【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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295話 遠いボス部屋

こちらは本日2話目の投稿です。

 

 

◆◆◆

 

 

「……ん。 さくさくっと片付いたね」

 

『ささく!』

『さくさく?』

『ささくく!』

 

【もはや毎日のルーチンと化した、レンジャーな子供たち】

【すごいよね】

【レベル15はあるんじゃないか?】

【15って、確かプロの】

【中級の上位だな】

 

【るるえみと同じくらいか】

【あの2人、国内上位陣の上位事務所の主力メンバーよね……?】

【レベルだけじゃなくってスキルとか経験でも変わるからな】

【じゃああの子たちは?】

 

【ハルちゃん直々の遠距離攻撃、隠蔽索敵特化の立ち回りを39階層も叩き込まれたんだぞ?】

【もうだめだ……】

【草】

【何でダメなんだよ草】

 

【だって、俺が10年かけてようやくレベル12になったってのに、あの子たちは……あの子たちは……】

 

【ぶわっ】

【つよくいきて】

【大丈夫、ハルちゃんだけが特別だから】

【異世界人だし、そもそも適性が違うんだよきっと】

【そうそう、そもそもダンジョンの難易度もケタ違いだし】

【そう思っておかないと、俺たちダンジョン潜りのアイデンティティーがなぁ……】

 

ほんの1時間くらいで制圧し追えた、昨日から見て下の階層。

 

光の矢を撃ち込んでおいたおかげか、モンスターたちも残党って感じで、湧きが完全に回復しきってなかったみたい。

 

「これは楽だなぁ……これから毎階層でやろっかなぁ」

 

大した手間はかからないし。

 

しいて言えば……罠が少なめだから、爆発落とし穴の両方が近くにあるのは少ないかもってくらいだし。

 

【悲報・ハルちゃん、これから毎日下の階層を焼く宣言】

【なにそれこわい】

【てか階層のモンスターたちが湧き戻らないくらいに殲滅してたって……一体何体倒してたんだ……】

【んにゃぴ……】

【女神MODEだからね、出力が違うんだよ】

 

下への階段を眺める。

 

これまでとは変わらない……けども、強い反応がぽつぽつと見える。

 

上を見上げる。

 

フロアの半分くらいが吹き抜けで、途中からは真っ暗な光景。

まるで、ダンジョンの中にビルが建っているみたい。

 

【ハルちゃんが思考している】

【こわいよー】

【何やらかすか分からない怖さで草】

【ノ、ノーネームちゃんが居るから……】

 

 

【恐怖】

 

 

【草】

【ノーネームちゃん! セクハラ分はがんばれノーネームちゃん!】

【毎日良い思いしてるだろ!!】

【完全に嫉妬で草】

【だってあのハルちゃんを堪能してるし……】

 

「? ノーネームさん、怖いんですか?」

 

なんか僕の前でふわふわ浮きながら「恐怖」とか言ってるノーネームさん。

 

……そんなに強いかなぁ。

 

や、確かに強いかも。

 

「ふむ……そっか。 前のボスたちより、はるかに強いのかな。 数も、質も」

 

【     】

【     】

【     】

 

【じょばばばば】

【ひぇぇ】

【え? あのでっかいモンスターたちよりも!?】

【どうやらそのようだな……】

【もしかして:魔王城クラスの戦力】

【その可能性もあるな……】

【あの炭火焼きの配下達が守ってる可能性もあるからなぁ……】

 

【もしかして:ここが魔王城】

【え? でも魔王城、ハルちゃんのふぁいやーぼーるで溶けたよ?】

【草】

【まぁさすがにないだろうが】

【モンスターは強いしやたら広いし、半分吹き抜けとか不思議な構造だけど、魔王城にしてはまだまだだろうしなぁ】

 

【え? じゃあ魔王城とかはこんなもんじゃない感じ?】

 

【      】

【      】

【      】

 

【しょるいがんばる!! だいじょうぶ、こどももおうえんしてくれてるの! つまはなぜかはんこおしてっていってるけど!】

 

【おお、もう……】

【がんばっていきて】

【官僚は辛いな……】

【ノーネームちゃん……さすがにハルちゃんの犠牲者は救ったげて……】

 

 

【了解】

 

 

【え?】

【草】

【待って  待って】

【えぇ……】

【ノーネームちゃん、フットワーク軽いから……】

 

【あれ、じょうしからでんわ】

 

【は?】

【草】

【マジかよ】

【もしかして:ノーネームちゃん、霞ヶ関握ってる】

【いやいや……いやいや】

 

はるか足元には、見たことない戦力。

ってことは、ここがラスボスフロアなのかな。

 

……それ以上……ってこともあり得るかもだけどね。

 

ま、それでも。

 

「僕たちのやることは、変わらない。 ……行くよ、みんな」

 

さすがの僕も、ボス戦を控えた今日は装備を固めている。

 

服はドロップ品の中でも防御力の高いもの――にしようとしたら、子供たちに泣かれたから1枚のひらひらな布な服を邪魔しない程度に着込んで。

 

腰には矢筒、肩には弓と銃。

腕にはスリングショット。

 

それらも弾も、このダンジョンで調達したやつだから……ま、ボス戦でもそれなりには通用するはず。

 

「いざとなったら石がほぼ無限にあるし、飛行系だけ倒して延々スリングショットで撃ち続けてたらいつかは倒せるでしょ」

 

【発想がえぐい】

【ハメ技こそ正義だもんな!】

【まぁ実際そうなんだろうけどさぁ……】

【でも……光る弓矢で倒せないとかある?】

【ないとは思うが、魔力の問題がなぁ】

【あー】

 

【ハルちゃんは機動力を魔力?の羽で補ってるし、光る弓矢とか魔法とかは相当魔力消費するだろうし】

【魔力頼りだと、敵の強さとかHPの多さ次第じゃ厳しいか】

【そのときのための石か……】

 

【ドロップ品とか回収し終わったあと、毎日1時間くらい、子供たちと一緒に石拾いしてたからねぇ、ハルちゃん……】

【徹底してるよな】

【さすがはハルちゃん、やっぱり初心は忘れないね】

【初心(ふぁいやーぼーる】

【草】

 

――やっぱりボスフロアは、普通の階層の何倍もの高さがある。

 

まるで、ノーネームさんと戦った、あの500階層みたいに。

 

「楽しみだね」

 

『ん!』

『たのみ!』

『たのし!』

『あるあ♥』

 

【ウォーモンガーハルちゃん】

【戦いの女神だからね】

【爆裂天使とは懐かしい】

【普段は好戦的じゃないけど、必要ならキルゼムオールが原則なハルちゃん】

【子供たちにとっては、これ以上心強い存在はないよね】

【だからこそのサバトか……】

【草】

【いいとこ! いまいいとこなの!!】

 

 

◆◆◆

 

 

明日からは1話ずつ。

なお、またないないされたくはないので、当面、日曜日はお休みです。

 

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