幼女だよ。異世界を巡って自分探しをしてるよ   作:KDAL

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第?-7話 お化けはダメw!殴れない霊的な魔物は無理なんだよww!!あ、おやつは好き。アイスとか特に好きなんだよ〜

 

 

 

お〜〜い、君たち生きてる〜〜?……うん、頬っぺたをツンツンしても反応が無いね。ただの死屍なんだよ〜。あ、コボルトだ!わんちゃん可愛い〜(死んでるけど)

 

ダンジョン探索の途中で全滅したパーティに遭遇しちゃった。これまでの冒険でも何度か見たことがあるね。その時はファリンがゾンビにならないようにお祈りしてたんだよ。今回はマルシルがしてくれるみたい。

 

辺りには金ピカの金貨とかお宝が散乱してる。ライオスは金銭関係のイザコザで仲間割れしたのかもって。お金は人を変えるからね。友情も親愛も何もかもを黒く塗っちゃうんだよ。怖い怖いだね。

 

……なんて思ってたらライオスが突然の抜刀なんだよ。その行動にみんな慌ててるし、何故か本人も慌ててる。どうしたのかな?

 

抜かれた剣の切先の方を見ると、転がった金貨に向かってた。なんか私もそれが気になったから、一つ拾ってみたよ。きんきらきんで綺麗だね。

 

それと、何となく裏返してみたんだけど、そしたら……なんか虫の脚がワキワキ蠢いてた。

 

マルシルも気になったのか私の側でそれを見てたんだけど、色々と察したみたいで『失神魔法』をぶっぱしちゃった。目の前が真っ白になって眩しいんだよ〜!

 

 

 

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全滅してたパーティは宝物に擬態する『宝虫』にやられたんだって。私は初めて見たから すごいビックリしたんだよ!こんなに綺麗な虫さんは初めて見たね。

 

ネックレスとか指輪とか、ブローチにも擬態するんだって。ティアラの形のもあるんだよ!えへへ、せっかくだから全部身に付けてみた。成金幼女の出来上がりなんだよ〜

 

全部の指に指輪と服のあちこちにブローチ、それに首にネックレスとティアラまで付ければ見た目はまるでお姫様だね。わ〜〜い!マルシル見てみて〜〜可愛いでしょ〜?ディズニー・プリンセスなんだよ〜〜!

 

パタパタと抱擁を求めて走る私と、絶叫しながら逃げるマルシルの追いかけっこは暫く続いたんだよ〜

 

 

 

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プリンセスを堪能した私は宝虫をセンシに渡した。慣れた手付きでそれらを調理して出来上がったのはジャムとお煎餅。それに串焼きだった。

 

ジャムはパンに挟んで食べることにしたよ。甘くて とろとろで、フルーツサンドみたいだった。いや、あれよりもずっと甘いし、見た目も綺麗でインパクト強いね。これも再現出来そうなんだよ。また宝虫が獲れたら今度は私が作ってみるね!

 

「……私のシェリフがどんどん道を逸れてくよぉ」

 

マルシルが肩を落としてる。まだ魔物料理が苦手みたいだね。でも、今日まで食べた料理は全部美味しかったし、悪いイメージなんて無かったでしょ?動く鎧はイマイチだったけど───あれ?なんか引っ掛かる気がする。動く鎧……何か忘れてるような??

 

「ほーら、お姫様(シェリフ)〜。こちらのコイン虫煎餅も美味しいですよ〜!(焦)」

 

むぐぐぐ……、ライオスが私の口にお煎餅を突っ込んで また塞いでくるんだよ。……ん?『また』って何だろう?そんなことが前にもあったような……て、あ、ちょ!ライオス!顎の下撫でないでよ!気持ち良くなって寝ちゃうんだよぉ〜〜………( ˘ω˘ )スヤァ

 

「おい ライオス。シェリフをあんまり寝かせるなよ。夜眠れなくなっても知らねーぞ?」

 

チルチャックの指摘を受けて軽く謝ったライオスは、一筋の涎を垂らして夢の中に落ちた幼女を そっと通路の端に寝かせるのだった。

 

ただ、寝かせた場所が全滅したパーティの並びだったので、マルシルに酷く怒られることになるのだが……。

 

 

 

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うみゅ……また寝てたみたい。最近寝てばっかりな気がする。ダンジョンの中は危険でいっぱいなのに、ちょっと気が緩み過ぎなんだよぉ〜

 

「あっ、シェリフ起きた?」

 

大きく欠伸をしながら目元を擦ってると、マルシルが覗き込んできた。……ん?その手に持ってるのは何??

 

「あぁ……、これ?」

 

気が進まなさそうな顔付きで手に持ったそれを見せてくれた。木製のお皿に白ベースで七色に光る丸いのが載ってて綺麗だね。なんかアイスクリームみたいに見えるんだよ。

 

「いや、アイスで間違いないぞ」

 

センシの言葉で私の想像が現実に変わった。本当にアイスだったんだよ。え?ここはダンジョンでしょ?何でアイスがあるの?サーティーワンの出店でもあった??(何の話?)

 

兎にも角にも食べたくなった私は、目を輝かせて催促した。マルシルが難しい顔をしながら それを口に含ませてくれたね。

 

甘〜い!とっても美味しいんだよ!……え?これ お化けを利用して作ったの?こんなに爽やかな味なのに?……うわぁお。

 

私が寝てる間にお化けと追いかけっこしてたみたいだね。私はお化けが苦手だから眠ってて良かったんだよ。……あれ?でも、どうして寝てたんだろう?確か───「ん?シェリフどうしたんだ?また撫でて欲しいのか?そうかそうか!よ〜しよしよし!」

 

ちょ、ま、やめ、ライオス!私眠いなんて一言も言って………( ˘ω˘ )スヤヤァ

 

 

「 「 ─── ラ イ オ ス ッ ッ!!! 」 」

 

またしても幼女を無理矢理 寝かしつけたライオスにマルシルとチルチャックの怒号が飛ぶのだが、シェリフは既に夢の中だったとか……。

 

 

 

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