第?話 いやいや、映画を観て触発されたからって何でもかんでも小説にしていい訳じゃないと思うんだよ?思い付きで銃弾飛び交う世界に放り込まないでほしい!
やっほ、私だよ!誰かって?この小説の主人公の白髪で長髪な赤目幼女だよ!わかってて見に来てるんでしょ。言わせないでよ〜(何だお前)
今までに幾つも世界を渡ってきたけど、この世界は不思議な所だね。海賊もモンスターも鬼も居ないんだもん。『特別』な存在が何にも居ないんだよ!
でもね。じゃあ平和な世界なのかと聞かれたら否なんだよ。なんなら今までで一番命のやり取りが身近な世界だね。派手な戦闘に銃声、爆発が至る所で起きてるもん。……いや、至る所と言うよりも、私が出逢った第一村人さんの周囲だけが異常に騒がしいんだけどね。この人は何かな?歩く爆弾なのかな?どうして貴方が行く先々では沢山の人が死んで血湧き肉躍る(物理)光景が広がるのかな?身体は子供で頭脳は大人の名探偵 兼 死神の血を引いてたりする?
やめてよ。純白幼女を巻き込まないでよ。ほらほら、今話してる間も次々と人を殺してるもん。隣で貴方を見上げてるジト目幼女の冷めた視線に気が付いてくれないかな?
あ、目が合ったね。四方八方から鉛玉が飛んで来てる最中だけど、取り敢えず落ち着いてほしいんだよ。話し合いで解決できることも きっとある筈なんだよ。素数を数えながら深呼吸して。ほら、ひーひーふー。ひーひーふーなんだよ(それお産のやつ)
ん?何かな?私の鼻先にピストルを差し出してるけど。もしかして、また銃の弾が尽きちゃったの?……はぁ〜。わかったんだよ。ほら貸してよ。……はい、装填完了なんだよ。『左手』でピストルに触れただけで、空になった筈のマガジンが嘘みたいに重さを増したね。新品の薬莢と火薬が詰め込まれたピストルは使い手によって再び猛威を振るい始める。怖いね、息をする様に人を殺してるよ?手を貸してる私もよっぽどだけどね。早く帰って暖かいお布団に包まれたいんだよ〜
私を狙った弾が時折身体に当たる嫌悪感を感じながら、次々と湧き出る悪い人達を屠り続ける死神のジョンさん。それを真横に立ってジト目で見上げてる白い幼女の噂はそれなりに闇社会に浸透していったらしいね。良い迷惑なんだよ〜
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ジョンさんとの出会いは衝撃的だった。彼が寝ているベッドの上に『世界渡り』をした私が突然現れた感じだね。ぼすんッとベッドに落下した衝撃で目を覚ましたジョンさんは大慌てだったんだよ。なんとか説明しようとしたんだけど、相変わらず違う世界の言葉は通じないから大変だった。いつの間にかピストルを構えられてる状況だもん。焦ったんだよ。すごい形相で凄まれても会話が出来ないんだもん。
止めて!私は無害な純白幼女なんだよ!偶々迷い込んだのは謝るから許してほしいんだよ!ほら、犬みたいに服従するから。よく見て へそ天だよ!降参のポーズなんだよ!!くぅ〜ん くぅ〜んなんだよ!!!
ベッドの上で犬の服従ポーズをキメながら、くんくんと鳴いてみた。……やりながら思ったけど、これって相当アレな行為だよね?モラル的によろしく無かった。我ながらやってしまったんだよ。猛省しなくちゃね。二度とやらないんだよ!
ん?なんか反応が変わったね。敵意が収まって、代わりに困惑顔になったんだよ。……え?……でいじー?何のことかはわからないけど、取り敢えず頷いて和かに笑っておくんだよ。笑顔なのは敵意が無い証明だからね。ニッコニコに笑っておこう。
彼の言葉に頷きながら笑顔を向けてあげた。…と、思った瞬間、突然抱き付かれたんだよ!ワァオ‼︎ なんだよ!ちょ、タンマ タンマ!それは社会が許してくれない行いだからね。イエスロリータノータッチのルールは守ってくれないと!
