【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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342話 地上の戦い 4

体の中に、意識を向ける。

 

さっきの攻撃で、思ったよりも魔力を消費したのを感じる。

だから、ちょっとだけ心細くなってるのかな。

 

「でも、もともと僕は魔法なんか使えなかったんだ。 隠れて、狙いを研ぎ澄ませて、無駄なく敵を処理してきたんだ」

 

頭の上の輪っかが、移動する。

 

「――ふぅっ。 そうだ、僕はスナイパー」

 

しゅいんしゅいんしゅいんっと展開されていくけども、さっきよりは光量を抑えるよう、意識を集中していく。

 

「そう、弓を引き絞るように。 照準を合わせて、さらに呼吸と合わせて最小限の力で最大限の命中率を求めるように」

 

さっきとは違い、上に向かって展開し、上空から降り注ぐ形へと魔法を展開していく。

 

「じゃ、タワーディフェンス。 援軍が来るのか、それとも隠し球があるのかは分からないけども――」

 

体の中から魔力があふれ出す。

それは両手を伝って、形成した上向きの鐘へと流し込まれていき。

 

「今度こそ、守らなきゃね。 ――ホーリー、ジャッジメント」

 

……今度?

 

今度ってなんだろ。

 

僕は、ふと口を突いて出た言葉に首をかしげながらも、この体になってからなぜか使える、すごい魔法を展開した。

 

 

 

 

【久しぶりのホーリージャッジメント乱発で俺歓喜】

【うん、綺麗だよね……】

【地上が真っ暗な分、金色一色の花火みたいでね……】

【わー、はなびきれー】

 

【ハルちゃんがぶっ放すとき、毎回風が吹いてスリットになったふともものつけ根が見えたりして非常にににににににに】

 

【あーあ】

【草】

【分かってる、分かってても書くな】

【割とガチで戦力足りなくなり始めてんだぞ草】

 

【世界中の人口ピラミッド、見て分かるレベルで男女比と若年層が崩れ始めてて草も生えない】

【これ、普通に魔王軍が来てるレベルの大損害なんじゃ……】

【ハルちゃんが魔王だって!?】

【こんなロリ魔王様になら支配されたい】

【えぇ……】

 

【ハルちゃんに興奮して書き込むのって、ダンジョン適性とか体力とかその他MAXな思春期から30代だもんねぇ……】

【ばかばっか】

【ばかばっか(ないないで国内のダンジョン協会登録済み推定ないない者、2割に達す】

 

【※有事のための貴重な戦力です】

【草】

【本当にばかばっただったわ】

【戦力2割減とか……お前……お前……】

【おお、もう……】

 

【けど、思ったより女性もないないされている模様】

【綺麗に男ばっかごそっと減るかと思いきや、そこまでじゃないのよね】

【あれじゃね? 姉御の支配下のショタコンども】

【あー】

【私のせい!?】

 

【おう、じゃあ姉御んとこで把握してるないない率はどんなもんよ?】

【………………………………り】

【え? なんだって?】

 

【4割! これでいいでしょ!! 私のサーバー、せっかく増強してたのに!!】

 

【草】

【えぇ……】

【悲報・お姉様方、ものすごくないないされてた】

【まぁ、ここで暴れるお姉様方だし……】

【姉御ォ!】

 

【けどさ、ノーネームちゃん率いるイスさん組の実況がないのは残念だよな】

【まあカメラさんも1基だけだし】

【さすがノーネームちゃんも分裂は……してたわ、ネットでだけだけど】

【草】

 

【いざとなったらできそうなのが】

【多分、必要がないからやらないだけだろうね】

【だな】

【普段の無口っぷりとかから察するに、ハルちゃんのめんどくさがりもコピーしてるもんなぁ】

【ノーネームちゃんの基準はハルちゃんだもんなぁ……】

【あのハルちゃんだし……】

 

【でも、子供たちもとりあえず無事っぽい?】

【ときどき上空に上がってたのが映ってたから大丈夫】

【ハルちゃんもちらちら見てたよね】

【ままぁ……】

 

【俺、次の人生はハルちゃんに産んでももももももも】

【業が深すぎて草】

【ノーネームちゃん的にも許せないよね!】

 

【まぁノーネームちゃんがやったことなんだけどな! 今のないないされたやつの言ったこと!】

 

【草】

【そうだったわ……】

【ノーネームちゃん! 自分だけ棚上げ良くない!】

【平等だよノーネームちゃん! 平等】

 

 

【鼻歌】

 

【ピーヒョロ】

 

 

【草】

【やっぱ勘違いして学習してて草】

【ノーネームちゃん……それマンガ表現……もういいや】

【最初の教育って大事ね】

【大事だね】

 

「……ふぅ……」

 

いつの間にかにかいてた汗を拭う。

 

「魔力は、半分くらい……かな。 集中力も切れてきたし、ひと休み……」

 

とんっ。

 

ビルの屋上に戻ってきた僕は、せっかくだから柵も何もない縁に腰掛ける。

 

こんなの、羽のないときには想像しただけでひゅんっして汗が出てたのにね。

いつの間にこんな風になったんだろうね、僕は。

 

「………………………………」

 

包囲網は、少しずつ狭まってきている。

 

「あと2、3回で航空戦力はひと段落……その後ひと眠りして休む時間はありそうだなぁ」

 

ノーネームさんは、特に何も伝えてこないし、戻って来てもいない。

 

戦闘のスキマ……子供たちの休憩のために浮いてくる以外はずっと、ダンジョンの入り口の上空に居るみたいだし。

 

「地上戦力は、早くても明日なはず。 何時間か眠って、それからが本番だね」

 

【マジか】

【ホーリージャッジメントとかいうぶっ壊れ性能な魔法使ってそれか】

【MAP兵器で航空戦だけ片づけられる感じなのね】

【なるほど】

【緒戦はお互い飛行機での殴り合い、そこから地上の軍隊の衝突って感じ?】

 

【やっぱり戦争とかになると、威力とか範囲とかは違っても同じ形になるのね】

【ハルちゃんがぶち切れたわんにゃんたちも、普通に軍隊してたからなぁ】

【草】

【わんにゃんで草】

 

【でも、それを1人でこなせるハルちゃんよ……】

【やはりハル様は偉大なる唯一神の片割れ……】

【出た始原】

【おとなしくしててね】

【私は?】

【しっしっ】

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