転生したらデモンズだった件 Re START!   作:ポンノ

4 / 7
基本ウチの作品は5000文字ちょいを目指して書いております
たまにギャグを詰め込みすぎて超えますが、適応してください
そんな訳で4話、幕開けです


04話 作り出せ道具!抜け出せ洞窟!

 

 イレギュラーっていうのは、案外発生したほうが面白いこともあるもんさ。

 だって、予想打にしてない事態が起きたほうが、ワクワクしたりするもんだろう?

 

 異世界へと転生した新田 進は、己の悪魔ネクス、そして同郷のスライムと共に、天災級モンスターである“暴風竜”ヴェルドラと友好関係を築き上げた。

 そして新たな名前を授かり、プロス=テンペストとして、この世に新たな革命を巻き起こす事に。

 その為に、彼はこの洞窟から抜け出して活躍できるのか……ってね?

 

 ……それにしても、何で新田 進はあの名前を……プロス=テンペストの名を口にしたのだろうか。

 

 ま、伏線ってのは奇怪になればなるほど、分かったときの爽快感は格別になるし、その時を待ってみようか。

 彼の物語の一読者として……ね?

 

――――――――――――

 

 ヴェルドラがリムルに喰われてから数十日経ちまして。

 俺、プロス=テンペストと悪魔ネクス、そしてスライム、リムル=テンペストはまだ洞窟を彷徨っている。

 何でも、リムルが「後々役に立つから」って理由でスキルを習得しようと孤軍奮闘してやがるから。

 最初の方は肉体を鍛えて強くなればいいと思い、ヒビキさんばりの修行をしていたんだ。

 だが、スライムに筋肉らしい部位は存在してなかったから諦めた。

 どうやって生きてんだよコイツ。

 

 そんな疑問を持ちながら過ごしていた俺は……

 

「いけっリムル!くらいつくす!!」

 

 ポケモンマスターを目指していた。

 

 コイツは風の噂に過ぎないのだが、どうやら最近サトシの声優さんがスーパー戦隊で活躍しているらしい。

 それを聞き入れてしまったウチの悪魔が「んじゃ、それに乗っかっちまおう!」と言い出しやがった。

 

 その結果、俺はリムルに鉱石を喰らうように命令することにしたのだった。

 意味がわからない?

 俺もだよ。

 

(人をポケモンみたいに扱うな!)

 

 おっと、まだバッジが足りないみたいだ。

 まずはタケシをぬっ殺さなければ。

 多分リムルはみずポケモンだし、なんとかなるだろう。

 

 ……なんて茶番をした数時間後。

 

「ヘイネクス。俺の持ってるユニークスキルってどんなの?」

『お、ようやくその話する?』

 

 リムルがスキルを増やしてる傍らで、俺は自分のユニークスキルである『代償者』、『超越者』、『仮面ライダーデモンズ』の3つについて色々と調べていた。

 その中でも『仮面ライダーデモンズ』について色んな検証をしていた。

 

「……んで?その能力でデモンズドライバーだのバイスタンプが作れると?」

『ご明察!ま、作れるのはあくまで『仮面ライダーデモンズ』に関連したアイテムだけ。だからバッタとかスコーピオンは問題なく作れるけど、タートルとかクジャクみたいなのは作れないってわけだ』

「何で全部昭和ライダーのバイスタンプで例えた?」

 

 まぁつまり、デモンズがゲノミクスで使用したバイスタンプは使えるけど、使ったことない奴等は無理だってわけ。

 そうだとしてもモグラにアノマロカリス、コンドルは作れるわけだから、満足に戦えそうだ。

 

「んじゃ、手始めにベルト作るか。どうすりゃ出来る?」

『とりま手ぇ出してみ?』

「こうか?」

 

 ネクスに言われるがまま、身体の前に手を出してみる。

 すると、俺の両手が赤黒く輝き出し、辺りの魔素が喰らい尽くされるように集まる。

 光に集まった魔素は徐々に姿を形成してゆき、俺の望んだ姿へ……デモンズドライバーへと姿を変えた。

 

「わーお……思いの外簡単に出来たな」

『この感覚で他のバイスタンプも作れるから頑張れよー』

「ういうい」

 

 って訳で、現状作れるバイスタンプは全部作っておいた。

 モグラにコンドル、バッタにクロコダイル……いっぱい作れたんでご満悦だ。

 リムルの言葉を借りるとすれば、「後々役に立つから」ってわけだ。

 まぁ一番の理由は「欲しいから」なんだけどね。

 

 んで、その役に立つ機会ってのはあんまり訪れなかった。

 道中で魔物とは何回も出くわしては居たんだが、全部リムルが出しゃばって倒しては喰らってを繰り返しやがったから、俺が活躍する機会ってのは無かった。

 このスライムは後で凍らせてシャーベットにしてネクスに喰わせる。

 