……ん?何かな。泣いてるのかな?どうして嗚咽混じりに泣きながら私の頭を撫でてるのかな?何か琴線に触れることしちゃったかな?でいじーでいじーって言い続けてるよ。
……わからないね。取り敢えず、撫でて貰うの気持ち良いから、このまましばらくお任せしておこうかな。撫でられてばっかりじゃ悪いし、私も撫で返してあげよう。ほらほら、何で泣いてるのか1ミリもわからないけど、泣かないでほしいんだよ〜
-----後に、少女は
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今日も今日とて、ジョンさんは殺しに明け暮れてるんだよ。殺人を楽しんでる訳じゃなくて、ジョンさんが悪い人に狙われてる感じだね。……まぁ、自己防衛の為なら仕方がないかな。大量殺戮には目を瞑るんだよ。それぞれの世界にはその場所のルールとか常識があるんだろうし、私が口出しするのは違うよね。陰ながら応援してるんだよ〜
うわぁ!ちょっと!あの人達、私を撃って来てるんだよ!?やめてよ、痛くないけどすごく不快なんだよ。ぐぬぬ、私に銃弾が効かないのが分かってるのか、執拗に目を狙って来てるんだよ。痛くはないけど、目に当たると瞼を瞑っちゃうから動きが制限されちゃう。身体に当たる弾も指先で全身をツンツンされてる感じで気持ちが悪いよぉ〜!
あ、ジョンさんが すかさず皆殺しちゃった。鮮やかな手口だね。流石は裏世界のプロなんだよ。とんでもない人の所で ご厄介になっちゃったもんだね。選択肢間違えたかな。セーブデータからやり直した方が良い?(そんなもの無い)
え?何で銃弾飛び交う現場に居るんだって?家にでも籠ってたら安全だろうって?甘いね。甘々だよ。家に一人で居たら謎の覆面集団に襲われたんだよ。もちろん、みんな不死身パンチでコテンパンにしたけど、帰ってきたジョンさんが もう荒れに荒れて大変だった。せっかく殺さない様に加減して気絶させてたのに、そんな彼らの頭をピストルで打ち抜きながら歩くんだもん。バイオレンスだなぁ…って思いながら半笑いでそれを見てた私も相当ヤバぁだけどね。
その日からジョンさんは私を片時も離さないんだよ。いつも一緒なの。それに私が『
え?常に一緒ってお風呂はどうしてるんだって?……まぁ、聞かれたから答えるけど、お風呂も一緒なんだよ。裸の付き合いってやつだね(男限定)仕方がないんだよ。だって離してくれないんだもん。過保護が過ぎるよね。無理矢理ワンピース脱がせて浴場に連れ込もうとしてくるんだよ。モラルはどうなってるのかな?私が きゃぁw って叫んだらジョンさんは悪い人達に物理的に殺される前に、警察に捕まって先に社会的に殺されちゃうと思うんだよ?
でも、結果的には何もヤラシイことは起きてないけどね。髪とか身体とか洗われるけど、全然下心を感じさせない洗い方なんだよ。何なら犬猫を洗うみたいな手付きでされてるのが気になるくらいだね。ジョンさんは私を何だと思ってるのかな?
そういえば、お世話になり始めた当初も、家でおトイレを探してた私の手を取って『犬用』のおトイレに通されたよ。正気を疑ったよね。ゴミを見る目でジョンさんを見ちゃった。私の訝しむ表情で何かを悟ったジョンさんは改めて人間用のおトイレに案内してくれたけど手遅れだよね?あり得ないよね?その日一日は最大級の侮蔑の視線を送らせて貰ったんだよ。モラルの前に常識を持ってほしい。殺し屋ってみんなこうなのかな。子供の頃から人殺しの訓練とかしてるから非常識な大人に育っちゃうんだよ?
