でちゅね廻戦   作:ジャックマン

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これと後何話かで懐玉・玉折編編は終了となります。
こんなのくらったら禪院家全員、地獄ですよね。


沢山家族が増えたわね〜

 

四人の異常と一人の最悪が京都の屋敷前に来ていた。

禪院家。

御三家と呼ばれる呪術界の重鎮であり、術師でなければ猿と大々的に差別を肯定しているクソな一族と言われている。

 

伏黒甚璽、婿入り前の名は禪院甚璽と言いこの一族の出なのだ。

つまり、呪力を産まれてから持っていない甚璽はこの家では人権何て無く、一人で生きるしか無かったのだ。

 

「ほなまぁ、ふっしーの家に殴り込みやな

楽しくなるなぁ〜最近苛ついとったしなぁ」

 

「おうよ、テメェのガキに産まなきゃ良かったなんざ親父が許そうがおてんとさんが許さねぇってんだ!」

 

「楽しみだな……あぁ、凄く楽しみだ」

 

「ふふふ〜とうじちゃんに酷いことだけじゃ飽き足らずに他にもなんて〜ママ許せませんよ〜」

 

「俺を巻き込むのは止めてくれっての……俺は渚に呼ばれてるんだよ」

 

唯一の男性である当時はフリーランスの関西側呪術師である「加羅久良(からくら)」は呆れた様に言い、涙ながらに術式を始動する。

 

「術式『知取』」

 

右手で虎ひしぎの印を結ぶと、黒と白の輪が門を切り裂き開戦の狼煙を上げた。

 

ちなみに加羅久良とは、児戯呪法(じぎじゅほう)の使用者であり、緑の混じった黒髪と透き通る様な目が特徴的な男だ。

夏油をマダムキラー、五条を女性キラーと言うなら彼は初恋キラーと言える少し大人と子供の混じった者だ。

 

「邪魔するぜぇ」

 

「邪魔するなら帰れや」

 

「ちげぇってんだテメェ!!!」

 

「ほな、こん腐った禪院家……」

 

「「「「でちゅとろい(躾けっで)(ぶん殴ったらァ)(いただく)!」」」」

 

五人が五人、好き放題言い暴れまわると決めて動き出したのだ。

先ずは前菜である新人の加羅だ。

飛び出てくる精鋭部隊を赤や青の色で縛り、危険と感じるなり「術式『色鬼』」と言い翻弄している。

 

「こ、此奴ただの術師では無いな……気をつけろ此奴は!?」

 

「戦闘中のお喋りは禁物厳禁

術式『達磨転び』」

 

「「「「「――――――――――――――」」」」」

 

全員が動けなくなり、四級呪具のナイフを取出して一人一人の手足を刺してつまらなさそうに禪院家のトップの一人、禪院翁を見ている。

 

「俺、早く帰ってプリキュア見たいんだよね

ほら渚って俺の嫁だからさ、嫁とイチャイチャしたいじゃん

てかなんで俺はあの変態でちゅとろいヤーとかロリ巨乳とかロリ虚乳とかデブ寸前とかに利用されてるの?

解る?本当はテレビ見てぐうたらしてたまに加羅家の仕事してたまに秋葉原行ってグッズ買って愛猫をもふもふしたいのにどうして御三家に喧嘩売る羽目になってるんですかねぇ?

俺の人生設計何処から狂ったの?アレか京都校入って適当にパイプ作ってフリーやろうって所から狂いましたかね?

それとも交流会で人数不足だからって参加してこの頭のイカれたメンバーと知り合った事なの?

もうマジ無理リス化しよ……どんぐりウマァ……」

 

「―――――――――――――――ッ!?!?!?」

 

突如ネガティブになり涙ながらにブツブツと言い、何故か禪院翁の口にどんぐりを詰め込んでいく。

いや、リス化とかどんぐりとか何言ってるんだコイツは?流石頭のイカれたメンバーの一人だ。 

 

所変わり和気家。

彼女は一人屋敷をぶらつき、台所を見つけるなりすぐに冷蔵庫を開けた。

 

今が旬の食材ばかり、しかもさんまは見事に肥えておりしいたけや松茸は肉厚な物。

自身の腰袋から七輪や炭を取り出すと表に出て火を起こし、勝手に焼き始めた。

いや、なんでそんな小さな袋に入ってるの?物理法則とかおかしくないか?

 

「おぉ……松茸の香りが良い……実に良い、食べ頃だな」

 

そして勝手に醤油とか持ってきて一人で食事会を始めるのだった。

 

更に視点が変わり屋鋪。

今、彼女は激怒していた。

それは唯我独尊である禪院家を煮込んだようなクソ野郎事、禪院直哉と対峙しているからだ。

 

「いきなり他人の家来て暴れまわって、アンタ等に常識ってモン無いんかぁ?」

 

「やかましいわクズ禪院家が!

アンタ等がふっしーにしたこたぁ十分知っとるんやぞ!

