Dead hazard  Revelations   作:カレー将軍

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CHAPTER 1

「ようやく終わったのか・・・」

 

呟きながら腰を下ろした。Ellie、君は無事だろうか。そうであることを願いながら額に手を添える。そして今までの事を思い出す。                                     石村で起こった悪夢、次々と死んでいった船員達、狂ったユニトロジスト、それらの原因となったMarker、そしてそれが起こした今回の事件。嗚呼、何故こんな事になってしまったのだろうか?そんな誰もわからない事を考えてみる。だがすぐに馬鹿馬鹿しくなり、眠るために地面に倒れこみ目を閉じる。

 

≪Warning: Reactor containment destabilized. A reactor breach is imminent. Evacuation of all personnel is required. This is not a drill.≫                               ≪警告。反応炉の圧力が不安定です。反応炉が破損する危険性があります。全職員は速やかに避難して下さい。これは訓練ではありません≫。

 

警告音が鳴りひびていく。だが私にはどうでもいいことだ。眠りを妨げる雑音でしかならない。

 

≪Engaging auxiliary power systems.≫                           ≪補助電力供給システム、作動≫

 

                                                 まだ終わらないのか。もう疲れた、休ませてくれてもいいだろう?なあ、Nicole?

 

≪Warning: Reactor containment failure. A reactor breach is now in progress. Evacuate immediately, all personnel. all civilians. This is not a drill.≫                 ≪警告。反応炉隔壁が破損しました。炉心の露出が進行中。全職員、及び全市民は速やかに脱出して下さい。これは訓練ではありません≫

 

段々と眠くなっていく。次に起きる事はもうないだろう。Markerが消えてくれる事、Ellieが元気に生きてくれる事を只々願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか遠くで彼女(Ellie)の叫ぶ声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・」

                                            アイザックは目を覚ました。それと同時に弱い揺れを感じた。Sprawlの崩壊の揺れかと思ったが、それにしては弱すぎるし、何よりこの揺れは何かに煽られる様な感じだった。一体何の揺れだ?と思いながら、周囲を見渡す。            

ここはコンクリートでできた小さな部屋のようだ。ここが死後の世界か?もっと華やかなものを想像していたのだが。そんなわけがないか。

近くには鉄でできた棚の上にいくつかの箱と積み上げられたダンボール箱、緑の植物が植えられたプランターがあった。そして目の前には、なんの変哲もないドアノブ式の扉。Sprawlのどこかでないのは、確定的に明らかだった。Sprawlには、こんな旧式のドアノブ式の扉なんて存在しない。というより、どこのコロニーにもないだろう。             

起き上がると少し体が重かった。まだ体に疲労が残っているのだろうか。

 

「年の性だろうか・・・今は46歳ぐらいだったか?」

 

はぁ、と溜息をつき、スーツの調子を確かめるのと、キネシスとステイシスが使えるかどうかを試す。問題なく使えるようだ。ステイシスは試すものがなかったためよくわからない。まあ、ネクロモーフ(奴ら)がでなければ大体は大丈夫だと思う。

そして、背中のインベントリを開く。弾やヘルスパック等は残されていたことに、安堵する。だが問題が工具たちの方だ。なぜかぽつんとプラズマカッターがあるだけだった。これでは、ほかの弾が荷物になってしまうし、もしネクロモーフが大勢でやってきたときこれ(プラズマカッター)一つで対処するのは、ものすごくきつい。

「いないと考えればいいんじゃね?」と思えばいいのだろうか?だが、地獄を二回も味わっている自分としては、何もかもを信じられなくなってしまった。不安を抱かずにはいられない。

 

「shit・・・」

 

思わず呟やいてしまった。こんな時こそそうだ、逆に考えればいいんだ。プラズマカッターがあるだけでも良かったと思おう。そう思おう。そうでなければやってられない。

だが、壊れているのかもしれないという不安がよぎる。そうなればもう終わりだ。あとは絶望が待っているだけ。インベントリからプラズマカッターを取り出し、慎重に握りリロードする。カシャ、という音と共に弾が排出された。

そして近くの壁に撃ってみる。タァンという、高い音が部屋に響いた。壁を見ると撃った場所がえぐれている。どうやら成功したようだ。これでどうにかなると希望を抱くことができた。

いつでも撃てるようにプラズマカッターを構える。へルメットを展開し気を引き締め、そして希望を持ちながらドアノブに手をかける。

 

キィィ、という音ともに扉は開かれた。

そしてアイザックの希望は打ち砕かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは、人の形をした白い何か(B.O.W)だった――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      




初投稿です、次回から本格的に始まります。
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