いや、ほら、夏油が生きてるから彼奴の丁度いい器って誰か居たっけな〜と悩んでます。
祝、お気に入り百人突破!
この調子でお気に入り者でちゅね計画を進めます!
話の後の出来事
虎さん
(……凄く味の濃い生姜焼き食べたいな〜)
メグミン
(炊き込みご飯、都合好く有る訳無いだろうし買ってこようかな)
くぎゅう
(今すっごいしりしりって気分
寮母さんに頼もうかな?)
GLG
「うえーんママー!」
三人
「「「( ゚д゚)ポカーン」」」
ある日の事だった。
御母家はとある地へ任務として来ていた。
特級呪霊が徒党を組み、我等を狙っている。
眉唾物だがそれが事実なら未曾有の大災害の序章と言えるし、かと言って特級である夏油や五条には任せにくい。
貴重な戦力を割く為に使ったブラフかもしれない、その二つの考えの下に派遣されたのが御母家なのだ。
実力で言えば特級だが表向きは四級、事情を知らない者は四級が突っ走り死んだと簡単に処理できるとおもっている。
しかも上は上で、敵対したら五条筆頭に彼女を慕う者の離反を考え内々に処理したいと考えていたのだ。
そこで流れる今回の噂。
死んだら死んだでヨシ、生きたら生きたで情報が得られる。
まぁ、そんなに簡単な物ではないのだが腐ったみかんと言われる呪術界の上ならこの程度が限界だろう。
「あらあら〜私って四級なのに一人なのね〜寂しいわ〜」
なんてのほほんとしつつ、この異様な気配に気を張っている。
異質過ぎる気配、いや気配と言うより空気の方がいいだろう。
重いのだ、ねっとりと体に纏わり付く空気と常人なら胃を握り潰される程のプレッシャー。
そして現れる一人の呪詛師。
顔はよく見えないが、額に着いている大きな縫い跡は何とも不気味だ。
「あらあら〜帳の中で動いてるなら呪詛師さんかしら〜?」
「ふんふん、成る程成る程、いいねえ」
呪詛師は御母家を値踏みするようにねっとりと舐め回す様に観察し、嫌らしい笑みを浮かべた。
「あらあら〜四級の呪術師ですよ〜」
「はっ、その実力で四級とかサバ読むのキッッッッッショ」
「ふふふ……さぁ、秘密ですよ~」
互いにぶつかる事が決まった瞬間、縫い跡の人物は驚愕していた。
彼女が手に持つ布に刺客が捉えられているからだ。
特級呪霊『花御』『漏瑚』
特級呪霊とは特別である。
何故かと聞かれると、それは殆どが自然への恐怖や畏怖等の負で出来ているからだ。
例えば地震、それは日本のたった数億の人が怖がるものだろうか?
違う、世界からあらゆる数の人が恐れるからこそ特級へと到れるのだ。
その二人、『森』と『大地』への恐怖により産まれた二人は成すすべ無くとらえられていた。
「三特って比喩表現じゃないんだね」
「あらあら?私は……ただ悩んでる子を育てようとしたからですよ〜
ねぇはなみちゃん、じょうごちゃん♪」
おくるみに包まれた赤ん坊の姿にされ、口にはおしゃぶり。
どう考えてもシリアスは死んだ。
「いったいどんな手品か気になるねぇ」
「この布は特級呪具の一つ『徒花の香(あだはなのこう)』
ただ凄く大きく、凄く長く伸びる布ですよ〜」
この説明は間違いでは無いが軽く言うと、伏黒甚璽の扱う万里の鎖と同じく端を視認しなければ永遠と伸びる布なのだ。
ただ布故に殺傷能力は無く、御母家の様な武術の達人だからこそ戦闘へ生かせれる物だといえる。
「それでぇ?その二人さ……そんな布で包まれて負って成る程弱くないよ」
「あらあらまあまあ〜なら暴れん坊さんにはこうしちゃいますね♪」
二人の頭に優しく手を乗せると笑顔で『無為転変』と呟く。
二人は恍惚な表情で、だが自分が消えるようなでも消えないといった矛盾の感情で受けてしまった。
「それは真人の!?」
「まひとちゃん……今、お家でゆうじちゃんがお兄ちゃんしてるんですよ〜
すっごく可愛くてつい見ちゃいます♪」
「質問に答えろ!!!
