幼女だよ。異世界を巡って自分探しをしてるよ   作:KDAL

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第?-6話 ねぇねぇ〜幼女に殺されかけた感想聞かせてよ〜。渾身の斧振りで傷付けられないのどんな気持ち〜?…え?何してるのかって?巷で人気の『メスガキ?』ムーブをしてるんだけど、よくわかんないんだよ〜

 

 

 

私の力でレッドドラゴンを倒してもらう。それがオークさんの狙いみたいだね。

 

巣にお持ち帰りされた私達は、鶏の飼育スペースみたいな檻の中に入れられて、首領さんから あらましを聞いたんだよ。……あ、私は簀巻きのままでね。危険幼女判定は解消されないみたい。良い加減窮屈で鬱々してきたんだけど〜

 

イモムシみたいに もぞもぞしてる私をマルシルが撫でて慰めてくれてる。もっと撫でて。じゃないと私の中のフラストレーションが爆発しちゃいそうなんだよー。私は自由が好きなんだもん。縛られたままだと精神的にも苦しいんだよー!

 

顎の下を優しく摩られてやっとストレスが緩和されてきた。えへへ、頬っぺたもお願いするんだよ〜❤︎

 

簀巻きの私のことはそっちのけで話し込む首領オークさんとライオス、それにセンシの会話は進んでる。

 

なんでも、彼らの棲家付近にレッドドラゴンが居着いて堪らないんだって。そのせいで居場所を無くしたから食料や居住区なんかの問題が出てきてるみたい。さっき、見かけた時も冒険者の集まる仮拠点を襲って食料の確保をした後だったぽいね。

 

センシとの関係は物々交換の仲みたい。そうは言っても、なんだかんだ友達なんじゃないかな?会話を聞いてるとフランクな感じだし、本当は心根の優しいオークさんかもね。

 

「……それで、その子供がレッドドラゴンを倒せるのは間違いないんだな?」

 

お、やっと私の方を向いたね。やっほ!首領さん、そろそろ縄を解いてくれないかな?お話は聞かせてもらったんだよ。棲家付近に居着いてるレッドドラゴンをどうにかして欲しいんだよね?ドーーンと私に任せてよ!ドラゴンなんて私の不死身パンチで瞬コロだもん。元々やっつけるつもりでここまで降りてきたんだしね!

 

「あぁ、シェリフの力があれば間違いない。さっきの踏み込みの破壊力を見てくれたなら、信じて貰える筈だ」

 

「……あの馬鹿力なら、赤い竜にも通用するかも知れんな。斧でも擦り傷一つ付かないのは恐れ入った」

 

ライオスも私を後押ししてくれてるね。嬉しい。でも『馬鹿』って酷いよね。幼女に向けて言う言葉じゃないんだよ〜

 

「それで、レッドドラゴンの出た場所に付いてなんだが……」

 

「おい、誰か地図を持って来い」

 

……ありゃ?私から視線が逸れちゃった。お〜い、縄を解いてほしいんだけど〜〜。オークさ〜ん、ライオス〜〜?

 

私の声が届いてないのか無視してるのか、終始純白幼女の縄が緩むことはなかったんだよ。マルシル〜撫で撫で継続して〜〜(フラストレーション⤴︎⤴︎⤴︎)

 

 

 

---------------

 

 

 

ご飯!ご飯の時間なんだよ!センシがパン種(酵母)を見つけてから、急遽食事の支度に入ったんだよ。ふっふっふ、私の出番だね。美味しいご飯を作るには、私の力が必須だもん。あぁ〜、やっと窮屈な縄から解放されるんだよ〜

 

「おい、パンを作るのは許すが、その子供の縄は解くなよ」

 

……ダメだったね。うん。何となく察してたんだよ。オークさん達が私を見る目が険しいままだもん。うぅ、私はいつミノムシ状態から解放されるのかな〜

 

 

 

---------------

 

 

 

結局料理は私抜きのセンシ手動で進められた。オークさん達が用意してくれた鶏肉をセンシのキャベツと煮てクレープに挟んで食べたんだよ。ピリ辛風味で美味しかった。私の力で再現可能かも。

 

あ、私は動けないままだから、マルシルに食べさせて貰ったんだよ。いや、いつも食べさせてくれるから、そこは普段通りだった。

 

食事は大切なコミュニケーションの場だからね。誰かと食べると楽しくて美味しいし、蟠りも減るんだよ。これは私の縄も緩み易くなるかも───「おいエルフ!子供の縄に触れるな!」 「触ってないでしょ!ご飯食べさせてるだけ!」

 

……時には諦めも大事だよね。純白幼女は考えることを やめるんだよ〜(悟りの境地)

 

 

───その後、オークにレッドドラゴンが現れた場所を教えて貰った私達は、彼らの仮拠点を後にするんだけど、すっかりミノムシのスタイルが定着した私の縄が解かれるのは、それから更に数時間経ってからなんだよぉ……

 

 

 







〜嘘か本当かシリーズ〜
▶︎オーク拠点出発後、暫くしての会話◀︎

ミノムシを抱くエルフ「……あ、ごめんシェリフ!縄解いてなかった!!」

愉快な仲間達「うぉッ!あまりにもその状態が続いてたから すっかり忘れてた!!」

ミノムシ「うぅん、良いの。気にしてないんだよ……。世界の平和に比べれば、私の縄のことなんて些細な問題なんだよ〜」(悟り切った眼差し)


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