転生したらデモンズだった件 Re START!   作:ポンノ

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もはや前までの「転生したらデモンズだった件」の要素は殆どない!
あるのはキャラと変身要素くらいだ!
こんなんだったら別の作品として出したほうが良かったのでは……?


02話 青いスライムは嫌いなタイプ!?

 

 姉を庇い通り魔に刺された男である新田 進は、その短い生涯を終えた

 

 ……ように思われたが、何かの偶然か、はたまた神のいたずらか、彼は今まで居た世界とは別の場所……もとい、異世界へと転生を果たした。

 そこで再開を果たした己の悪魔、ネクス。

 彼との邂逅は、一体何を表しているのか……ってね?

 

――――――――――――

 

 この世界に転生?とやらをしてきてはや数日。

 いやまぁ、数日っつってもここ太陽の光無いからわかんないんだけどね。

 体内時計だけで語ってるとこ恐縮なのだが、とりま洞窟内を色々と回って、色んなもん……まぁ鉱石みたいなのとか白いユリみたいなもんとか見つけてきた。

 まぁその見つけたもんは根こそぎ掻っ攫ってたんだが。

 

「それにしても……」

『んお?どしたよススムン』

「やめろそのキショ過ぎる呼び方。いやさ?このバカデカい洞窟に来て恐らく数日経ったじゃん?」

『数日……正確にゃ90日と7時間ちょい、そこそこここに居るよな俺ちゃん達』

「時計機能みたいなのあったのかお前」

 

 【朗報】俺の悪魔便利機能付きであることが発覚。

 でもそういうの早く言って欲しいものだわ。

 

 ……え、待って?

 90日と7時間?

 俺達そんなに彷徨ってたの?

 

『ん~~……お気付きになられましたか』

「心読むな。てか古畑任三郎みたいになんな」

『ヘッヘッヘ……それにしても進、オメーよく気付かなかったよな。90日間ずーっと歩き続けてたんだぞ?俺ちゃんいつ言うか迷ってたんだぞー』

「貴様……」

 

 ケラケラと嘲笑うように言いやがるネクスをキッと睨む。

 気付いてたんなら速く言えっての。

 

「……ってか、洞窟ってこんなにデカいもんなのか?」

『俺ちゃん調べだと大体こんなもんたぞー。ここは俗に言う「よくあるタイプの洞窟」ってやつだな!』

 

 お生憎だが、その「よくあるタイプの洞窟」を一般的なギフテッド系高校生は知らないんだわ。

 

 ……まずそんな概念無いか。

 なんだよギフテッド系高校生って。

 

 とは言え、俺ってあまり外出しないタイプのアウトドア派だからさ?

 洞窟とか普通は行かないんだよね、うん。

 

「そういやネクス」

『どしたよ進』

「今の俺ってどんな見た目してんだ?」

 

 ふと気になってしまった事を、俺の周りをふよふよと浮くネクスに聞いてみる。 

 ここに来てから90日間、一度も自分の姿を見ていないわけなのだが、如何せん今までと違う感覚がある。

 いやまぁ、転生ってんだから見た目が変わるのは当たり前?だとは思うんだが、実際そうなってみると違和感がヤバい。

 異世界転生系の主人公ってよくこれに適応出来るよな。

 

 ……まぁ、90日間ほんの少しの違和感だけ感じて歩き続けてた俺も大概だけど。

 

『あ〜……それ聞いちゃうか。うーむ……まぁ口で説明すんのもアレだし、水たまりでも見つけてそれで確認しようぜ?』

「その口ぶり、なんかやったな?見た目変えたか?」

『ソンナコトナイヨーアクマウソツカナイ』

「嘘つくの下手くそかよ……」

 

 頭の後ろで手を組み、何故か上手い口笛を吹きながらしらばっくれるネクス。

 普通こういう時の口笛でメロディー奏でないだろ。

 何でデモンズドライバーの待機音奏でてんだよ。

 

 そうこうしながらトボトボと歩き続けて彷徨っていると、とても開けた場所に辿り着いた。

 天井から連なって生える鍾乳洞から、数多幾千ものの水が湧き出してて形成されるらしい地底湖だ。

 

『WAO!見てみろよ進!地底湖、地底湖だぜ進!』

「テンションたけーなお前」

『そりゃそうだ!何事もハイテンションで生きてたほうがお得なんだぜぇ?ほらほら!アゲてけよ進!!俺ちゃんとオマエ!!最初の騒ぎ合いだ!!』 

「パリピ真人……?」

 

 妙なまでにハイテンションで盛り上がるネクス。

 

