【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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349話 不思議な人たち

掲載ミスで348話と349話が同じになっていました!

こちらが修正版です。

 

 

 

 

ひゅんひゅんっと輪っかから――今回は頭の上の1個だけだ――射出された光の矢。

 

それらは数メートルごとに分裂拡散し、それぞれのターゲットへと、僕の意識の中で確実にモンスターたちのコアへロックオン。

 

『――――――!!』

『――――!?』

 

そのうちの何人かが僕に気が付き、それまでとは異なる動きをする。

それもまた再計算して、絶対に人に当てないように軌道修正。

 

――それができる程度には、思考が引き延ばされて加速されている。

 

あり得ない速度。

 

それはまるで、電子機器のように――。

 

【控えめなホーリージャッジメント】

【ハルちゃん、よっぽど焦ってるんだな】

【落ちるかと思ってひやっとした】

【俺も】

 

【ハルちゃんがこうなるのって、やっぱ人がピンチのときだけよね】

【だって、女神様だもん】

【るるちゃん、リリちゃんのときからずっと変わらない、ハルちゃんの行動原理だもんな!】

 

いちばん危なかった――人を飲み込もうとしているモンスターから順に、とはいっても誤差の範囲で矢がヒットし始める。

 

「「「GYAAAA――――――!?」」」

 

モンスターたちは、どれも見たことのない種類のやつ。

 

でも、そんなのは関係ない。

 

索敵スキルのおかげで、見ればだいたい強さは分かるし――こいつらは、二足歩行して軍隊してたあのモンスターたちより、ずっと弱いから。

 

【すげぇ……】

【まぶしい】

【画面が金色一色に】

【今回はすっごく狭い範囲にジャッジメントしたからなぁ】

 

「ふぅ……良かった。 間に合った」

 

周りにモンスターの残存は確認できない。

 

スキルでも、まだ土埃の立っている中に居るのは、全員人間だって表示されてる。

 

「みなさん、大丈夫ですか? ……って、あれ」

 

『――――――!?』

『――――――……』

 

もくもくとしたそれが晴れてくると――そこには、血を浴びて呆然としている人たちに、

 

「……結晶化しないで、ぐろくなってる……」

 

【おろろろろろろ】

【ろろろろろろろ】

【グロ注意】

【遅ろろろろろろ】

 

【あー、これ、ハルちゃんが最初に飛ばされたダンジョンの】

【結晶化しないで、死体が残るタイプのかー】

【うわぐっろ】

【キモすぎる】

【でもなんで、ここにあれらと同じタイプのが……?】

 

「……ごめんなさい、こうなるって分かってたら、もっと攻撃する方向とか考えたんですけど……」

 

羽をばっさばっさやって、これまでの急加速を急減速しつつ、その人たちの前へ……脅かさないよう、ゆっくりと近づく。

 

……って、あれ。

 

この人たち……なんか独特な衣装着てない?

 

【この服……どこの人たち?】

【さぁ……?】

【なんかSFチックでいてエスニックって言うか】

【もしかして:やっぱこの世界の生き残りたち】

【おかしくはない……か……?】

 

『あるあー!』

『あるて! あるて!』

 

「あ、みんな」

 

なんだか斬新な衣装とか髪型とかに目を惹かれていたら、後ろからふぃぃぃぃんと飛んでくるイスさんと子供たちにノーネームさん。

 

「ノーネームさん、これで良かったんですか?」

「ん」

 

明らかにほっとしてる顔つき……ってことは、さっき言ってたように何かしらの準備が足りなかったけども、この人たちが予想より早くピンチになったとかそんな感じなんだろうか。

 

まぁどうせくわしく説明してくれないんだし、間に合ったんだからどうでも良いけども。

 

『ある、かり?』

『ないないない?』

 

「ううん、もう倒したよ。 ……あ、そうだ、ねぇ君たち」

 

「この人たち、知りあいとかじゃない」?

 

そう聞こうと思って振りかえると――

 

「……なんか見覚えある感じ」

 

【草】

【そういやそうだね】

【平身低頭してる】

【そらそうよ……】

 

【モンスターに捕食される寸前に目の前がまぶしくなったと思ったら】

【モンスターたちは全員爆散】

 

【そして空から降りてくる、モンスターたちを倒した存在】

【白い羽に白い服、金色の輪っかを備えた天使】

【しかも追加で謎の乗り物に座ってる色違いの黒いのも着た】

【これはもう女神だって】

【天使派のことも忘れないでください】

【草】

 

『――――――』

『――――――』

『――――――』

 

「……君たち、この人たちとは?」

 

『んー、ない?』

『ん……』

『んーん』

 

「知らないかぁ」

 

とりあえずで顔見知りとか家族とかじゃなかったらしい。

 

まぁいいや、とにかくノーネームさんのお願いも聞けたし、

 

「――――――って、また!?」

 

「あと」

 

「ひゃく、……、いっぱい、くみ」

 

索敵スキル――に頼るまでもなく、視界のあちこちがしゅんっと光ったと思ったら聞こえてくる悲鳴に吠える声。

 

「……なるほど……そんなに大変だから、あんなに困ってたんです……ねっ」

 

子供たちはノーネームさんと一緒にイスさんで移動。

 

なら、ノーネームさんが子供たちの面倒と助けた人たちの誘導くらいはしてくれるはず。

 

というか、ここからしばらくは時間勝負な救出作戦が続くだろうし、もうしてくれる前提でやるしかない。

 

なるべく近くから順番にやりたいけども、それで助けられるかもしれない人たちが食べられちゃったら意味ないし、もうやれるだけやるって感じで。

 

「タワーディフェンスの次は救出と護衛……ちょうど良い難易度になってきたね」

 

なんて、軽口でもつぶやきながら心を奮い立たせる。

 

【草】

【悲報・ハルちゃん、やっぱりウォーモンガー】

【頼りになるけどこわいよー】

【ま、まあ、子供たちが襲われたって思ったときに比べたら、少なくとも声は落ち着いてるから……】

 

【けどおろろろろろ】

【ろろろろろろろ】

【ハルちゃんの配信を見るときはお手元にゲロ袋を装備しておくのがマナーだぞ?】

 

【大丈夫、さっきヤな予感してトイレ占拠した】

【草】

【ハルちゃんに羽が生えちゃって機動性が上がりすぎたからね……】

【移動手段を手に入れる前と後のアクティブさが極端なんよ……】

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