【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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205話 脱出と、新しい世界

『きっ……貴様ぁぁ!? 我に小さいなどと』

 

「小さいっていいましたよドラゴンさん、いえ、図体だけのトカゲさん。 正直見損ないました」

 

【草】

【やだ、ハルちゃん毒舌】

【ぞくぞくした】

【俺も】

【幼女に「小さい男ですね」って蔑んだ目で……ふぅぅぅぅぅぅ】

【気持ちは分かる】

【今回ばかりはないないされてもしゃあない】

 

【ハルちゃん、さりげなく怒ってるよね】

【怒ってるな】

【そらそうよ】

【人質を取られてのお持ち帰りだったもんなぁ】

【でも、ハルちゃんの新しい一面が素敵】

【あの、今そんな状況じゃないんですが】

【だって俺たち、観てるしかできないもん】

 

「気に入った子がそっぽ向いたからって怒り狂って自爆とか……はぁ、男として失格ですよ。 女々しいです」

 

男ならせめて往生際はって言うでしょ。

それくらい僕だって分かるよ?

 

分かってたから僕だって、さっきは男なのに女の子としてえっちなことされちゃう運命にも身を捧げてみんなを守ろうってしたんだし、それで「やだやだ僕も助けてみんなも助けて」なんて泣いて言わなかったんだよ?

 

その気持ち分かる?

ねぇ、分かる?

 

『な、何を』

 

なのに、怒っておどおどしてるだけのトカゲさん。

 

「はぁ……がっかりです。 しょせんは力任せで暴力にしか頼れないトカゲさんなんですね。 僕の知ってるドラゴンさんって言うのは、そんな爬虫類じゃないです。 ここに居るノーネームさんみたいに、やるときはやるし戦うときは静かにかっこ良く戦う存在です。 頭使いましょうよ、頭良いんだから」

 

 

【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【♥】【アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア】

 

 

【草】

【ノーネームちゃんを不意打ちで襲うハルちゃんの褒め攻撃!】

【こうかはばつぐんだ!】

【ノーネームちゃん大丈夫? ちゃんと戦える?】

【自分の最推しが、見下した敵と比較して自分を褒めてくれたらそうなるな】

【そらそうよ】

【多分ノーネームちゃんが生きてきて1番嬉しい瞬間だな】

 

「幻滅しました……ノーネームさん、逃げましょう。 自爆ってことはほっといてもあの魔王さんは消滅しますし、さっさと最大出力で爆発の反対方向に飛びましょう」

 

爆発……爆縮は、魔王さんのずっと後ろの方から。

 

だから僕たちは、そのブラックホール……の事象の地平面的なのから全力で距離を取る。

 

『――――――! ――――――!!!』

 

……まだなんか騒いでるけど、ごめん、僕、もう君に興味ない。

 

「どうでも良いののことなんてほっといて、脱出方法です。 ……ノーネームさんが教えてくれた、あの先で良いんですか?」

 

 

【良】

【♥】

【♥♥】

【アアアアア】

【?】

【♥♥】

【LOVE】

【??】

【不明】

【好】

【OK】

 

 

【草】

【いかん、ノーネームちゃんが壊れてきた】

【ノーネームちゃんがんばえー】

【ハルちゃんの猛攻撃に耐えるんだ!】

【推しに頼られてもがんばるんだ! この場面はノーネームちゃんに掛かってる! かなり! 軽い空気だけどマジで!】

 

【もはや魔王さんのこと完全無視なハルちゃん】

【なんか後ろで吠えてるのに……】

【もしかして:ハルちゃん、見限った相手は視界に入らないタイプ】

【ああ……】

【そんな感じするわな】

 

【のんびりだらだらおとなしいし、基本怒らないけど1回キレたらもう許さないタイプか】

【あー】

【普段優しい人が本気で怒ると怖いってそれな】

【お持ち帰りされるときも怒ってなかったくらいだしなぁ】

【やだ、ハルちゃん優しいのに過激】

 

しゅごおおおお。

ロケットを最大噴射。

 

……それでもちょっと前髪が後ろに引っ張られておでこが出るくらいで済んでるのは、このイスさんの謎の……。

 

「あれ?」

 

僕は手元を見る。

 

変なイスさんだったはずの、シートベルト付きの乗り物。

変なイスさんの変な形で残念な意匠なデザインのはずだったそれ。

 

「……なんかかっこいいバイクみたいなのになってる……」

 

【えっ】

【マジだ】

【なんか普通にバイクだな】

【大型バイクか】

【いや、どっちかって言うと映画に出て来そうな感じだぞ】

【ちょっと、いや、めっちゃかっこいい】

 

【イスさんが……イスさんがとうとう……!】

【ああ……!】

【これで制作者も報われるな!】

【ああ、事あるごとにけちょんけちょんにされてる制作者たち……】

【かわいそうだった】

【でも今からは手のひらくるんくるんだぞ】

 

僕の両手はいつの間にかにバイクの取っ手?をつかんでいて、そのあいだにあるモニターには「解放完了」とか書いてある。

 

「……まぁいいや、乗りやすいし。 あんなトカゲさんよりずっとかっこいいし」

 

『■■■■■■――――――!!!』

 

【草】

【根に持ってるハルちゃん】

【あの、今のでまた後ろからでっかい咆吼が】

【なんか言ってるんだろうけど、完全無視なハルちゃん】

【ハルちゃん……こわっ……】

【静かにキレる……お前ら、ハルちゃんだけは怒らせるなよ】

【ハルちゃんに無視されるとか恐ろしいことするわけないだろ】

 

 

【然】

【厳粛】

【静】

【♥】

 

 

【そうそう】

【草】

【ノーネームちゃん、なんか余裕ね】

【こういうので良いんだよ】

【ああ、ハルちゃんの配信だしな】

 

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