【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

175 / 739
175話 【異変調査班配信】1

「ハル」が、ミンチになるラビット系モンスターを見て、誰もが信じられなかったようなしょげ方をした配信……その翌日。

 

「――と言うことで、本日は異変調査班配信となります。 皆様もご存じ、ハルさんの配信で散見される事象が、こちらでも確認できたため。 なお、本日は彼女たちにもご協力いただきまして……」

 

たくさんのカメラが浮かぶ、ダンジョン前の広場。

 

そこに、彼女たちも居た。

 

「三日月です。 民間人代表として……当事者として、私たちも参加致します。 ……ハルさんは不在ですが」

 

【えみちゃーん!】

【えみお母さん!!】

【でも実はやばいお母さん】

【同志だって言ってるだろ!!】

【えみちゃん、あれからダンジョン以外の福祉関係の依頼、ことごとく取りやめになってて草】

【ダンジョン配信ができないのに追い打ちで草】

 

【かわいそう】

【だって配信で、リーダーのえみちゃんがやらかしたし……】

【あの魂の絶叫は俺たちに届いたぜ】

【リーダー抜きってのも……ねぇ……?】

【むしろ今まではえみちゃんのママっぷりで依頼来てたからねぇ……】

【ま、まぁ、「マジメすぎて近づきがたかったけど、親近感湧いた」って層を取り込んでるから……】

 

(うぅ……やはりみなさん、あのネタに食いつく……わよね、当然……)

 

周囲には数十の軍属……それも国連軍も加わっており、厳つい装備の彼らに囲まれる形で民間人、それも麗しい少女たち数名が「かわいい」装備で、依頼された通りに思い思いの配信をしている。

 

――三日月えみを中心とした事務所メンバーの、主戦力パーティー。

 

全員が女子、上位陣の大手事務所の選りすぐりということで高レベルかつ高スキル……そして何よりも、周囲の軍属が総じてフル装備でいかつい男性たちだけなのに対して、その中に咲く、見目麗しい「美少女」のパーティー。

 

さらには「美幼女で人類を突破した天使のハルちゃん」を擁するということもあり、さらには「ノーネームちゃん」との一連の騒動もあり――パーティーメンバー全員の登録者数は、億を突破。

 

文字どおりで「世界一」のパーティーになっている。

 

「……あの、なんで私も」

 

「ごめんなさい。 やはり救護の専門家が居ないと……」

「別に私でなくとも……いえ、構いませんけど……」

「念のためという、国側からの条件でもあったので……」

 

【くしまさぁん!】

【くしまさぁん! 結婚して!】

【今日もポニテがお美しい……】

【ままぁ……】

【おい、それはえみちゃんのだぞ】

【元、な?】

【あ?】

【やるか?】

 

【落ち着け  子供に興味があるママは嫌いか?】

【え? 大好物だけど】

【おねロリ……良いよね……】

【おねショタもね?】

【ひぇっ】

【うわ出た】

【逃げろ逃げろ!】

【草】

 

平均のレベルと戦闘力が高い中……先日の攻略のように参加させられている少女。

 

九島ちほ。

 

「ハルちゃん」の配信で一躍有名になりすぎた一般人枠は……

こっそりと「始原」入りしていることもあり、さらりとこの攻略に突っ込まれた。

 

「どう見ても私の出番はありませんし……」

「私たちの出番もありませんから。 メインはみなさんが異変を説明しながらの配信ですし」

 

「……そうですね。 ハルさんの配信を観たら、世界中で封鎖されているダンジョンがどうなっているのかと言うのは……私でも気になっていましたから」

 

今回の、物騒すぎる配信の目的は「世界中のダンジョンに起きている異変」の調査……結果の、民間人への解放。

 

「強制的に配信され続けているハルちゃん配信」を観ている、ハルのお休み中の時間帯でも数億いる視聴者たち。

 

当然ながらダンジョン内での……特に動き出してからのそれに疑問を持ち、ひっきりなしに問い合わせと苦情が殺到しているのに負けた各国政府が、自分たちの保身も兼ねてのものとして行われるもの。

 

もちろん決定打は、ハルがしょげることになった、配信画面がモザイクまみれになった……あれだった。

 

「……それに……るるさん?」

 

「ハルちゃんハルちゃんハルちゃんハルちゃ……うん、だいじょうぶだから」

 

【ひぇ……】

【るるちゃーん】

【ダメだ、完全にダークサイドに落ちている】

【ハルちゃんの配信観ちゃダメって言われてるらしいしなぁ】

【まぁ観たら……なぁ?】

 

【昨日のとか観てたら突撃しそうだし……】

【ああ、うさぎさんでしょげてるハルちゃんとかなぁ……】

【ハルちゃん以外の話だと今までどおりなのになぁ】

【一瞬でこの感じに切り替わる恐ろしさよ】

 

ひとりでは食事すら摂らなくなっている、深谷るる。

 

今日も九島ちほや救護班の仲間、そしてパーティーメンバーに介護をされつつ……どうにかいつも通りの軽いメイクまでで着飾り。

 

彼女に与える情報や、彼女の口から漏れ続けている思考回路に……適度に介入しつつ、暴れないように気をつけながら連れて来た。

 

【でもいいのん? るるちゃん、外に出しちゃって】

【ハルちゃんのあれで、PTSDって診断なんだろ?】

【こわいよー】

【まぁいつまでも病院に居る方がもっと病みそうだし……】

【個室で薬漬けの方が悪化するって言うしな】

 

【でも、こんな病み病みなるるちゃんも、良い……】

【ぞくぞくするよね】

【あんなに明るい子のハイライトが消えてるって思うと……】

【分かる】

【お前ら気をつけろよ  今でもるるちゃんはノーネームちゃんのお気にだぞ】

 

【分かってる  クマができてるるるちゃんの目元をぺろぺろろろろろろろろ】

【草】

【無茶しやがって……】

【えーっと、これで何人目?】

【国内だと1007人目かな】

【世界だと?】

【最低でも10万行ってるとよ】

【えぇ……】

 

【ノーネームちゃんのペットが10万……】

【それに進んで飛び込む愚かな人類】

【人類は愚かだから人類なんだよ】

【それもそうだ】

【知ってた】

【ま、まあ、みんな大事にされてるらしいし……】

【ノーネームちゃんに大事にされるなら、こんな暮らしを捨てて……】

【だから早まるなって言ってるだろ草】

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。