まだ寝たいです。
一年後、五条夏油の先輩で御母家の後輩である庵歌姫が入学してきた。
巫女服に黒髪に萌え系ボイスと、ぶっちゃけかなりあざといあの娘だ。
今回は彼女との任務で、特級間近といわれている御母家との任務は庵にも凄まじいプレッシャーがあった。
「お、御母家先輩!
今回はよろしくお願いします!!!」
「あ?あぁ」
木刀の様な呪具『北斗の剣』を手に庵を一睨みするとため息を一つ。
自身の呪術も術式も扱い方が解らないので、苛ついているのだ。
「せっ、先輩!?」
「しゃらっ!!!」
二人で散策していると突然出てくる上級の呪霊。
庵は怯えて隠れるが御母家は木刀を振るい、手足の一撃からは黒い閃光が迸る。
「ぐちゃぐちゃに潰れろや!!!」
「う、噂は本当だったんだ!」
呪術歴上誰一人として成し遂げられなかった『黒閃』の任意の発動。
恐怖よりも憧れが出てくる。
「トドメだ!!!」
八回、黒い閃光が迸ると呪霊は完全に消滅し周囲の安全を確認して補助監督の運転する車に乗り込んだ。
苛々しすぎてる上に、呪術界でも手をもて余す暴君に監督は怯えているが庵は尊敬の眼差しが止まらない。
「チッ……」
「御母家先輩……凄いです!!!
どんな術式なんですか?」
「あ?さっきのはただの蹴った殴っただ
術式じゃねえ」
「えっ!?!?!?」
呪霊を祓うのに術式を使わないのは正気の沙汰ではない。
例えるなら野球でフルスイング無しでバントとバスターのみの縛りプレイだ。
「じ、じゃあ先輩の術式って?」
「憎愛術式……感情で呪力が増減する不気味な奴だよ」
「憎……愛?
感情で……?
せ、先輩……」
庵が黙ると、やっぱりこうなったかと呆れる御母家。
自分の術式が最悪な気持ち悪い物ってのは理解してるので、こうして懐いてる後輩が嫌うのは少し嫌なのだ。
「凄い……凄すぎです!!!」
「は?」
「縛り次第では歴代の術師よりも呪力を大きくできるんですよ!!!
先輩ならあの伝承の両面宿儺よりも強くなれるかも知れないんですよ!!!
凄すぎですよ!!!」
「お、おうそうか……」
縛りというのはいわば自分に課すルールだ。
例えば領域展開時に常に逃げ道を用意する、戦闘開始後十分間は領域展開出来ない等の、自分を追い込む物だ。
ただその追い込みが強ければ強いほど、厳しければ厳しいほどにその効果は絶大なのだ。
現に庵自体、自身に強めの縛りを設けて出力を上げているのだ。
「先輩なら憎愛……感情に関する縛りが良いですよね」
「そ、そうなのか?」
ついこの間まで呪術界の事を知らなかったので、縛りそのものがあやふやだしどれくらいなのか解らないので適当にどんどんと付け足していった。
結婚しない
恋愛しない
子供に拳を振るわない
子供が出来る度に愛情深くなる
等々、適当に思いつく限りどんどんと課していきそして最後にどうせと思い最悪の一つを付け加えるのだった。
子供は認識による
「ま、こんな物か」
「た、沢山ですね先輩」
「カッカッカッ、良いんだよこれくらい派手にしねぇと楽しくねぇだろ
じゃあ実験だ、おい庵」
「は、はい!!!」
「お前、今日から私の子供な」
「はい!!!」
憧れの先輩が実験がてらに自分を子供としてくれた。
まぁ、どうせ大したことないだろと油断してた二人だがすぐにこれが危険な事だと解った。
突如として膨れ上がる御母家の呪力、そして膨れ上がっていく母性と愛情。
今までの自分を恥じる御母家。
突如としてタバコを全て捨てると庵を布で包みガラガラやおしゃぶり等を取り出して赤ん坊としたのだ。
(漲るでちゅねで飛ぶぜ!!!)
そう、こうしてでちゅねモンスターや戦う西松屋と呼ばれる御母家聖は誕生したのだ。
ちなみに庵は憧れと周知とその他諸々により赤ん坊となってしまいでちゅねされるのだった。
だが忘れてはいけない、これはまだでちゅねレベル一なのだ。
現代のでちゅねレベルハイパームテキには程遠いのだ……
御母家聖(でちゅねの姿)
でちゅねする度に強くなっていく化け物。
この後、九十九由基と出会い呪霊の居ない世界を聞き皆が赤ん坊になれば負の感情が無いので呪霊が産まれないと考えた。
他にもでちゅね夜行とか人類でちゅね計画とかとんでもない事を仕出かそうとしていた。
でちゅねレベル
自分の子供の数=レベル
禪院家をでちゅとろいしたのは四十辺り
現在はハイパームテキやジーニアスとか、オーマでちゅねなのでまだ常識的なレベル。