 ……けどまぁ、コイツの言う言葉は一里ある。

 一応、ネクスのおかげでこの90日間は退屈せずに過ごせてたわけだし。 

 喋り相手が居るってだけでだいぶ変わるもんな。

 まぁだからって食っちゃ寝しないで歩き続けれたのは異常だけど。

 

 取り敢えず、今回はコイツの提案に賛同してノッてやろう。

 

「っしゃあネクス!この地底湖跳んで越えるぞ!」

『そう来なくっちゃ!さぁ行こうぜ!GO!!GO!!!』

 

 何処から取り出したのか開幕検討もつかない応援うちわを両手に持ち、横にブンブンと振る。

 そんなネクスを横目に、俺はクランチングスタートの構えを取り、勢い良く駆け出す。

 駆け出した足は次第に回転数を上げてゆき、徐々に加速していく。

 そして遂に陸から両足が離れ、空中に向けて飛び立つ!

 

 

 

 ……はずだった。

 だが、実際はそうはいかなかった。

 理由は単純。

 飛び立つ寸前、水面に映る自分の姿を、この時初めて認識してしまったからだ。

 

「何やこれ……ホンマに俺か?」

『関西弁出てるぞー』

 

 あまりの衝撃で、いつぞやのバカ姉貴の関西弁もどきが発現する。

 ……そういや姉貴って、何でエセ関西弁使ってたんだろ。

 別に俺も姉貴も関西圏の人間じゃないのにだ。

 

 閑話休題。

 俺が足を止める原因にもなった、この水面が映したもの。

 それは間違いなく今までの俺とは違う男の姿。

 その姿は、今も尚憧れが止まらない唯一無二の存在、門田ヒロミさんと酷似していた。

 違うのは髪色だけで、濃い青色……ではなく濃い赤色をしている。

 色違いのムラマサってわけだな、うん。

 

 

 

 ……いや、許容できんわ。

 何がどうしてこうなっとんねん。

 ふざけんとちゃうぞ。

 今までの俺の姿返せや。

 気に入っとったんやぞ。

 

「マジで何が起こってんだよ……」

『ヘッヘッヘ……戸惑っているようだな、我が宿主よ』

 

 俺がありえない姿を見て驚く陰で、まるで主犯かのような口ぶりで話すネクス。

 

「何だその口調……まさかコレお前がやったのか!?」

『正解!今の進は人間を超越した人間、ヒューマンミュータントなのだ!!!』

「ぃよ〜し今すぐ俺の前に出てこい。リアルファイトしようぜ」

『残念!バイスタンプがねぇと俺ちゃんを呼び出すことはできないよ〜ん!!!』

「クソわよッッ!!」

 

 煽るネクスに対し、怒りを顕にしつつ地面を思いっきり踏む。

 なんでゲーミングお嬢様みたいになったのかは俺もわかんない。

 

 思いっきり大地を踏みしめたせいか、体制を一気に変化させたせいなのか、俺がいつの間にか羽織っていた白いコートから何かが落ちる。

 

「んあ?何だ?」

 

 ネクスに対する怒りを一旦抑え、懐から落ちた物を確認する。

 んで、驚く。

 

 そりゃそうだ。

 なんせ落ちた物は、俺がここに転生する前に消えないデモンズ熱で購入したアレ。

 スパイダーバイスタンプだ。

 

『うっそ!?何でここにバイスタンプ!?俺ちゃんこんなの知らないよ!?』

 

 どうやらネクスが用意したものではないようだ。

 が、そんな事はどうだっていいのだ。

 必要なのは誰が用意したかということではなく、コレを得て何が出来るかだ。

 

「なぁネクス」

『……どうしたんだい?俺ちゃん今からおバイオリンのお塾がありましてよ?』

「心配すんなって。今からお前を殴る蹴るしてそこの岩に突き刺すだけだからさ」

『何処をどうしたら安心できんだよその内容!』

 

《 スパイダー! 》

 

 バイスタンプを起動させ、いつでも自分に押印できるように構える。

 

「せめてもの慈悲だ。遺言くらい聞いてしんぜよう。ほれ、言ってみ?」

『……生命保険入ってからとか……出来ますかね?』

「そいつぁ無理な要件だな!」

 

 ネクスの提案を直ぐに断り、構えたバイスタンプのゲノミックスタンパーをコチラに向け、俺の胸部に押印する……

 

 

 

 その瞬間。

 

「ゴバァ!!」

 

