【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

373 / 824
373話 即席部隊

「うわーん!! ハルちゃんに無視されたー!!! ――――あなたたちのせいだよ」

 

ずぅん。

 

10に迫る巨大モンスターたちが「コア」を中心に回転し、頭部にある小さな「コア」を地面に打ち付けられる。

 

【ひぇっ】

【ヒェッ】

【こわいよー】

【怖すぎる】

 

【わぁ、一瞬で何十体も不自然に回転してすっ転んでるぅー……】

【るるちゃんの周りだけじゃなくって、町の周囲全部に出てきたモンスターたちを……】

【もしかして:MAP兵器】

【鎮まりたまえ鎮まりたまえ……】

 

上空に金と黒の鐘が出現した一方で、地上はあいかわらずの乱戦が続いていた。

 

同時に召喚された人たちも、元から戦っていた人たちも――最初こそるるの不可思議すぎる攻撃に怯えていたが、2度目ともなるとあっさり順応し、ダメージを負って動けなくなっているモンスターたちへさっさと群がっていく。

 

「転んで。 燃えて。 裂けて」

 

「るる」

 

「……ん、大丈夫。 『これ』、ちょっとはコントロールできるから」

 

「帰ったら、またカウンセリングですからね。 えみさんも」

「私も!? どうして!? もう何回も受けたわよ!?」

 

「不十分だったようですから」

「毎日3時間はかなり大変だったのよ!?」

「それでも足りませんから」

 

【草】

【草】

【ジト目くしまさぁん】

【まぁ……そうねぇ……】

【ロリコンは完治しないんだなぁって】

【るるちゃんたちごとないないされるレベルの発言したんだろうし……】

 

【一体何を言ったんだ! 答えてえみちゃん!!】

【るるちゃんを巻き込んだんだ、かなりセンシティブでセンシティブなことだぞ?】

【ゆりんゆりんしたいとでも言ったのかえみちゃん!】

【ガタタッ】

 

【えみお姉様×ハル様……】

【良いですわね】

【ハル様の需要の中でも全体の10%のカプと、劣勢ながらもおねロリとしては根強い人気を維持していますわ】

 

【圧倒的るる様、女神の九島様に続いての人気ですわ!】

【先日のコミックイベントでも盛況でしたわね】

【次回はノーネーム様がどこまで迫れるかですわ!】

 

【お嬢様方! お嬢様方!】

【こんなところで祭典の話はしないでくだせぇ!】

【ていうかガチ神様を素材にしての薄い本とか不敬すぎない?】

 

【ナマモノとか……しかも一般人】

【るるえみはまだ事務所所属だけど、くしまさぁんは完全素人だからなぁ】

【くしまさぁんは素人……興奮してきたな】

【えぇ……】

 

【大丈夫ですわ! 始原様のガイドラインに従っています!!】

【それでも結構緩いので、ハル様のアカウントへはそれなりのお布施も致しましたわ!!】

 

【皆様、会場でも無言の同意で毎回売り上げの20%は捧げていますわ!】

【さらに神社仏閣教会へ地酒を奉納していますの!】

【大丈夫ですわ! ハル様たちは百合の範囲から逸脱していません!】

 

【会場て……】

【捧げないとな  何十人も笑顔で寄ってくるんだよ……お嬢様方が】

【笑顔でな? 「あなた方は敵でしょうか?」ってな……】

【「始原様にご報告致しますわよ?」ってな……】

【全サークルの名簿を持ってな、数人で回ってきてな……】

 

【ひぇっ】

【怖すぎる】

【同調圧力が強すぎる】

【だって、信徒ですもの】

【こわいよー】

 

【これは、言わば布教  つまり私たちは伝道師なのですわ!!】

【何も問題はありません!】

【えぇ……】

【取り巻きが始原だし……そりゃ緩いよねぇ……】

 

【ハルちゃんを侮辱する内容じゃなきゃ何でも大丈夫そう】

【ま、まあ、ハルちゃんが見て怒る内容じゃなきゃ……】

【薄い本、ほぼほぼソフト百合だし……】

【薄い本の中でも薄い本の割合はかなり低いもんね】

 

【※百合以外は背教者認定でファンネル飛んできます】

【※モブでも男出すと袋叩きです】

【※過激なの出すと音信不通になります】

【※ないないされてる方が多分マシです】

 

【ひぇっ】

【まぁ、あの炭火焼きの件もあったし当然だな】

【ナマモノだからこそ自制が効いてるってのもありそうだな】

 

 

◇

 

 

「転んで」

 

ずぅん。

 

地面が、揺れる。

 

「……よしっ」

 

「るる、みんなをそちらへ移動するわ!」

「うんっ!」

 

「ケガ人はこちらへ! ……言葉が通じないから、こっちから行くしかないですね……」

 

地上は3層に分かれている。

 

遠方の巨大モンスター群対巨大兵器群、町の周囲へ迫るモンスター群対前日から数時間前までに召喚された人や戦車群。

 

――そして、魔王軍の切り札と思しき巨大トレントを始めとして、動きは鈍いもののHPも防御力も高そうなモンスター群――対、彼らへの究極のアンチ能力を獲得したるる、そして転倒したそれらを倒せる新規召喚された人たち。

 

そのいずれも、次第に人類側が有利に押して行く。

 

【最新ないないの戦力はなかなかだな】

【これまでみたいに兵器に乗ったり兵器ごとってのはないけど】

【純粋にダンジョン潜りの武装で固めてて動きもすごく良いし】

【ノーネームちゃんの、最後の切り札か】

【「これで最後」って言ってたしな】

 

【ハルちゃんたちが特大のホーリージャッジメント決めるまで抑えられそうだな】

【うわでっか】

【暗かった空が、真っ暗に……】

【こうして見ると、暗いはずの空もそれなりに明るかったって分かるな……】

 

【でも、安心したよ】

【な】

【るるちゃんたち、変わってなかったって】

【あの……るるちゃん、闇堕ち……】

 

【コントロールできてるなら大丈夫大丈夫】

【そうそう、えみちゃんのロリコンみたいにね】

【え? コントロールできてなかったからないないされたんでしょ?】

【草】

【もはやオチ担当のえみちゃん】

【えみちゃん……それでも応援してるからね……】

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。