……さて、一通り悪い人達を倒したのかな?ジョンさんが私に近寄って来た。しゃがんで身体を弄ってきてる。言葉はまだわからないけど、表情と言葉のイントネーションで何となくわかるよ。心配してくれてるんだよね。大丈夫。私に銃弾が効かないのは分かってるでしょ?擦り傷一つ無いんだよ〜
無い胸を張って、えっへんとドヤ顔で返答をしてあげた。あははッ!擽ったいんだよ〜!犬にするみたいな撫で方で撫で回さないでよね〜
頭とか頬っぺたとか撫でられて、私がすっかり上機嫌になった頃、おかわりで悪い人達が攻めて来たんだよ。既にマガジンは左手の力でみんな蘇ってるからね。もう一回遊べるドン!……だよ(裏世界に染まって来てる)
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私の噂はすっかり広まったみたい。伝説のババヤガ?がとんでもない幼女を従えてるってね。時々お世話になるコンチネンタルホテル?の支配人ぽいお爺ちゃんからも『
そんな私のことで支配人さんがジョンさんを呼び出したみたいだね。何を話してるか分からない二人の会話を聞き流しながら、ふかふかのソファに座って温かなココアをシャロンと呼ばれてる人から貰った。たっぷりのマシュマロ入りだよ。嬉しい。ありがと〜
コクコクと小さな音を立てて口に含むと幸せな気持ちで一杯になるね。思わず笑顔が溢れちゃう。……なんて思ってたら、いきなりジョンさんが絶叫した。びっくりなんだよ。ココア咽せちゃうところだった。
すごく怒ってるね。支配人さんに対してじゃないみたいだけど、どうしたんだろう?あんなに怒ってるのは初めて見るんだよ。チラチラこっちを見てくるし、私に関係してるのかな?ねぇねぇ、シャロンさん。何の話をしてるの?
まだ覚えきれてない言葉で辿々しく聞いたら、身振り手振り教えてくれた。
………なるほどね。『主席連合』って言う人達が私のことを調べたいから寄越せとジョンさんや支配人さんを脅して来てるそうだよ。
まぁ気になっちゃうよね?どんな武器も効かなくて、銃弾を無限に生み出す純白幼女とか謎だよね?闇の組織としては私を調べ尽くして この力を複製とかしたいのかな?この上 不老不死なのまでバレたら間違いなく手に入れようと本気で動いて来そうだね。
私としては『私』に繋がりそうなことを調べてくれるなら喜んでお願いしたいんだけど、なんか胡散臭いんだよね。こっちの要望とかガン無視されそう。こんな時の私の勘は無駄に当たるからね。それに、私のことが何もわからなかったとしても、そのまま帰してくれる気は全然しないね。多分不安要素として封印とかされそう。私は拘束に弱いから一度捕まると逃げられないし、そのまま百年単位で暗い海の底とかに沈められたりするかも。……怖い怖いだね。
なら私が取る道は一つなんだよ。ジョンさん達とはお別れしよう。話を聞く限りだと、主席連合はこの世界の闇のトップみたいだから、その下に属してるジョンさん達に迷惑を掛けないうちに逃げちゃおう。大っぴらに逃げ出せば、ここの人達がこっそりと逃したとは思わないだろうからね。私のせいで知った人達が大変な目に遭うのはイヤだもん。ちょっと名残惜しいけど、ここでバイバイなんだよ〜
徐にソファから飛び降りて出口に向かう。……と、何かな?肩を掴まれたんだよ。ありゃりゃ、ジョンさんが驚きの速さで私の所に来てた。ちょっと引くぐらい速かったね。
あわわ!どうして ぎゅっと抱きしめるのかな!?支配人さん達が見てるのに。幼女との過剰なスキンシップは人前でしない方がいいと思うんだよ。お巡りさんを呼ばれたら色々と面倒なことになっちゃうんだよ!?
ん?両肩を掴んで真っ直ぐに私を見つめてる。何か熱く語ってるね。ジョンさん達も私が言葉を覚えきれてないのを知ってるから、ゆっくり丁寧にお話ししてくれてる。
……う〜ん。要約すると、絶対にお前を奴らには渡さない。お前が居なくなるのはツライ。一緒に居てくれ。必ず守る。……みたいな感じだね。いやはや、恥ずかしい台詞もイケメンさんが喋るとすごく効果的だね。照れちゃうんだよ。
えへへ、と笑ってあげたらもう一度 ぎゅっとしてくれた。優しく抱きしめられるのも好きなんだよ〜
ジョンさんは支配人さんと短く何かを話した後、私を抱き抱えて一緒に部屋を出た。バイバイの意味を込めて支配人さん達に手を振ったよ。あ、振り返してくれた。嬉しい。
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うわぁ……ホテルから出たら敵だらけだね。防弾フルフェイスの黒い人達が大勢だよ。みんな車やら装甲車やらの陰から銃口を向けて来てるよ。もしかして、この人達みんな私を狙ってるの?このロリコンどもめ!(たぶん違う)
よしよし、ちょっと本気出して暴れようかな。流石に自分の身が狙われてるなら普段聖母の様に優しい私も手心は咥えられないんだよ。
ん?ジョンさん、そんな不安そうな顔しないでよ。あなたの忠犬はこんな状況なんて別の世界で何度も味わって来てるんだよ?
