-side 刹那-
八神はやてと出会ってから数日後…
俺はとある空き地に来ていた。
「よし、ここなら人も来ないだろう。」
〔そうだな〕
この空地はちょっとした丘の上にあり、人があまり来ない。
そんな場所にどうして俺がいるのかというと…
「まさかあんな早くに原作組と出会うとは…」
先日、なんだかんだで友達となった女の子、八神はやて。
彼女は原作の主人公的な立ち位置にいるうちの一人である。
つまり…
「原作にかかわる確率が跳ね上がったよな。」
〔気づかなかったお前が悪い。〕
「ひどい…」
デバイスにまで散々言われております。
「とりあえずやるか。エンペラー、まずどうすればいい?」
〔まずバリアジャケットと武器の形状を頭に思い浮かべる。そして、思いついたらセットアップと言えばいい。〕
「OK」
えっと、まずはバリアジャケットの形状を…
次に武器…
こんなもんかな、よし。
「エンペラー、セットアップ」
言ったと同時に俺の周囲が光に包まれた。
恐る恐る目を開ける。
〔成功だな〕
「これが俺の…」
自分のバリアジャケットを見た時の印象は、ブレザーの制服だった。
白いカッターシャツに、黒を基調とし所々に青いラインがはいったジャケット、黒のズボン。
ネクタイもちゃんとついてある。
「へえ~、ちゃんとしたのができるんだな。カッコいいじゃん。」
想像していたよりもしっかりとできていたので、少し驚きながらもバリアジャケットを見ていた。
「うん、気に入った。」
〔そうか〕
「次は武器だな。えっと…銃だな。
ハンドガンタイプで、デザートイーグルに似てて、よし想像通りできてる。OKだよ、エンペラー。」
〔了解〕
よし、これで下準備はすんだ。じゃあ早速魔法を使ってみますか。
〔初めて魔法を使うからな、簡単なものにするぞ〕
「OK。で、どんな魔法?」
〔魔力でできた弾を打ち出すだけの簡単なものだ〕
ああ、原作主人公達が撃ってるあれか。
「よし、じゃあ早速やるか。」
そう言い俺は銃を構える。
〔集中して、魔力を一点に集めるような感じで。〕
魔力を一点に集める…
なるほど、なかなか難しいな。やっぱり最初だから感覚がつかめない。
集中、集中…
数分がたった。
(だんだんつかめてきた。体中を血液とは違った別のものがめぐってる。)
だんだんと体が熱くなる。
(これを一か所に…)
ポゥ…
銃の前に黒っぽい青色をした弾ができた。
「よしッ」
あとはこれを撃てば…
「エンペラー!」
〔shoot bullet〕
パンッ
乾いた音と共に弾が飛んでいく。
「できた~!ハァ…ハァ…」
〔初めてならこんなもんだろ。お疲れ様。〕
「あ、ありがと、エン…ペラー…」
疲れた、想像以上に…
魔法って慣れないとこんなにきついんだな…
「ふ~、やっと息が整った。」
数分間の休憩を入れ、息を整える。
〔まあまあよかっと思うぞ。あとは体力と慣れだな。〕
「そうだな。まず体力をつけないと始まらないな。」
運動を行う時の基礎となる体力。まずはそれからだな。
「体力はこれから毎朝走るとするか。」
〔あとは筋力もつけろよ〕
「了解。」
魔法を扱う上での課題も見つかったことだし、次をやるか。
「よし、エンペラー。次やるぞ。」
〔次?まだ何かするのか〕
「ああ。」
これをやらなくてどうするよ。
「自称神からもらった特典、七つの炎をな。」
〔ああ、あれか!〕
「俺的にはこっちがメインだったからな。これをやってから帰るとしよう。
じゃあ、さっさと始めるぞ。」
〔了解〕
~帰り道~
結論から言おう。
七つの炎は使えなかった…
《なんで使えなかったんだ?》
エンペラーが訪ねてくる。
《さぁ?体力的な問題か、原作みたいに悪魔と契約しないと使えないとかかも…》
落ち込みながら答える俺…
仕方ないだろ、楽しみだったんだから…
《とりあえず、体を鍛えるとこから始めるか。》
《そうだな》
そんな会話をしながら家に帰った。