その敵討ちしとるんや!!!」

 

ちなみに予め言っておくが、伏黒甚璽は家を出る前に大暴れしたしもうどうでもいいので気にしてないのだ。

まぁ、とは言え謝罪の一つもしてないので許せないのだ。

 

「全く、ボクってこう見えて忙しいんよ

それなのに更に忙しくするとか、胸傷まないん?

あぁ、痛むほど胸無いか〜スマンね〜うちにお嬢ちゃんみたいなチンチクリンって居ないんよ」

 

「このクソガキャ!!!オメェだって女よりも男の尻ばっか追っかけとるホモやんか!!!」

 

「何やとクソガキャ!!!とーじ君は特別なんや!!!

お前みたいなチンチクリンのザコとは格が違うんや!!!」

 

頭に血がのぼり二人して術式を使用し、ぶつかり合う。

 

二人の術式は色々と似ている。

先ずは直哉の術式『投射呪法』だ。

自らの視界を画角として「一秒間の動きを二十四の瞬間に分割したイメージ」を予め頭の中で作り、その後それを実際に自身の体でトレースする術。 動きを作ることに成功すればトレースは自動で行われる。

ただし、動きを作るのに失敗するか、成功してもそれが過度に物理法則や軌道を無視した動きであればフリーズして1秒間全く動けなくなってしまうデメリットが存在する。

端的に言えばテレビ画面を二十四分割し、条件を満たせば二十四画面の動きを再現出来るのだ。

速度について言えば自身の最大速を一回目で使用し間を置かずに術式を再度使用すれば更に加速出来ると速度で言えば五条の無下限等の足止め出来るもので無ければ延々と加速し続けるのだ。

 

そして屋鋪の術式は『灯盗呪法』。

灯、つまり明かりとなる物を奪い己に纏い攻撃力や反応速度を上げる事が出来る。

明かりの定義は広いが、主に電気や火等を奪い夜間では相手の視界を奪い不意打ち等にも使えるのだ。

無論、奪える範囲は半径十八メートルと少々だが、A地点で奪い電気を纏い加速しB地点で電気を奪えば更に加速出来ると、やり方や応用方法は多岐に渡るが術式を使用する度に加速出来る点は一緒である。

 

加速、加速、更に加速。

既に直哉は加速し、今では四百キロへと到達し速度を乗せた一撃を屋鋪へとぶつけようとするが、彼女は彼女で電気を奪い捲りとんでもない反応速度で回避しカウンターを狙う。

が、彼もそれを回避し再度加速ととてつもないスピード勝負になっていた。

 

(随分早いなぁ……ボクについてくるとか、ホンマ頭に来るわ)

 

(ケッ、禪院の坊っちゃんだからそこそこの実力やと思っとったのにこりゃマズいわ

明らかに格上やん……頭のイカれたホモやなかったら良かったんにな)

 

だがそんな勝負は意外な形で幕を閉じる。

突如、二人の足が何かに掴まれたのだ。

 

「「は?」」

 

「蜿ッ諢帙>襍、縺。繧�s隕九▽縺代◆繧擾ス槭♀縺ュ繧薙�縺励∪縺。繧�≧縺ュ縲�」

 

でちゅねレベルが既にビリオンまで到達した御母家の『徒花の香』だった。

既に呪霊にしか見えない程に空間は歪んでおり、もう人間と言うかクトゥルフ系なヤバさが出ている。

 

「ちょっ!?アカン、コイツと関わったらアカン気配ビンビン何やけど!?!?!?

だ、誰でもいいから助けてくれー!?!?!?」

 

「待ちや!ウチは仲間やろ!?!?!?

何で腕が六本あるんや!その手に持ってる精神汚染兵器(ガラガラ、おしゃぶり、おむつ、涎掛け、幼児服)を仕舞わんか!?」

 

「縺サ�槭i縺雁�縺。繧�s縺ッ螟ァ莠コ縺励¥逹€縺セ縺。縺溘h縲�」

 

いつの間にか着替えさせられ、泣きながら「人の心無いんですか」とガチトーンで死んだ目をしている直哉。

そこで全てを悟る。

助からん、ウチは今から赤ちゃんにされるんや、とだ。

 

これが呪術界の闇に葬られた事件の一つ「禪院家でちゅとろい事件」の結末である。

 




加羅久良
一応保守派の加羅家の術師。
そもそも加羅家が特殊過ぎるので一応や多分や恐らく等、曖昧な言葉ばかり使う羽目になってしまう。
術式は児戯呪法
その能力は子供の遊びの縛りを互いに化し、強要する傍迷惑な術式である。

加羅家
昔から存在している家系の一つ……なのだが、非常にミーハーなのだ。
過去には阿蘭陀学を学びに行ったや、呪術界で最初に西洋文化を取り入れた等噂には事欠かない。
だが一応実力は有る術師を多く抱えているので様々な任務を渡されている。

加羅家当主
非常に現代に染まっているが逆らうのも面倒だからと保守派をしている。
趣味はフラワーアート、特技はテーブルコーディネート。
よくソムリエの真似事をしてワインを振る舞っている七十八歳。
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