、こいつらなら分かり合えるようになるだろう。

放心している奴らを置いておいて、オレは話を進める。

 

「エレンの家にはアニでさえ知らないことがあるハズです。

行って確かめないといけません」

 

「ああ、その通りだな」

 

「しかし、ウォール・マリアは奪還しません」

 

「「「「え⁉」」」」

 

皆は驚き、理解できない顔をしている。

 

「それは、どうしてだ?」

 

「今後、壁内人類が戦う相手は想像を絶するほどの大国です。

そんな国と戦争をするのに、壁の中で派閥があっては戦う事すら出来ません。

戦争が始まる前にやることは王政を打倒することです。そのためには調査兵団の力だけでは、不可能です。

ウォール・マリアを奪還しないという事は、住民はウォール・ローゼと言う狭い壁の中で暮らすことになる。

対して、シーナに住む貴族たちは5年前と変わらない暮らしを続けています。

確実に住民は、不満が溜まっていきます。

しかし、ウォール・マリアを奪還してしまえば、不満は解消されてしまいます。

それでは困るんです。」

 

「住民を使うってことか…」

 

オレがそう言うと、意外にも心優しいリヴァイ兵長が顔を顰めながら言ってきた。

 

「否定はしません」

 

オレはそう言い切った。

 

「ですが、内乱だからと言って必ずしも多くの死人がでるわけではないですよ」

 

「ほぅ…それはどうするんだ?」

 

「さぁ…まだ考えておりませんね…ウォール・マリアを奪還する準備が整ってから考えればいいんじゃないですか?」

 

「お前!!リヴァイ兵長に向かって!!なめてんのか⁉」

 

オレが適当に返すと、オルオが叫びながらこっちに近付いてくる。

 

「っ……」

 

オレがオルオを見るとこちらに来るのを躊躇い止まった。

 

「よせ…オルオ。

何も俺らに損なことを言われている訳ではない」

 

リヴァイ兵長に止められ、不承不承ながら席に戻った。

 

「つまり、王政を打倒した後にウォール・マリアを奪還すると言うことかな?」

 

エルヴィン団長がそう纏めてくれたので、それ以上不満の声は上がらなかった。

 

「そう言う事です。

そして、ウォール・マリア奪還が着実に進んでいることを住民に知って貰うことが重要です」

 

「結局は壁外に行かなければならないという事だな。

なら、今考えることは目先の巨大樹の森へ拠点を作ることだ。」

 

それからも話は続いたが、重要なことを話し終わったところで帰ることになった。

 

 

 

「お前よぉ……少しオレらに隠しすぎなんじゃないか?」

 

帰り道…無言で歩いていたオレたちだったが、ジャンがその静寂な時間を破ってオレにそう言った。

 

「お前たちに教えない方が動きやすいこともあるんだ」

 

「それはそうかも知れないが…後から知らされると、あんまり良くは思わないぜ……」

 

「それは最もな意見だな。

今後はなるべく話すことにしよう」

 

「噓つき…そう言っていつも教えてくれないくせに…」

 

来たか…ミカサ

こいつはいつもこう言うときだけ入ってきやがる。

 

「それより、キヨン……」

 

「なんだ?」

 

「エレンの元にいられるように交渉してくれるんじゃなかったの?」

 

ん……?

そう言えば、そんな事言ったな…オレにはどうでも良いことだったので適当に言ってしまった。

答えずにいるとオレの腕を掴み握る力がみるみる強くなっていく。

 

「ま…待て、何もすぐに交渉すると言ったわけではないぞ」

 

「ほら…すぐ嘘をつく。

キヨンの悪い癖」

 

やはり、信用度無いな…

 

「まったく…お前は…」

 

「ホント…どうしようもないですね…キヨポンは」

 

サシャにだけは言われたくなかった…

その後訓練に参加し、また頭に叩き込む時間が始まった。

 

 

▽▽▽

 

 

