【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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358話 陸海空の大戦争VS魔王軍フェーズへ

「「「「「おおおおお……!」」」」」

 

わぁぁぁ、とすごい声でびくってなった。

 

……もう、ただでさえ急に声かけられるとびっくりするのに、またかぁ。

 

子供たちとの共同生活でもうそこまでどきどきしなくなってきたけども、びっくりするものはびっくりするんだよ?

 

ほら、汗とかかいてないけど羽の根元がぶわってなってるし?

 

『――――――!! ――――――!!!』

「女神さま! 女神さまぁ――――――!!」

「ありがとうございます! ありがとうございます……!」

 

「おかげで生きています! 私たち、生きて……!」

「太陽すらなくなっている世界……生きていられるのは、御身のおかげです……!」

「ありがたやありがたや……」

 

何泊目なビルの屋上。

 

そこから周りを見ようとしたら、下からすごい声が昇ってくる。

 

「あ、おはよ」

 

「「「「「「アル、アル……………………」」」」」」

「「「「「「ノム、ノム……………………」」」」」」

 

 

……ああ、こっちの発音での僕の名前とノーネームさんの名前か。

 

【ひぇっ】

【それなりに広い町のかなり広い通りをぎっちり埋め尽くしてる人々が】

【なぁにこれぇ……】

【ハルちゃんたちの目覚めを今か今かと待っていた信仰者たちだよ】

 

【まぁ、ハルちゃんたちに命救われたらこうなるわな】

【この人たちはこの配信とか知らないわけだしなぁ……】

【モンスターに食われかけてたもんなぁ……】

【中には数百人単位のときもあったし、部族丸ごととかみたいな集団もあったし……】

 

【知ってても多分なると思う】

【救われるって、まさにハルちゃんたちのしたことだし】

【確かに】

 

【モンスターに食べられそうになって死を覚悟したところに、突如として舞い降りて自分を救ってくれる女神だもんなぁ】

 

【やはりハル様は唯一無二の双女神……】

【皆もハル様を本格的に崇めないか?】

【<URL>】

 

【草】

【始原? 信者集めしようとしないで?】

【宗教への勧誘は……メン限配信とかありますか?】

【草】

【ちょろくて草】

 

【<URL>?】

 

【しっしっ】

【ていうか、もはやガチ女神なハルちゃんに生えてる疑惑できゃっきゃしてる淑女のみなさまは背教者では……?】

 

【そうだが?】

【マジメに粛清も健闘してるよ】

【ああ】

【ヘタにヤると神格化してそれはそれで不敬だから、対処法募集中だよ】

 

【え、待って、追い出そうとしないで、粛清しないで、みんなに意見求めないで】

 

【草】

【始原が速攻で反応してて草】

【姉御? そろそろナマモノに生やしてきゃっきゃするのやめとこ??】

【ナマモノっていうか、姉御の所属してる始原の崇拝対象っていうか】

【え、やだ】

【えぇ……】

 

「「「「「「アル……………………」」」」」」

「「「「「「ノム……………………」」」」」」

 

「だから、それやめてってば……もういいや」

 

この人たち、僕が声かけると泣きながら這いつくばるし……うるさい。

 

けど、この人たちを助けちゃったのは僕たちだし……少なくとも匿ってるあいだは面倒見なきゃいけないしなぁ。

 

今はモンスターに食べられそうになったトラウマでこうなってるだけだろうし、きっと時間が経てば僕のことなんか忘れてくれるよね。

 

ならほっとけばいいや、害はないし。

 

「あ。 ノーネームさん? この人たちの水と食料、寝床とかは大丈夫なんですよね?」

「だいじょぶ」

 

――――――どぉん。

 

「……あれからしばらく、海の人たちとモンスターたちがメインになってたんだっけ……」

 

町をぐるりと――道路という道路を埋め尽くして這いつくばったり泣きわめいたりしてる人たちを無視して――外周部の高いビル。

 

その隙間には、そのでっかい体で町を守るようにぎっちりと詰まっている戦車たち。

 

サイズがたくさんあるもんだから、だいたいどこかしらにぴったりフィットしてるみたい。

 

でっかい体を窮屈に詰め込んでる姿は、なんかちょっとかわいいね。

 

で、その外は。

 

「……まーた増えてる……やっぱ船っておっきいなぁ」

 

町から離れた場所になるほどに巨体のお船がどすどすと、地面をめり込ませている。

 

あれって着底って言うのかな?

 

でもノーネームさんが召喚したわけだし、壊れてない船もあるし……よく分かんないけども。

 

地面も……喫水線って言うんだっけ?

 

あれにフィットする感じでめり込んでるし、斜めになってるのは意外と少ないから普通に浮いてる扱いで良いかもだけども。

 

「あー、さすがに空系モンスターも回復してきてるかぁ……でも」

 

――――――どぉんっ……ぱらぱらぱら。

 

「花火みたいなので群れごとやってくれるんだよね、船の大砲……主砲で。 あー、楽」

 

きゅぽんっ。

 

【草】

【草】

【流れるように迎え酒】

【朝ごはんよりも先にお酒はまずいですよ女神様!?】

 

【海軍の専門家とかが昨日からうるさいんだけど】

【しゃあない、11年前に沈んだはずの原子力空母とか潜水艦とか】

【駆逐艦その他の艦艇に】

【異世界産のお船がずらりだからねぇ……】

 

【魚雷艇、駆逐艦、巡洋艦、戦艦……】

【あの、どう見ても第一次から第二次時代のなんだけど……】

【あの、どう見ても大和型戦艦が……】

【あの、対空砲が無数にある超戦艦まであるんだけど……】

 

【あの、どう見てもなんか浮いてる戦艦が……】

【ああ、なんか攻撃のときだけ浮いてるね】

【航空戦艦……実在していたのか……】

【草】

 

【ちがう、そうじゃない】

【大丈夫、フリゲート艦もあるよ!】

【帆を張ったお船もあるから安心して楽しんでね!】

 

昨日、眠くなってきたころにぽこぽこ出てきたお船たち。

 

彼らが絡まれてた……タコとかイカとかサメとかその他いろいろのをさくっとやった見返りにか、以後出現してくるモンスターたちを、その破壊力でなぎ払ってくれるようになっている。

 

だから安心して寝たんだけどね。

 

「ノーネームさん、ほんとに寝てるあいだは」

 

「ふねいがい」

「のー」

 

どうやら召喚のタイミングとか種類とかもノーネームさんの自由自在。

 

だから僕たちが羊飼いのようにひらひらする必要もなく、ひと眠りのつもりが、多分ぐっすり寝てたんだよね。

 

「ま、タワーディフェンスだし、1日で終わるわけはないっか。 10年前のもそうだったし」

 

あれ?

 

そうだったっけ?

 

……まぁいいや、とりあえずご飯食べてからまた羊飼いしよっと。

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