パッとジョンさんから飛び降りて数歩前に進む。油断なく銃口を向けてる主席連合の刺客さん達に指を突き付けて、大きな声を発した。
海より広い私の心も、ここらが我慢の限界よ!……なんだよ!!
誰の台詞かも知らない言葉を紡いだのが引き金になったのか、彼らは一斉に銃を乱射し始めた。耳を塞ぎたくなる銃声が街に響く。咄嗟に私を抱きしめて物陰に隠れたジョンさん。そんなことしなくても私には効かないのに。本当に過保護だね。
さて、じゃあ この世界での『左手』本来の使い方を見せようかな。ジョンさんには何度か見せたけど、実戦では一度も使ったことがないんだよ。これを見られると沢山の人に狙われるから使うなって言われてたんだよね。でも、この世界の闇そのものから狙われた以上、そんな縛りは解かないとね。さぁ、刮目するんだよ!
両手を刺客さん達に向けると、私の周囲の空間がグニャリと曲がる。彼らはその歪みに驚く暇もなく、無数の銃火器が空中に浮かぶ光景を見た。さぁ、私の左手の能力……『無限バンダナ』のお披露目なんだよ!
不可思議な力で空中に浮かぶ何十丁の銃火器が一斉に火を吹いた。車や装甲車の表面を削りながら、滝のように注がれる鉛玉。防弾のフルフェイスでもこれだけの弾を浴びたら堪らないよね?みんな泡食って隠れてるよ。
ジョンさんも耳を塞いで渋い顔をしてる。すっごく煩いもんね。ごめんなんだよ。でも、こう言うのは最初が肝心だからね。初手で心を折るくらいじゃないと深淵の闇は捌けないんだよ〜
お!向こうも流石だね。連合の刺客は精神が鍛えられてるのかな?現実離れした現象を目の当たりにしても応戦してきてる。て、ちょっと!奥の人が構えてるのはロケットランチャーなんじゃないかな!?私は大丈夫かも知れないけど、背後のジョンさんが危ういんだよ!!
何丁かの銃身をそっちに向けようとした時、背後から数発の銃声が響いて、ロケットランチャーを構えてた人が倒れた。おぉ、流石はジョンさんだ。精密な射撃だね。私のは弾幕にモノを言わせてるだけで、殆どが当たってない無駄弾になってるからね。面倒くさいことして来そうな敵さんはお任せするんだよ〜
さてさて、じゃあ二人で固まってても良い的になるだけだし、私は刺客の中に突貫して掻き乱してくるから、外堀はお任せするんだよ!……え?危険な真似はするなって?大丈夫なんだよ。何かあってもジョンさんが助けてくれるんでしょ?じゃ、行ってくるんだよ!
左手の力で多めに弾薬を生み出して、それをジョンさんに渡す。次いでに自動でジョンさんを手助けするファンネル的な扱いの浮かぶ銃火器も数丁残して、私は敵の中心に瞬間移動した。さぁ、この世界の闇がどのくらい深いのか、私に見せてみるんだよ〜〜!!!
-----主席連合の特殊部隊は僅か数分の間に壊滅し、その場には凄惨な死の匂いと戦闘の激しい爪痕だけが残された。街の監視カメラを通して主席連合のトップ達が目にしたのは、この世ならざる不思議な力で手駒を屠る純白の天使。そして、そんな天使を的確に援護するババヤガの姿だった。
ジョン・ウィックの新作が面白かったから、映画を見終わった後、近場のスタバで抹茶フラペチーノを飲みながら一時間くらいで書いた駄作だよ〜。こんなことしてるから本編の更新が進まないんだよね?ごめんなんだよ〜。でも書いてて楽しかった!