【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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164話 疲れすぎて頭が働かなかったからお酒呑んじゃった……カメラの前で

「あ、良いくぼみ発見」

 

【くぼみ?】

【くぼみって言うか……岩だな】

【岩だね】

【何個か重なってる岩】

【ハルちゃん的にはこれがくぼみなのか……】

【あいかわらずたまに出てくる変なセンス】

 

良い感じのすべすべした石を拾った先の岩場が絶妙な加減なのを発見した僕は、急いで駆け寄る。

 

「……うん。 岩が何個か山積みになってて、てっぺんが2メートル3メートルあって、うまく登れば階段状になってて、あとは何よりも出入り口から……ちょうどあのくぼみと逆側の反対になっててモンスターが来てもいちばん遠くなってて、寝そべったら近寄られないと見えないはず」

 

「よいしょ」って声を出しながら岩場をゆっくり登る。

 

うん、これなら腕も大丈夫そう。

 

【草】

【ハルちゃん、めっちゃ早口】

【どうした急に】

【良い感じに巣作りできそうな場所見つけてテンション上がってるな】

 

【ハイテンションなハルちゃんってレアすぎるけどかわいいよね】

【分かる】

【声の感じが、いつものつぶやく感じから元気な幼女ってかんじになるんだよな】

【かわいい】

 

【こういうの聞くとさ、ハルちゃんが本当に生きてる人間で俺たちと同じ存在なんだって実感できるよな】

【ああ……普段が普段だからな……】

【普段(淡々とぶっ放して機械的にヘッドショットかまして処理していくだけの天使】

【普段(おもむろに落とし穴と爆発の罠を連鎖爆発させて周囲のモンスターしゃんたちなぎ払う爆裂天使】

 

「よっと。 ……うん、いちばん上の岩も外に対して斜めになって隠れられますね。 ここを第2拠点にします」

 

きちゃない袋から毛布を取り出して……む。

 

「……これ、えみさんのだ」

 

【!!!!!】

【キマシ?】

【タワー!】

【えみちゃんの毛布とな!?】

【言い値で買う! 言い値で買う!!】

【お前ら落ち着け】

 

【でも良いの? えみちゃん、この前……】

【ああ……】

【忘れていたかったのに】

【ばか!!】

【草】

 

まぁヘンタイさんなえみさんだけど、男と違ってそういう衝動がない……んだよね多分、女の子だから……こっそり僕に踏まれる程度のことしか喜んでなかったし。

 

思ったよりも危険度は低かったから安心できるんだよね。

なにより嗅ぎ慣れた匂いって良いよね。

 

「すんすん……」

 

 

【●REC】

 

 

【おやノーネームちゃん】

【この機会はさすがに逃さなかったか】

【えみちゃんの匂いくんかくんかしてるハルちゃんとか、レアすぎるもんな】

【るるちゃんが嫉妬しそう】

【大丈夫、メンタルやばいからってハルちゃんの配信観ちゃダメになってるし】

【草】

 

 

 

 

「ふぅ……あったかいお湯って良いですよねぇ……」

 

【ああああああ】

【どうして! どうして!】

【なぜハルちゃんはお風呂のときにカメラを置いて行ってしまうんだ……】

【幼女でも乙女だからな】

【そこはたまに見せるずぼら成分で忘れて欲しかった……】

 

【うう……】

【つらい】

【煩悩しかない視聴者】

【お前、この配信を誰のだと思ってるんだ?】

【そう言えばそうだった】

【草】

 

【一応言っとくな? これ、全世界生中継で同接、億超えてるやべー配信だからな? 言語フィルター取ると分かるけど、他の国のやつらも見てるからな?】

 

【安心しろ。 ハルちゃんのお風呂宣言のときは大体変わらない反応だ】

【どの言語でも大体同じこと言ってるもんな】

【草】

【男ってバカばっか】

【全世界共通だな!】

【国によってはその発言だけで捕まるのに……】

【しょうがない  男は悲しい生きものなんだ】

 

あー、あったかい。

 

上……さっきまでの第1拠点にいろいろ置いて来ちゃってるけど、それでもきちゃない袋の中にはいろいろ入ってるから普通に設営完了。

 

さすがに地面に近すぎるから警戒しなきゃだけど……まぁ、レベルが1とかになってるんだったら、そもそも部屋に入ってこられた時点でおしまいなんだ。

 

そう思ったら開き直れた僕。

 

そういうわけでこっちの近くの地面にも、簡易トイレとシャワールーム、発電機とかいろいろを置きっぱにしてる。

 

……せめて柵くらい作ろうかなぁ……一応、500階層攻略ときの資材使えばこの辺くらいなら囲えるし……。

 

「あー、お酒お酒ー」

 

きゅぽんっ。

 

きちゃない袋の中では時間が経過しない。

だから買って冷やしておいたお酒は、いつまでも冷えていて新鮮なんだ。

 

あ、もちろんみんな用のサラダとかの料理もね。

人数多かったから余りが相当あるんだ。

 

こくっ。

 

「ぷはぁ」

 

【えっ】

【あっ】

【ハルちゃん!?】

【草】

【えぇ……】

【悲報・ハルちゃん、普通にお酒の瓶取り出してる】

【しかも角度的にラッパ飲み……小瓶だけど】

 

【というかこの1週間、このくらいの時間帯で不自然にカメラ外してるタイミングあったけど……もしかして……】

【ハルちゃん、マジでお酒呑んでた!?】

【あの、これ、全世界生中継なんですけど……】

【ノーネームちゃんの謎の力でBANこそされないだろうけど……】

 

今日は日本酒。

一升瓶……は手に持つと手首が痛いからちっちゃいやつ。

 

1合の瓶って良いよね。

 

コスパは悪いけども、代わりに1日で2、3種類くらいのお酒を飲み比べられるから。

 

【ハルちゃん! やばいって! 幼女飲酒全世界生中継は良くないって! ……見てねぇ!!】

【草】

【しょうがないよ、ハルちゃんの方からコメント見る手段ないし……】

【……ってことは、この先にもやらかしたとして、誰も……?】

【ああ……】

【ま、まぁ、致命的なのはノーネームちゃんが補正かけてぼかしてくれるはずだから……】

 

「んくっ、んくっ、んくっ………………ぷはぁっ」

 

【しかも、あの……ハルちゃん、まさかとは思うけど】

【小瓶、一気飲みしちゃったぁ!?】

【えぇ……】

【悲報・幼女、お酒をラッパ飲みで一気飲み】

 

【よい子のみんなは真似しちゃだめだよ!】

【真似できるもんか】

【普通は無理だな】

【ハルちゃん、お風呂上がりのお酒とか完全に俺たちだな】

【ああ……】

【めっちゃ分かる】

 

【しかしラベル見て調べたら結構いいやつだな】

【ああ、なかなか通と見た】

【俺よりお酒に詳しくて俺より呑める幼女なんて】

【嫌か?】

【大好物だけど?】

【だよな!】

【お前ら落ち着け】

 

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