 何の前触れもなく水色の何かがコチラに向かって飛来。

 無論そんな事が起こるとは微塵も考えていなかった俺は、交わすこと無く直撃。

 当たった所がまぁヤバメなとこだったのも相まって、そこそこ情けない声を上げながら後方に吹っ飛び、勢いそのままで壁にぶつかる。

 

「グエェ!!」

 

 再び上がる情けない声。

 そりゃそうだ。

 ちゃんと痛かったもん。

 普通に死ぬかと思ったし。

 

『おいおい……大丈夫かよ、進』

「めっっっちゃ痛ぇ……ぽんぽんぺいんだわ」

『あばら数本逝ってそうな音してたしなぁ……よしよし』

「頭撫でんな腕引き千切るぞ」

『怖ぁ……俺ちゃんより悪魔らしくなんなよ』

 

 腹を擦りつつ身体を起こし、当たってきた何かに目を向ける。

 そこに居た……というより、あったのは水色のぷるぷるした何かだった。

 

「なんじゃコリャ……動くタイプのわらび餅?」

 

 謎の物体の正体に疑問を持ちつつ、俺はそこそこデカい青いわらび餅を持ち上げる。

 するとわらび餅は、まるで自我を持っているかのように震えた。

 「俺はわらび餅じゃねぇ!」とでも言うかのように震えた。

 

『多分スライムじゃねぇの?一応ここ異世界だし、居てもおかしくないんっしょ?』

「あー……その可能性高いな。お前スライムか」

 

 どうやらこの問いは正解だったらしく、スライムは俺の腕から抜け出し、形を変え、頭上と思われる部分に円を作る。

 言葉を使えないものなりのコミュニケーションなんだろう。

 

 そんな事を考えつつスライムを掴んで伸ばす俺。

 するとその時……

 

『聞こえるか?小さき者共よ』

 

 俺の背後から、そんな声が聞こえた。

 聞こえてしまったのだった。 

 

『おわぁ……クソデカいトカゲ!』

「違ぇよバカ悪魔!どっからどう見てもドラゴンだろ!」

『へ?コモドドラゴン?』

「ソレもトカゲだろっての!」

『まぁまぁ。レリーフされてんのはドラゴンモチーフのライダーだし』

「それとこれとは話が別だっての!」

 

 目の前のドラゴンに対し、何の恐れもなくボケるネクスと、聞こえるかギリギリくらいの声で対処する俺。

 ネクスの声は俺にしか聞こえないというのは分かっているのだが、もしも聞こえていたらと考えると大変恐ろしい。

 失礼極まりない。

 

『おい!聞こえているだろう?返事をするが良い!』

 

 どうやら先程のやり取りは聞かれていなかったらしく、先程よりも声量を上げ、俺達に尋ねてくる。

 流石に返事をした方が良さそうなんで、一息置いてから口を開く。

 

「……へいへい、聞こえてますよ」

(もう!うっさいハゲ!!)

「ん〜〜???」

 

 俺が話したのとほぼ同タイミングで、背後から俺の声量を上回るレベルの声が聞こえた。

 思わず振り返ると、そこに居たのは先程から話すことすらしなかったスライムのみ。

 コイツ……喋れたのか。

 

 って、そうじゃない。

 今このわらび餅、あのドラゴンに向かってハゲって言ったのか?

 命知らずにも程があるだろ。

 

『ほ、ほほぅ……?我をハゲ呼ばわりするか』

 

 ほら、困惑と怒りが混じり合ったような声上げてる。

 てか、ドラゴンにハゲとかそういう概念あんのか?

 

 まぁあれだ。

 このスライムは多分引き伸ばされた上で食われるんだろう。

 哀れ、あはれってね。

 

『貴様等、どうやら死にたいらしいな』

 

 ホレ見たことか。

 貴様だってさ。

 そうかそうか、貴様()なのか。

 

「なぁネクス。俺はいつ死ぬと思う?」

『今』

 

 ……拝啓、恐らく今幸せになってるであろうバカ姉貴。

 俺の二度目の人生は思ったよりも早く終わりそうです。

 そして何より言えることが1つ。

 俺、この青いスライム大っ嫌い。

 




新田 進のユニークスキルを解説しよう

代償者(カケルモノ)
 …自分の寿命を代償にし、様々な事象を可能にし、後述する2つのユニークスキルが持つ力を最大限に引き出せる

超越者(コエルモノ)
 …敵対する相手の能力、スキル等以上の力を発揮する
  代償者と合わせることによってさらなる力を発揮する

『仮面ライダーデモンズ』
 …仮面ライダーデモンズへの変身に関連するアイテムの創造、それによる変身が可能になる
  代償者と合わせることによってデモンズ本来の力を発揮する
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