「……どうした?そんな不機嫌そうな顔して」

 

 そんなフラストレーションが溜まった俺に対して、デカいコウモリを喰った時にゲットしたスキル『超音波』を利用して喋れるようになったリムルが話しかける。

 不機嫌そうじゃなくて実際不機嫌なんだよクソが。

 

「いや?どうやったらスライムの息の根を止めれるかって考えてたんだよ」

「物騒が過ぎる!頼むからやめてくれよ……?」

「これからの行動と言動による」

 

 俺の発言に焦るリムルを横目にタバコを一服。

 これもあの扇子と同じようにネクスが作り出したものなんだが、凄く美味い。

 俺が新田 進だった頃にゃ吸えなかったが、ヒューマンミュータントとなった今、もはや臓器を心配する必要はない。

 思う存分吸いまくってやろう。

 

 ……とか言ったりしちゃって。

 

「……なぁネクス。お前の宿主、ヤバくない?」

『未成年者喫煙禁止法、名誉毀損罪……挙げだしたらキリがない位にゃヤベー奴だゾ』

「よく文句1つ言わずに付いてけてるよ」

『だって俺ちゃん悪魔だし〜。それに、アイツの相棒やってるのもそこそこ楽しいし』

「ふーん……そういうもんなのか」

『そういうもんだよ〜ん』

 

 俺の背後にて、リムルとネクスが仲良く俺の愚痴を言い合う。

 後で〆る。

 っていうか、いつの間にリムルはネクスと交流出来るようになったのか。

 

『そりゃアレだ。『魔力感知』をちょっくら弄って交信できるようにしたんだよ。残念ながら声だけしか通じないけど』

 

 さいですか。

 そういう事するなら連絡の1つでも寄越しやがれください。

 報連相を大切にしろ。

 

『やだよ。ほうれん草なんて野菜じゃなくて草だろ?あんなの大切にするなんて、俺ちゃん正気の沙汰とは思えないよ』

 

 同音異義語じゃボケナス悪魔。

 

 てな感じでカレコレしながら進む事数日。

 俺達はようやくこの洞窟から抜け出せそうなドデカイ扉を発見し、その前で立ち往生していた。

  

「……さてプロス君。この扉、どうする?」

「君付けすんな消し飛ばすぞ」

「暴言のレパートリー多くない?」

 

 リムルに君付けされると無性に腹が立つのは何故だろう。

 どうも質問の答よりも先に暴言がでてきてしまう。

 まぁ相手がリムルだからどうでもいいけど。

 

「まぁなんだ、『水刃』で斬っちまえよ。それか『捕食者』で喰っちまえ」

「扉……食えるのか?」

『頑張りゃ行けるでしょ。ほれ、頑張れリムル。ガンバリムル』

「なんじゃそりゃ」

 

 てな感じでてんやわんやしてると、ギギギと音を響かせて扉が開いていく。

 長年の間手入れされてないのだろう。

 

「……って、そんな事考えてる場合じゃねぇ。隠れるぞ、リムル」

「ちょ、お前どこ掴んでんだ!」

「お前部位とか存在しないだろ。寝言は寝て言え永眠させてやるぞ」

「何でそんなに暴言をポンポン出せるの?」

 

 扉が完全に開ききる前にリムルを片手で回収し、扉付近のそこそこデカい岩に隠れる。

 見つからぬように、念の為息を潜める。

 

『……なんだ?美味そうな匂いがするぞ?』

 

 ウチの悪魔はそんなのお構いなしみたいだ。

 

「ふぅ、やっと開きやしたぜ」

 

 扉の方から男の声が聞こえてきたもんで、俺もリムルも岩陰から顔を出して見る。

 そこに居たのは3人の人間。

 見た目的に冒険者の類だろう。

 

『見ろよ進!人間だ人間!それも3人!目ん玉、肺、膵臓……ご馳走がいっぱいだ!一気喰いと行くか?』

「おさまれアホ悪魔。後でタバコやるから落ち着け」

『……それオレが出したやつだろ?別にいいけど……2箱は吸えよ?』

「へいへい」

 

 たまに出てくるネクスの悪魔らしい状態。

 軽い発作みたいなもんなんだが、如何せん心臓に悪い。

 

 まぁ本格的に活動し始めてからもうそろそろで100日に行きそうなわけだし、その間何も食ってなかったわけだ。

 そうやって考えればよく耐えたほうだろう。

 

 「後で労ってやらないとな……」と感じつつ、先程の冒険者達の方を見てみると、そこには誰も居なかった。

 あの人間達は消えていたのだった。

 

『……いや、消えたわけじゃねぇ。匂いはまだ3人分残ってる。オレの勘が間違ってなけりゃ『透明化』のスキルか技術(アーツ)だ』

「なるほど……ステルス迷彩とかの類か」

 