何故真人の術式を!?」
呆れた様にため息を吐くと、初めて見せた呆れた表情。
グネグネと蠢く二人をそっと地面に下ろすと、冷たい目線に変わっていた。
「私の術式は『憎愛術式』
心の正負の以上で呪力が大幅に増減する不安定な術式です
そこで私は幾つもの縛りを与えました
私は子を持つ度に彼等を愛す
彼等に拳は使わない
結婚はしない
恋愛もしない
思いつく限りありとあらゆる縛りをです
そうすると術式は新たな段階へと至り、私は我が子の術式も使える様になってしまいました」
「っ!?」
「……気持ち悪い、貴方の言葉はよく解ります
あらゆる術式を扱う異常な存在、ですが子を愛す度に解ることもありました
呪霊がいない世界をつくるためには?
私は世界の人々を赤子にすれば呪霊が産まれないと信じ動きましたがそもそもの話し、呪霊が産まれない世界がおかしいのです」
「き、貴様!?!」
「ならば人と呪は分けるではなく身近に
呪霊を人とすれば良いのです!」
いつの間にか蠢きは収まり、二人は立ち上がる。
その身を縛るものは無い、さぁ殺せと縫い目の人物が思った時だった。
「すまんママ……寝てた」
「ごめんなさいママ」
「いいのよ♪」
漏瑚は黒曜石の様な黒髪をなびかせる偉丈夫へ。
そして花御は新緑を思わせる生命力が漲る色の髪を備えた美女へと生まれ変わっていたのだ。
「あ、ありえない……ありえなさすぎる!!!」
「世界一億でちゅね計画、かつてはそんな事を言ってましたが今は違います
我が子を守るために!人の恐怖を祓う為に!家族となるために私は戦います!
それを妨害しようとするならば、母としてこの子達を守るために封印の拳を放ちます!」
呪力が……いや、既に格が違った。
縫い目の人物の考えを選民主義とするなら御母家の考えはなんだろうか?
博愛主義……で良いのだろうか?
それにより呪霊すらも人と変え、その恐怖であった容姿は道行く人々に溶けている。
そしてこの負の感情を感じない普通さ。
人と何が違うのか。
そして……
「黒閃!?」
一瞬で距離を詰め、鳩尾に拳を当てようとしたが寸でで止めた縫い目は驚いた。
何故偶然の産物をこのタイミングで?
だがその言葉は御母家の一言に消された。
「黒閃程度を扱いこなせなくて戦術へと出来ますか!」
「………………は?」
「この程度なら何度でも可能です!」
いや待て待て、縫い目はまさか黒閃を自由に出せるのかと思い驚愕してしまう。
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した瞬間、空間は歪み呪力は黒く光る。
それが黒閃という現象なのだ。
その様な事を任意に起こせる、これは確かに最強と呼ぶに相応しいと感じた。
「クソ……最悪だ……情報を流せば夏油傑が来ると思ったのにそれ以上の怪物が来やがった……」
「……すぐるちゃんを……許さないわよ……領域展開……」
手で印を結んだ瞬間、縫い目の人物は終わりを感じた。
最強最悪の領域展開、名を『無量空処』という。
ギリギリ簡単として纏めると、相手に無限回の知覚と伝達を強制する術式効果「無量空処」が必中効果として付与されている。
知覚→伝達→行動のサイクルのうちの「知覚と伝達」が無限に終わらないため、相手は膨大な情報量を流し込まれつつも思考を行動に移せず何も出来なくなる。
さらに与えられる情報量により脳にダメージを負う。
そして本来の使用者である五条自身が触れている相手に対しては必中効果が発動しない。
という、もう一言で説明すると対策してない相手は動けなくなり脳にダメージを負うえげつない空間なのだ。
「『無量空処』」
「な、それも使えーーーーー」
そして止まる縫い目の人物。
領域展開に対抗するなら領域展開をして押し勝てば良い。
御母家聖の呪力は既に両面宿儺と並ぶほどであり、それに勝てると思うなら行えば良い。
縫い目の人物は諦めて死すしかないのだった。
その日から寮に新しい住人が二人も増えた。
御母家はニコニコとし、釘崎は漏瑚を見ると「都会の男ね〜センス良いわ〜」等と恵、虎杖と見比べてため息を一つ。
花御に至っては虎杖の好みそのものであり、また花御自身も人間と近くなったせいか虎杖に対して悪い感情を抱かないのだった。
この世界の直哉
「人の心とかないんか?(煽りスト感)」×
「人の心無いんですか?(現場猫感)」○
憎愛術式
御母家の術式であり、人を愛する事や憎む事で力を増していく。
人間本来の感情と、呪術本来の憎しみを持つ術式なので保守派からは評判がいいとかなんとか。
さて次はまひとくんのはじめてのおつかい、にしようかな?
それとも番外編でメロンパンナちゃん対ママにしようかな?