【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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258話 中ボス戦、開始

「じゃ、行くよ」

 

『ん』

『んっ!』

 

次のフロア……多分ボス部屋。

 

その手前――階段で合図した僕は、かつんと下の段に降りる。

 

「――――――グオオオオオ!!!」

 

フロアが明るくなると、そこで寝ていたモンスターたちが目を覚まして――「ただ1人、入って来た僕に気が付く」。

 

【勇ましすぎるハルちゃん】

【こわいよー】

【だって取り巻きで200匹だろ? 怖すぎる】

【しかも大部屋だから、全方位から来るって言うね……】

 

【い、一応、離れてるところのはそんなに起きないはずだから……】

【それでもぱっと見てもやべぇ数だぞ】

【なぁんでたかが中ボス戦でこの数なのぉ……?】

【ひぇぇ……画面いっぱいにモンスターが】

 

【上の階とかもそうだったけど、やっぱここ、モンスターの数とかおかしい……】

【異世界の難易度はこんなもんなんだろ】

【そうかなぁ……】

【1番上の階層とか、ただのスライムとかだけだったし……一応レベル1から始まってたんだけどなぁ】

 

【だからまだ何とかなるんだろ  実際、子供たち自身に戦わせながらのレベリングになったし】

【今の推定レベルはいくつだっけ?】

【推定で――あ、そうそう、ちょうどハルちゃんがはじめてのぼうけんで潜ってた後半くらいのモンスターだってね】

【ああ……】

 

ふむ。

 

飛行系モンスターは、居ないね。

 

もはや最近のいつものごとくフロア全体がすっごく広いもんだから、端っこの方のモンスターとかはこんな騒ぎになってもまだ寝てるし。

 

だから、いきなり全部が襲いかかってくるわけじゃない。

さらに、空飛ぶのも居ないから――「200匹全部、戦わせられる」ね。

 

「――グオッ!?」

「グオオ!?」

 

お、近づいて来たモンスターたちに矢が飛んでいき、魔法が飛んでいく。

子供たちが始めたね。

 

ボス部屋に限らず、ダンジョンってのはなぜか階段――ここじゃ、2割くらいのエリアがアリの巣みたいになってたけど――にモンスターが入って来ない仕様になってる。

 

どんだけ追われてても、モンスターたちは決して階段に足を踏み入れない。

だから、格上のダンジョンに挑戦するときは階段付近なんだとか聞いたことある。

 

「なんで」って聞こうにも「それがダンジョンだから」としか言えないし、「疑問とかないの?」って聞かれようにも「僕たちに有利なら使うしかないじゃん?」としか言えない。

 

原理はともかく仕様さえ分かってれば何とかなるもの。

スマホの作り方が分からなくっても使い方が分かれば便利なんだ。

 

階段から数秒おきに――あ、順番に切り替えたらしく、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ぼっ、ぼっ……って立て続けに5連続で攻撃。

 

で、ほんの2、3秒でまた5連撃が延々と出始めている。

 

矢とか魔力を無駄にしないためか、着弾を見てから次の攻撃。

モンスターが倒れたら次のからは別のモンスターへ。

 

効率良いね。

 

僕はいつからか1撃で倒すようになっちゃってたから忘れてたけど、こういう戦い方もあったっけな。

 

「やっぱあの子たち、頭良いなぁ」

 

ばさっ。

 

そろそろモンスターたちが僕に触れられる距離になって来たから、僕は羽を動かして――ふわり、と浮かび上がる。

 

【元幼女が飛ぶわけ】

【飛んだぁぁぁ!】

【草】

【お前らそういうの好きね】

【おー、一瞬でモンスターたちの射程外に】

 

【俺、この真下に埋められたい……】

【分かる】

【すっごくよくわかる】

【だってハルちゃん、結局ノーブラノーパンのままなんだもんな】

 

【つまり?】

【したから まるみえ おれたち うれしい】

【だから原始人は止めろお!】

【草】

【おなかいたい】

 

【この余裕のコメント欄よ】

【だってハルちゃんだし……】

【枷を解かれたハルちゃんだもん】

【もうだめだ……】

【躁鬱激しくて草】

 

【ハルちゃん→そもそも飛んでるからノーダメ】

【子供たち→階段からだからやっぱノーダメ】

【何このハメ技】

【まぁこの仕様、ノーネームちゃん戦の500階層でも使ってたけどな】

【あのときはハルちゃんお手製のロケット弾炸裂させてのパーティーでしたねぇ……】

【ああ……】

 

【あれはひどい花火だった】

【真っ黒焦げになったモンスターしゃんたちが、結晶になりながら宙に浮いていくっていう地獄絵図……】

【モンスターしゃんたちかわいそう】

 

【そういやリリちゃん助けるあたりから、ハルちゃんってば爆発の罠使ったりしてモンスターたち吹っ飛ばすの多かったっけ……】

【モンスターしゃんたちかわいそう】

【しかもそれが倒せないって理由じゃなく、単に時短のためっていうね】

【モンスターしゃんたちかわいそう】

【い、今の子供ってタイパとか好きだから……】

 

階段の――って言うけども、実際にかなり長いスロープだったのはやっぱこのダンジョンの特徴だね――入り口にふわふわ浮いてる僕が誘蛾灯。

 

それにわらわらと集まってくるモンスターたち。

 

で、、びしびしと攻撃が当てられていって1体ずつ確実に結晶とアイテムになっていくモンスターたち。

 

……あ、子供たちの、4、5回攻撃当たらないとモンスター倒れない。

 

「あー、やっぱ中ボス戦だと取り巻きもちょっとだけ強めだなぁ」

 

【???】

【ちょっと……だけ……?】

【あの、これ、多分地球の中級者レベルでも数人がかりで数分かかってようやく1体なんですが】

【でも、この子たち……全員で攻撃すれば1体は倒してるよ?】

【なぁにこれぇ……】

 

【もしかして:この子たち、もうレベル20over】

【すごない?】

【たったの……3週間くらいだろ?】

【レベル1から3とかから3週間で20……】

 

【もうだめだ……】

【俺、廃業届けだしてくる……】

【俺も……】

【待て、早まるな】

【そうだぞ、多分この子たちが特別なんだ】

 

【だってハルちゃん育成部隊だもん、もちろん強いよ】

【その師匠も腕組みして眺めてるしな!】

【上方腕組み師匠だもんな!】

【草】

 

【上方腕組み師匠とかいうワードが爆誕したけど、これ、どう見ても女神とその護衛部隊よね……】

【ああ……】

【女神は美しすぎて、護衛たちもかわいい少年少女とか言う宗教画になっちゃいそうなやつ】

【これでハルちゃん教が異世界に根付いたり】

【しそう】

【この子たちが生き残ったらするわな……確実に】

 

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