【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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472話 空の支配者が堕ちた瞬間

「だからやめて。 やめてください。 お願い」

 

困った。

 

この人たち……言うこと聞いてくれない。

 

「ふっ……恐怖で隷属させるから――ぐぼっ!?」

「爬虫類ごときがハル様の邪魔をしないでください」

 

親戚さんの相手はリリさんがしてくれて――あ、もう君1人でなんとかなるっぽいね。

 

【草】

【リリちゃんが】

【こわいよー】

【ガチ信者だからな……】

 

【思えば、ハルちゃんに助けられたときから異常にイエスウーマンだったが……】

 

【イエスウーマンで草】

【本当に全肯定だったからね……】

【ああ、その理由がこれだったのか……】

【繋がっちゃったね☆】

【繋がってしまったな……】

 

【懐かしいなそれ】

【最初はそうやってきゃっきゃしてただけなんだ……】

【なのにどうして……】

【こんなことに……】

 

【全部が全部あとから繋がる対象が世界の秘密とか、もうわけわかんないよぉ!】

 

【草】

【かわいそうに……】

 

【よりにもよって11年前のあの日にこんなこと経験してたんなら、リリちゃんを始め今の王国の人もこうなるよなぁ】

 

【まぁ(自分たちの命を目の前で救ってくれて)(自分たちも戦いに参加して自分たちで町を勝ち取るって思わせてくれて)(使徒?みたいな子たちに率いられて直々にダンジョンのノウハウ惜しみなく教えてもらえて)(その上最下層で「これこそがボスモンスター」ってドラゴンを倒そうとしてるの見せられたら)そうよ】

 

【ああ……】

【これは信仰不可避】

【当事者ならまずなるよね】

【私たちみたいに外野ってわけじゃないし】

 

【王国の民たちもそう思います】

【始原たちももちろんそう思います】

 

【あら?】

【やるか?】

 

【草】

【王国のおもしれー広報と始原がやり合っている】

【もうさっさと仲良くしろよ草】

【ダメだコイツら……】

【まーたおかしいネームドが出てきちゃったよ……】

 

「ほーら! みんな、起きて! ハルちゃんが困ってるでしょ?」

 

「そうだぞ、アルテ様の言うことは絶対なんだ。 ――――――てめえら、それに逆らうのか?」

 

「め、滅相もございません!!」

「ごめんなさいごめんなさい」

「つい神々しすぎて……」

「おい、お前も顔上げろ! 天使様がお怒りだぞ!!」

 

「え? あ、アリスちゃん? 怖いこと言っちゃダメだよ?」

「はい! でも、聞き分け悪いヤツはこうするのが早いんです!」

 

あ、みんな起き出した。

 

節約のために索敵スキル弱めててあの子たちがなに言ってるのか分からないけども、たぶん「あの空飛んでるのはそこまで敬わなくても良いよ、ただの空飛ぶ幼女だから」とかなんとか言ってくれてるんだろうね。

 

【草】

【こわいよー】

【あの、今、アリスちゃんの声が】

【子供とは思えないドス利かせて……?】

【ま、まぁ、いちばん激しそうな性格だしな……】

 

「……リリさん」

「はいっ!」

 

「ちょっとそのドラゴンさん、地面に降ろしたいんだけど――」

 

――――――――ずどんっ。

 

【!?】

【ふぁっ!?】

 

もくもくと土煙が上がる中――ひらりとイスさんの上に舞い戻るリリさん。

 

「これでよろしいでしょうか?」

 

「あ、はい」

「つよい」

 

すっごくにこにこしてるリリさん。

 

……君、そこまで強かったっけ?

 

【じょばばばば】

【こわいよー】

【怖すぎる】

【いかん……このリリちゃん、マジモードだ……!】

【ああ、ハルちゃんノーネームちゃん以外にはやべーぞ……】

【てことは子供たちも……?】

【程度の差はあっても……】

 

【えみちゃん! なんとか抑えてえみちゃん!!】

【くしまさぁん! くしまさぁん!】

【るるちゃんも小粋なジョークで笑い誘ってぇー!!】

【ダメだ、コメント見てない!!】

【もうだめだ……】

【いやまぁ、連戦でしたし……】

 

【ああ……のんびりなハルちゃんとノーネームちゃんだけが癒やしだね……】

【本当にね……】

【どうしてこうなった】

 

「……ま、いいや」

 

リリさんのおかげで、たぶんHPはもうミリまで行ってるだろう親戚さんは地面にへばりつき。

 

「お、の、れ、ぇ……!!」

 

かろうじて動く目だけで、僕をにらみつけてくる親戚さん。

 

「……最後の警告です。 今すぐ、自分の居場所へ帰ってください。 あなたの仲間も連れて」

 

ダンジョンの中に居るのがどうやって出るのかは分かんないけども――ああ、魔王さんみたいに無理やりダンジョン壊して謎空間に脱出できるか。

 

「回復が必要なら、こちらには治癒の使い手もいます。 僕たちの魔力も、ちょっとなら分けられます」

 

「なんと……!」

「ドラゴンにすら、慈悲を……!?」

「慈悲深い……やはり、本物の女神様……」

 

「アルア様……それは……」

「おねえさま。 アルアさま――ハルさまは、すべてを許す存在なんです……だから……」

 

「――だから、それで戻れそうなら、みんなで帰ってください。 そして、もう二度と来ないでください。 そう、約束してくれるなら見逃します」

 

【ハルちゃん……】

【い、いいの? こいつ、絶対戻ってくるよ?】

【あの魔王みたいにな】

 

【あのイモリみたいに?】

【あの炭火焼きみたいに?】

【あのGみたいに?】

【魔王Gって言うとかっこ良くてなんかムカつく】

【草】

【草】

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