 そんな感じで、数日間娯楽なしだったせいでちょっとまともな喋り口調になってるネクスと話す俺。

 これが所謂ギャップ萌えってやつなのだろうか。

 ネクスに女性のファンが増えちまう。

 その傍らでリムルはと言うと……

 

「なんというドリームアーツ……!覗き見し放題か、ケシカラン奴め……後で友達になる必要がありそうだな」

 

 軽い生き恥を晒していた。

 こんな大人には成りたくないもんだ。

 軽蔑します。

 

「……おい、なんつー目で俺を見てやがる。男なら誰でも考えるだろ」

「話しかけんな薄汚れた水晶。半径5キロ以内に入ってくんな」

『これは悪魔のオレでもやらんな。人権剥奪!』

「酷い……単純に悪口のレベルが強い……」

 

 傷付いたであろうリムルを横目に、俺とネクスは外へ出る。

 うむ、久しぶりのシャバの空気は美味いもんだ。

 まぁタバコのほうが美味いけど。

 今まで閉鎖されていた空間だったのも相まって、太陽光が気持ちいい。

 まぁタバコのほうが気持ちいいけど。

 

『やーいヤニカスお化け』

「一回吸ったからにゃ止めれねぇんだ。受け入れろ」

『肺真っ黒ー』

「動いてりゃ良いんだよ。てか、吸い始めた原因はお前だろ?」

『そりゃアレだ。お前が人間喰わせてくれないからだ』

「その代替案がタバコなんだから、これは必要な犠牲だろ。何より俺はまだ人たる所以を捨てたくない」

『ほぼ捨ててるようなもんだろ?』

「ちょっと黙ってな」

 

 論破されそうになった所で、いつも通り言論でネクスを統制する。

 あの一言で黙らせれるから楽なもんだ。

 

 ……改めて見ると美しい景色だ。

 こうやってのんびりと過ごせるなんて、いつぶりなんだろうか。

 随分前に姉貴に連れてかれて……それ以来こういう機会は無かったもんだな。

 あん時は姉貴のストレス解消だったかな?確かそんな理由で行ったが……なるほど、今なら姉貴がストレス発散のために森に行った理由が何となく分かる。 

 

 木漏れ日に照らされ、清浄な空気が俺を通り抜ける。

 穏やかながら吹く風の音、種類はわからぬものの聴こえる鳥の鳴き声、恐らく付近を流れる川のせせらぎ。

 これこそ『平和』っていうものだろう。

 心が落ち着く……

 

「アメンボアカイナア・イ・ウ・エ・オ!」

 

 ……発声練習してるスライムさえ居なければ百点満点だったんだがな。

 

 俺は静かで穏やかな森林浴を諦め、もう一度タバコに火を付けた。

 

――――――――――――

 

 ネクスが提示した本数以上のタバコを吸い終え、満足したプロス=テンペストはリムル=テンペストと合流し、共に散策を開始する。

 そんな彼等の前に、30匹程のゴブリン達が現れる。

 たった一人の人間もどきとスライムに30匹のゴブリンは不平等じゃないかと思われるかもしれないが、そうではない。

 片や悪魔と仮面ライダーの力を使いこなす人間もどき。

 片や“暴風竜”ヴェルドラを喰らったスライム。

 これだけの数、何なら彼等の村の人員を全員集めたとて敵う相手ではないのだ。

 

 まぁ最も、プロスはそれに気付いてそうだったけどね。

 流石は俺の主人公ってわけだ。

 

 閑話休題。

 リムルもプロスも、なんならネクスも彼等が身に纏っている装備がボロボロであるということ、ほぼ全員の体軀が貧弱である事に気付いたであろう。

 そしてバンダナを付けた、リーダー格のゴブリンが口を開く……

 

 

 

 ……っと、俺が語るのはここまでにしておこうか。

 ここからの語りは、彼に任せたほうが何かと面白くなりそうだしね。

 俺が三人称で淡々と語っていくだけの物語なんて、面白くないだろう?

 

 まぁ、そういうのは俺が嫌いなだけなんだけど。

 結局は俺のエゴさ。

 それでも良ければ、この物語に付いてきてくれよ?

 




実は今回で一回変身させようとしてました
ですが変身シーンだけで1000文字超えて、それに戦闘シーンまで書いたらどれ程までにヤベーイ代物になるかと恐れて辞めました
なので牙狼族戦で使うことにします
畜生め

ここで1つご連絡
SOUR様よ、貴方様が考えてくださった仮面ライダーネクサス、諸事情により登場出来なくなる可能性がアホみたいに高いです
お許しを

あ、作者はタバコを吸った事なんぞありませんので知識はほぼないです
それも許して
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