【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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172話 ぐろいダンジョン

ひゅんっ。

 

「きゅー!?」

 

僕の放った石が、うさぎっぽいモンスターに直撃。

 

「……この魔力の回復具合は、普通のダンジョンの深いとこなんですけどねぇ……」

 

1回見ちゃってからは、投げた瞬間から目線を外すクセのついた僕。

 

……だって。

 

ちらっと、着弾地点に目をやる。

そこには血飛沫と血の塊と――。

 

「やっぱ、ぐろい……うぇ」

 

【グロ】

【うぇー】

【一応自動補正かかってるけどさぁ……】

【モザイクが逆にグロい】

【あの、なんでモンスター、グロくなるの……?】

【さぁ……】

【結晶化してよー】

 

新しい部屋に移って翌日。

 

僕は……今度は荷物を置いていったりせずに、まとめてから移動。

それから休み休み、体感的にはお昼前。

 

それまではスライムだけだったのが、うさぎさん系のモンスターが出るようになって嬉しかった。

 

……嬉しかったんだよねぇ……初めて石投げたら「ぶちゅ」って肉のはじけ飛ぶ音と、「ぐちゃ」って飛び散るいろいろがなければ。

 

うん。

 

ぐろかった。

現代人に、これはきついよね。

 

【ハルちゃん、さっきから露骨に静かになってて草】

【そらそうよ……】

【いくらハルちゃんでもグロ耐性はなかったか】

【一応ハルちゃんも現代人だったんだな……】

【しばらくお肉食べられなさそう】

【俺も】

 

「……なんでモンスターが生き物みたいなんですか。 モンスターはモンスターでしょう。 ダンジョンっていうゲームみたいな世界のだからこそ気軽にチャレンジできるんじゃないですか」

 

昨日から石は使い捨て。

だからスリングショットも有限になった。

 

まぁ石なんて、いざとなったら壁を硬いので叩けばいくらでも手に入るけどさ。

 

「それなのにこれはいきなりなんなんですか。 ふざけてるんですか。 いきなりルール変更とか舐めてるんですか。 良いでしょう買いますよケンカ、さっさと出て来やがれです」

 

1つ1つ、歩きながら拾って回る。

こういうときには低身長が光るね。

 

「ダンジョンさんのばか」

 

【草】

【めっちゃ怒ってるハルちゃんで草】

【おこおこハルちゃん】

【ハルちゃんの怒り方かわいい】

【かわいすぎる】

【めっちゃ怒る台詞が「ダンジョンのばか」とか】

【しかも怒りの対象がダンジョンっていうね】

 

【ハルちゃん、怒っても早口なのね】

【なるほど、ハルちゃんを怒らせたら言葉責めめめめめめめ】

【あーあ】

【ノーネームちゃんに比べると優しいハルちゃん】

【ノーネームちゃんなら有無を言わさずボッシュートだからな】

 

【ちなみにボッシュート、マジで問題になりつつあって草】

【草じゃないけど草】

【えっと、先週の時点で1000人くらいだっけ? ボッシュートされてるの】

【「ダンジョンによる強制拉致!」って大ニュースだもんな】

 

【ノーネームちゃん!】

 

 

【大切】

 

【餌】

 

【散歩】

 

【余暇】

 

【育成】

 

【♥】

 

 

【草】

【なんだかよくわからんが、大切にされているらしい】

【大切(ペット扱い】

【ノーネームちゃんのペット! ひらめめめめめめ】

【あーあ】

【草】

【これで1001人か……】

【無茶しやがって……】

 

「……ふぅ」

 

この部屋で消費しちゃった石は3個、ゲットしたのは20個。

 

少なくとも通常フロアなら……って言うか階層変わらないんだけどね……石に困ることはないはず。

 

「この前のノーネームさん戦みたいに、いくら弾があっても困らない場面もあるはずですので、可能な限りにストックしときたいですね、石。 いくらでも詰め込めますし」

 

【確かに】

【あれからおとなしいけど、何するかわからないもんな、ノーネームちゃん】

【それ言うならこの状況そのものがね……】

【ハルちゃんがおこおこになるほどだもんな】

【ふとした気まぐれでハルちゃんがノーネームちゃんのこと怒るって?】

 

 

【違】

 

【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】【違】

 

 

【草】

【落ち着いてノーネームちゃん!】

【ハルちゃん怒ってない! ノーネームちゃんには怒ってないから!】

【こわいよー】

【荒ぶったノーネームちゃんが何するか分かんない恐ろしさ】

【ハルちゃんご機嫌取ってー】

 

「……けど、本当」

 

部屋をひととおり探索し終わった僕は、毎度でがっくりしながら……絶対に目を合わせないようにしてる、鉄の臭いと赤黒い物体から距離を取る。

 

「ドロップもなければ宝箱も無し。 ……これじゃ武器どころか防具も消耗品も手に入らなくって」

 

廊下に出て、ぽてぽてと歩き出す。

 

……次の部屋は結構近いな。

 

「僕みたいに持ち込みしてないと、そもそもモンスターにやられる以前に水と食料すらなくて飢え死にしちゃいますよ」

 

【あー】

【確かに】

【そういやそうだった】

【ダンジョン、人体に問題ないらしい水と食べものなら手に入るもんなぁ】

【生理的に受け付けるかどうかは別として、ドロップでな】

 

【でも、それすらなかったら……】

【やべぇ】

【遭難したらアウトじゃね?】

【リストバンド……これからは両腕装備になるんかな】

【なりそう】

【るるリリの前例があるしな……】

 

「そんな難易度になったら、ダンジョンなんてほとんどの人、潜らなくなりますよね。 まったく……ダンジョンさんのばか」

 

【草】

【ひたすらかわいくて草】

【怒ってるハルちゃんもまた良い……】

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