【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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471話 みんなが追いついた

「……ハルちゃーん! みんなと来たよー!」

「魔力切れや体力切れで、大半はちほに任せて上層で待機しています!」

 

「アルテ様――うわでっけぇ龍!?」

「で、でも、だいぶ弱ってるね……!」

 

「さすがですわ、アルア様……」

「アルアさま……!」

 

「お、みんな来たんだ」

「おー」

 

ひたすら遠くからちくちくし続け、親戚さんが息も絶え絶えになってもうちょっとってところで階段から騒がしい声。

 

【おお】

【るるえみが来た!】

【黒髪の……アリスちゃんとアレクくんも】

【ショタよ!!!!】

【しっしっ】

【白髪――銀髪のビビちゃんとリリちゃんも来たね】

 

「……おお……」

「あれが、ドラゴン……」

「昔の絵本にあったのと、そっくり……」

 

「しかし、でけえな」

「だから言ったろ!? 空が光る前、こういうのがわんさか飛んでたんだって!」

「モンスターの王たるドラゴンを倒してくださるだなんて……やはり女神様なのか……」

 

町の人たち――途中で拾ったアイテムを装備して、すっかりいっぱしのダンジョン潜りさんな見た目になってる老若男女。

 

思い思いの武器や防具を身につけた彼らは、大きなケガもなく――や、ある人は下がって、ここに居ない九島さんとキャシーさんのとこに居るんだろうけども――親戚さんを見て、驚きの声を上げている。

 

「ちほと赤髪の子へは、入り口まで撤退するよう指示しています!」

「みんな、がんばったよー!」

 

「みんな、すごいなぁ」

「すごい」

 

ゾロゾロ出て来続けている人たちは――すでに50人。

 

まだまだ増えるみたいだし……補助組を抜きにしても、ヘタすると半分くらいが最下層までたどり着けたのかもしれない。

 

さすがえみさん、指揮に関してはピカ一だね。

 

ほんと、ロリコンさんのヘンタイさんが発症しなければすごい人なんだ。

 

「あふんっ」

「えみちゃん……」

 

【草】

【えぇ……】

【ハルちゃんに見られて嬌声を!?】

【草】

 

【えみちゃん……】

【どうしよう、エロい声なのにエロいって思えない……】

【俺もだ……】

【おっぱいを抱きしめて悶えてるのにね……】

【残念美人……リアルで居ると、こうなるんだな……】

【ああ、残念だとモテないとかウソだと思ってたけど……】

 

【ま、まあ、えみちゃん自身のことはみんな好きだから……】

【イロモノとしてね】

【俺らの化身としてね】

【草】

【えみちゃんが残念な反応してくれるからみんなが冷静になれるんだよ】

 

「雑魚どもが良くも……ふべっ!?」

 

「本当に懲りません……ねっ! ……あら、小さなお姉様も」

 

おや、リリさんがもはや無双している。

 

まぁね、すっかり弱った親戚さんなんだ、イスさんで機動力確保して疲れずに飛べるんだし、僕たちみたいに疲れが出にくいんだろう。

 

なんか「出番出番」言ってるし、好きなだけ戦わせてあげたら良いよね。

 

出番って何のことだかさっぱりだけども。

 

「リリさん、大丈夫ですか?」

「はい! ハル様を嗅がせて頂ければ疲労も消し飛びます!」

 

「そうですか」

「はい!!」

「すんすん」

 

「ノーム様も嗅がせて頂けたら倍の速度で回復します!」

 

「すんすん」

「はい! すんすんすんすん……」

 

イスさんで飛んできた彼女が――隣に居たノーネームさんと僕を抱きしめ、もう何回目かのすんすんタイムに入る。

 

【草】

【あーあ】

【リリちゃん……】

【すんすんするだけで疲労回復……ハルちゃんたちの匂いって……?】

【なんかやばい物質出てそう】

【でてそう】

 

「あー!! ずるいです! 大きなわたし!!」

 

「すんすん……私同士ですから私が吸えばあなたが吸ったことになる……譲りません!」

 

「ずるい! ずるいです!」

「へへーんっ! 悔しかったら飛んでみなさい! 11年かけて!」

 

【草】

【草】

【リリちゃん大とリリちゃん小が不毛な争いを】

【リリちゃん……ギリで中では?】

【うむ】

【あれはBとCのあいだと見た】

【スレンダーって良いよね】

【分かる】

 

【あれ? でも、リリちゃんが2人ってことは……タイムトラベルの矛盾とかなんとかになるんじゃ?】

 

【あっ】

【同じ場所に同時に同じ人間とか】

【あー、ドッペルゲンガーみたいな?】

【そういうの聞いたことある気がする】

【そのへんどうなのさノーネームちゃん】

 

 

【OK】

 

 

【らしいぞ】

【草】

【かるぅい……】

 

【ま、まあ、何百何千万って人をないないしたり、現在進行形でないないアウトしたり、町を何十個も地面から持ち上げたり、魔王軍をダンジョンに閉じ込める魔法?使えるほどだし……】

 

【確かに】

【改めて聞くとやべーなぁノーネームちゃん】

【すごすぎて草も生えない】

【単純にすげーってなるよね】

 

 

【ダメ】

 

【ハル】

 

【タタエル】

 

 

【うんうんハルちゃんもすごいよ!】

【ハルちゃんすごい!】

【ハルちゃんかわいい!】

【でもノーネームちゃんもかわいいいいいいいいいいいいい】

【草】

 

「……んー」

 

「すんすんすんすん……」

「すんすん」

 

びしゅっ。

 

「がぁっ!? ……い、甚振るとはなんたる卑怯……!」

 

親戚さんは、もはや僕ひとりでも抑えられるほど弱まっている。

 

たぶんあと……10分もしないうちに、リリさんと僕のちくちく攻撃で倒せる。

 

けども。

 

「……みんな」

 

僕は――

 

「あ、違う違う、武器置いて這いつくばらないで、違うの、そういうこと望んでるんじゃないの」

 

【草】

【草】

【ハルちゃんに声かけられて一斉に座り込んだ町の人たち】

【ほんと一瞬だったな】

【草】

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