キヨンたちが帰り、席の対面に座っていたハンジさんが伸びをしている。

 

「……」

 

オレの隣では話の中盤からずっと俯いている人がいる。

キヨンに睨まれてから、ずっとこの調子だ。

そんな、オルオさんにリヴァイ兵長が話しかける。

 

「オルオ、お前も奴の異質さを感じ取れただろう」

 

「……はい」

 

いつも五月蝿い人だが、今日は静かだ。

そんなにもキヨンに睨まれたたことに恐怖したのだろうか…

 

「ですが、兵長となんだかんだ気が合いそうですよね」

 

ペトラさんがにこやかに言った。

 

「俺とあいつがか…?」

 

「はい、何となくですけど…オルオを睨んだときの雰囲気は兵長との対人訓練をしている時を彷彿とさせました。」

 

「ああ…私にもその雰囲気とやらが、ようやく分かったよ」

 

エルヴィン団長もそう感想を述べた。

オレがあの雰囲気のキヨンを見たのは、飲んだくれの駐屯兵団の人生を終わらしたときだったか…

 

「…そうか、だがエルヴィン…どうするんだ?」

 

「どうするとは?」

 

「奴の事だ…王政を打倒する手段を考えていないわけが無いだろう」

 

「ああ…それはそれで考えておく。

だが、今は目の前の事をやらないとな」

 

エルヴィン団長が今やるべき事を伝えると、皆は頷いた。少し間が空いたところで、ずっと黙っていた教官が口を開いた。

 

「グリシャはこう言っていた。

この先…絶望的な状況に陥ったとき、その状況を一変させることができるのは彼なのかも知れないと…」

 

「え?それはどう言う…」

 

「分からない…

彼は…特別なんだろう…だから、変えられるんだろう」

 

「まだ、そんなことを…」

 

ハンジさんが怒気を込めて言ったが、リヴァイ兵長に止められ、そこで解散となった。

 

 

▽▽▽

 

 

 

そして、一か月後……

 

オレ達訓練兵94名を含む調査兵団265名の大部隊がカラネス区に集まった。

 

「調査兵団団長!!まもなくです!!」

 

「付近の巨人はあらかた遠ざけた!!開門30秒前!!」

 

壁の上で駐屯兵団が合図をする。

 

「いよいよだ!!これより人類はまた1歩前進する!!お前達の訓練の成果を見せてくれ!!」

 

「「「「「「オオオオオオオオオ」」」」」」

 

エルヴィン団長の鼓舞で皆の士気が高まる。

 

「開門始め!!第57回壁外調査を開始する!前進せよ!!」

 

一斉に前進する。

ウォール・ローゼの壁を潜り、破壊され穴が開いた家の横を駆けていく。

200匹ほどの馬の足音により隣で叫んでいる兵士の声は聞こえない。

住宅街を抜け、壮大な草原に入っていく。

ここで、長距離索敵陣形を取るため兵士が次々と広がっていった。

先程まで狭かった視野が広くなり、肌を撫でる風が心地良い。

 

 

ようやくだ…

5年前壁が破壊されたあの日から、ようやく前進できる。

 

 

オレは一度死んで生まれ変わった。

しかし、根本的な考えは変わっていない。

 

最後にオレが勝ってさえいればそれでいい。

 

その気持ちは変わっていない。

だが、オレの勝利条件が変わり始めている。

オレは訓練兵時代までは、敵を全て葬り去れば良いと思っていた。その過程で、エレンやミカサが死んでしまっても仕方がないと思っていた。

勝つための代償は必要だからだ。

しかし、今は違うと感じている。こないだ感じた居心地の良さは失いたくないと思った。

そのためには、皆を失うわけにはいかない。

 

オレはまた、計算をやり直す。

 

頭の中で計算を繰り返す。

 

幾つもの策を考え計算を繰り返す。

 

 

繰り返す繰り返す。

 

何度も計算を繰り返す。

 

失わないために、前へ進むために…

 

 

 

 

 

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