【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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241話 【るるえみくしまさぁん実況】2

【「ふたりはるるハル」再開の楽しみと同時に恐怖でおののく視聴者たち】

【多分誰だって怖いと思うよ】

【多分ハルちゃんたちのこと知ってるほどに怖いよ】

【こわいよー】

【それな】

 

【あのハルちゃんが、あのままこっち戻って来ちゃったらどうなるんだろ……】

【あっちこっちでぶっ放して「次は手加減します」って言いそう】

【言いそう】

【それ何回も繰り返してやらかしそう】

【もはや手もつけられないし近づけない存在になりそう】

【なりそう】

 

【あの反省しないの、どうにかならないの……?】

【ハルちゃん、強さ求めるウォーモンガーなフシあるから……】

【無理だな】

【絶対また、スキ見て脱走してやらかすぞ】

【多分3日が限度だよな】

【脱走猫ハルちゃんアゲイン】

【子供たちが数人がかりで泣き落としてようやくだもんな!】

 

【それにしてもだ  るるちゃんの、一切光の入ってない瞳が素敵……】

【今まではあんなに笑ったりしてころころ変わってた表情が完全に無に固定されてるのも……背筋がぞくぞくする……】

【分かる……】

【本当にぞくぞくするよね】

 

【不幸に負けない健気な元気っ子の闇落ちほどそそるものはないよね】

【反転って……いいよね……】

【いい……】

【褒めちゃいけないって思っててもかわいいんだ……】

【無表情ヤン……良いジャンルだ……】

 

「……では、そろそろ出発しましょう。 いつも通りに深谷さんを先頭に広がる陣形を維持してください!」

 

170階層――中ボスフロアだった大部屋。

 

そこに居たのはもちろん中ボスで、ハルが居なくなってからのいくつかのダンジョンと同じように、新種かつ強力なモンスターだった。

 

……もっとも。

 

取り巻きのいないタイプだったため、るるの「ノーネームちゃんバリア」のおかげでバグ技のようにさくっと倒し、ただの休憩時間だったが。

 

「……それにしても……モンスターが残り続けているのは、気味が悪いですね」

「ええ。 なんでも結晶化しないモンスターたちは『生物』のようですから」

 

るるの横に座っていたちほが、そっと「モンスターの死体」を振り返る。

 

……全長20メートルの、巨大熊のような死体を。

 

「るるさんのおかげで、すっ転んで頭部ダメージ。 起き上がろうとしたところにるるさんとえみさんの一撃……そしてまた転倒。 その繰り返しでしたから、さほど血は流れていませんけど……」

 

「詳しいことは、研究者の方々に任せましょう」

「そうですね、えみさん」

 

【くしまさぁん!】

【女神様!】

【ハルちゃんと被ってる女神様!】

【ハルちゃんは破壊の女神、くしまさぁんは慈愛の女神  共存していていいんだ】

【両方とも信仰していいんだな!】

 

【しかしそのくしまさぁんの語ったのは、もはやギャグな討伐の模様】

【くまさんかわいそう】

【くしまさぁんが悲しんでくれたから満足してるよ】

【今、悲しんでた?】

【不気味がってた】

【草】

 

500階層攻略のときから……最初はハルのために、その後はるるのために同行していたちほ。

 

彼女は本来、中級者ダンジョンで身を守っていれば何とかなるというレベルだったが……るるの「バグ狩り」に同行しているうちに、既にレベルは12。

 

普通のダンジョンなら、攻撃側のパーティーメンバーとしてもやっていけるようになってしまっていた。

 

「……あれらの組成は、地球上の生物ではないもの。 DNAやミトコンドリアも、完全に地球外と証明されました」

「今まではモンスターから組織などを採取できませんでしたからね……おかげで上の方は大混乱のようですが」

 

「つまり、お伽話のように人間でない妖怪や魔物――『モンスター』が人類のすぐそばにいる時代に、なっちゃったんですね」

「ええ……10年前に変わった世界が、もう1段階変わってしまいました」

 

ぽつぽつと……道中はるるのことを気にかけつつも、同行している研究者たちと会話の多いちほ。

 

そのような会話を中継するのまでが、この配信の目的だという。

 

――「もうハルちゃんが動けば秘密なんて意味ないし、動いたらまた新事実がぽこぽこ出てくるし、ならいっそ完全オープンの方がいいよね」という国の諦めっぷりが良く表れている配信は、るるを先頭に先へ先へと続いていく。

 

 

 

 

「――これは」

「ハルさんの配信で見た……」

 

「……私、まだ見ちゃダメなの? ハルちゃんの配信……」

「我慢して、るる。 あなたがまた冷静さを失ってしまったら……」

 

【ひぇっ】

【がんばれえみちゃん! るるちゃんをステイさせるんだ!】

【るる様、鎮まりたまえ鎮まりたまえ……】

【今のるるちゃんが今のハルちゃん見ちゃったら……】

【……どうなる?】

 

【多分成長したハルちゃんで闇落ちは解除される】

【闇堕ち解除】

【でもそのそばで楽しそうにしてる子供たち見てまた闇落ちする】

【闇堕ちアゲイン】

【で、多分子供たちに嫉妬して突撃しちゃう】

 

【この下に?】

【ああ、この下に】

【ハルちゃんみたいに真っ暗な空間にダイブしちゃいそう】

【やっぱあの元幼女いろいろとおかしいわ】

【草】

 

――るるたちの眼下――175階層。

 

そこは、ワンフロアとなっている巨大な階層。

 

そこに居たモンスターたちのうち強力なモンスターは、いつも通りに「ノーネームちゃんバリア」で。

 

それ以外を国の上位1%に入る熟練メンバーたちで――わずか10分で、実質フロア全てのモンスターが突撃してくるモンハウをほぼ無傷で撃破できたものの。

 

途中で途切れている床の先には、漆黒の空間。

 

投げ落とした光源により――最低でも10階層は下まで、この下のフロアも半分が吹き抜けという、ハルの配信で存在していたような光景になっていた。

 

【これもやっぱ……】

【異世界のダンジョン……?】

【ドロップとかは地球のここの……おにぎりとか落ちてる感じだけど】

【明らかにハルちゃんとこと関係あるよなぁ】

 

【1ヶ月籠もってたあそこはモンスターの死体が残って、ドロップなし。 今子供たちと居るとこは吹き抜けあるけど、普通に結晶化するしドロップもあり】

【で、るるちゃんたちの今のは、途中まで結晶化もドロップもしなかったけど、深くなってきたらドロップはするように】

【うーん、分からん】

 

【発見された、こういうダンジョン……まだ1個も踏破されてないけど、この下に何があるんだろうね】

【さあな】

【ここが、そのままハルちゃんとこに繋がってたらいいんだが……】

【ヘタにるるハル再会で何が起きるか分からないんだ、繋がっていないでくれ……】

【つらい】

【草】

 

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