【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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449話 【女神&異世界勇者&現地人連合部隊結成】3

「アル様! 私の名前、この前呼んでくれましたよね!!」

 

「え? あ、うん……キャシーさんだよね」

 

「でもなんで?」

「さあ……?」

 

「え、分からないんですか?」

「うん……あんまり?」

 

キャシーさんは……テンションは普通?

 

僕と一緒に首かしげてるし、なんていうか、空気が近い感じがする。

何よりも、他の子たちみたいにすっごい土下座とかしないし。

 

「知らないのに名前を……いえ、神様ならありえるのかしら……」

 

「不思議だね」

 

「不思議ですねぇ」

「ね」

 

こてん。

 

ノーネームさんも加わって、3人で深く考えてみるも分からない。

 

【草】

【かわいい】

【米語はさっぱりだが、キャシーちゃんはハルちゃん寄りか】

【なるほど】

【あ、他の子たちも首かしげてマネしてる】

【草】

 

まぁ考えてもしょうがない。

 

ダンジョンの入り口からは続々とモンスターが湧いてきてるし、今はみんなの無事も確認したところで迎撃戦の方だよね。

 

「ダンジョンがあふれてますから、攻略しないとこの町はいつまでもこのままですよね」

「ん」

 

ところどころ崩れている、古い家並み。

 

どうやら何かのお祭りだったらしく、垂れ幕とか下がってたらしいけどもぐしゃぐしゃになって壁とかに張り付いていて。

 

「……せっかくここに来たんだから、まずはこの町を安全に。 そのあとで、次のを考えよっかな」

 

「ハル様!!」

「リリさん、大声じゃなくても聞こえますよ」

 

ひとまず落ち着いた子供たちとは違い、まだぴょんぴょんしたりなさそうなリリさん。

 

「んー、とりあえずみんな、5人はイスさんの上でこのまま待機しててくれる……って伝わるかな」

 

「はい!」

「命に代えても!」

「アルアさまぁ……♥」

 

「や、いいからいいから、君たちの生存優先でね?」

 

【悲報・やっぱ白髪妹ちゃん=リリちゃん(小)、反応がやばい】

【ああ、全肯定の片鱗が……】

【ダブルリリちゃん……もうだめだ……】

【草】

【繋がっちゃったね】

【これは繋がったと言えるのだろうか……?】

 

「んで、ノーネームさん、リリさん。 僕たちでもういちど町回って取りこぼしとか被害状況とか確認してからダンジョン攻略ってことで……良さそうですか?」

 

「ハル様の言うことでしたら全て正解です!!」

「です」

 

「や、僕だって普通に見誤ることあるからそういうの危険だと思いますよ」

 

ふんすふんすと2人がぐいぐい来るのを軽くいなし、ちょうどイスさんが近くの小さな建物のそばでホバリングしてたから、そのまま屋根に飛び移る。

 

それに合わせてノーネームさんが、リリさんが飛び移ってくる。

 

ノーネームさんと僕は飛べるけども、リリさんは飛べないからこのまま屋根伝いだね。

 

「この町の構造はよく知っています。 私が案内しましても?」

 

「え? うん、ありがと」

 

「ハル様……♥」

「……♥」

 

【あの、ノーネームちゃんが】

【リリちゃんを学習しだしている……】

【ノーネームちゃんダメ! それは……取り返しつかない領域だよ!】

【草】

【リリちゃんもリリちゃんで、一見まともでもやばい子だからね……】

 

なんかテンションがやたらと高いリリさん。

 

君、こんな子だったっけ……?

 

なんかるるさんに似てる気がしてきたよ?

 

あとノーネームさん、そこまでマネしなくていいからね?

 

 

 

 

「おー」

 

「おー」

「すんすん……」

 

リリさんに連れられて屋根伝いに大通りを目指してきた僕たち。

 

さっきまでの場所からはちょっと離れてるから、ぽつぽつとはぐれモンスターたちが見えるようになってきていて、けどもリリさんが「お任せください!」ってさくさく倒してくれてて楽な道中。

 

その先の大通りは――。

 

「ほー、やっぱゾンビものとかの映画みたいな発想になるんだねぇ」

 

「ほー」

「あへぇ……♥」

 

【草】

【ハルちゃん感想!】

【あの、リリちゃん】

 

【昼間サバトだと考えたら何の問題もないだろ?】

【そうかな……そうかも……】

【草】

【昼間サバトってなんだよ草】

【リリちゃん、1年ぶりなのにこのインパクトよ……】

 

このへんは町が昔、中世以前からあった場所――旧市街っぽいところ。

 

だからかそのまま煉瓦造りの町が残っていて、だから町の防壁もそのままで。

 

防壁の中でも、鍵穴みたいにくり抜かれた形になってる――昔で言うところの門番さんたちが立ってそうな場所。

 

そこには、車とかでのバリケードが作られていて。

 

『この地区はあと数匹だぞ!!』

『負傷者を早く回収しろ!』

『おーい、今から物投げるから退避しろー!』

 

『対空警戒問題なし!』

『さっきのドラゴンたちはどこ行ったんだ……』

『まぶしい光が来たが、あれはまさか……』

 

現地の人たちの――部屋の窓から顔を出したり、通路に身を潜めたり――モンスターを袋だたきにしてる人たちの声が飛び交っている。

 

「ほへー……普通に対処してる」

 

【たくましいな】

【しゅごい】

【いきなり出現したモンスターたちに対して、こんなに速い段階で……】

【合衆国とかなら自前の銃をみんなが持ってるからまだ分かるが】

【あ、あのおっさん、ホウキでラビットあしらってる】

 

【そうだぞ  11年前のあの日はな、みんな逃げ出す中いいヤツからこうやって戦っててな  その何人かに1人がな、ダンジョン適性あったからか、ああやって身近な道具で弱いのを足止めしてたんだよ】

 

【懐かしいな】

【ああ……】

【あの戦いで散ったって思ってた戦友も、ないない先で元気にやってるかな……】

【草】

【草】

 

【ちょっと?? 今浸ってたんだけど??】

【ま、まあ、みんな生きてるから……】

【ないないで?】

【ないないで】

【草】

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