【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

482 / 739
482話 外にはなんかたくさん人が居た

「あっち」

 

「ん? ……おー、転移陣。 外に出られるタイプのダンジョンだったんですね」

 

くいくいと引っ張ってくるノーネームさんの指す先には、うっすらと光る魔法陣。

 

ああいうのがあるタイプのダンジョンって便利だよね。

 

ないと、降りてきた足で全部の階段歩いて登るか、リストバンドの転移でお金のかかるやつ使うかだからね。

 

背負いロケット?

 

あれはまだ改良の余地があるからなぁ……。

 

「じゃ、とりあえず僕が入って安全確かめてきますね」

「んむ」

 

「え、ダメですよ。 僕になにかあったら、みんなを守るのノーネームさんなんですから」

「むぅ……」

 

「ちょ、ハルちゃん!? 今、えみちゃん大変なことになってるんだけどぉ!? って、あ゛ー!! えみちゃんが倒れたぁぁぁぁぁ!! 周りに血をまき散らしてるぅぅぅ!!」

 

「姉御! いや、姉貴!! 死ぬなぁぁぁ!!」

「ぐす……死んじゃやだぁぁぁぁ!!」

 

「わたくしたちのせいで……ぐす……」

「お、お姉さま……泣かない……う、うぇ……」

 

【草】

【ハルちゃん!? ちゃんと面倒見たげて!?】

【せめて心配するとか……】

【えみちゃんのこと一瞥しただけでさっさと出てっちゃうハルちゃん】

【草】

 

【悲報・ハルちゃん、えみちゃんのことそんなに好きじゃない】

 

【そんなぁ】

【ママだったのに……】

【いや、女神だぞ? すでにその欲望を感じ取っていたのやもしれないぞ】

【そっかぁ……】

【ノーネームちゃんだって画面越しにないない判定してるくらいだしなぁ……】

 

【あぁ、ハルちゃんが転移陣に】

【ノーネームちゃんもすかさずエントリー……しそうなとこをるるちゃんがセーブ!】

【この女神たち……】

 

【悲報・もっと阿鼻叫喚】

【そらそうよ……】

【えみちゃん……】

【え  なんか血の量やばいんだけど】

【もしかして:マジでやばい】

 

【ま、まあ、本当にえみちゃんが危険そうなら反応してたはずだから……そう……だよね……?】

 

 

 

 

「……お?」

 

「あ、ハルさん!」

「九島さん」

 

一瞬で明るくなったからぼーっと目を慣らしていたら、目の前に九島さん。

 

【くしまさぁん!】

【ぶわっ】

【ああ、安心する……】

【ままぁ……】

 

【ロリコンの方のままが興奮して倒れちゃったよままぁ……】

【ギャグかって思ってたら結構やばそうだよくしまさぁん……】

 

【草】

【ひでぇ説明】

【でも正解っていうね】

【えみちゃん……】

 

「あ、そうだ。 ボスは倒して怪我人はほとんどいなくって、あ、でも、えみさんが」

 

「あの人はどうでもいいですからこちらへ来てください!」

 

ぐいっ。

 

お?

 

九島さんが焦ってるのは珍しい。

 

【草】

【草】

【悲報・えみちゃん、見捨てられた】

【ハルちゃんが告げ口してくれるかもしれない可能性ないなった】

【草】

 

【「あの人」って言われてた】

【「どうでもいい」って言われてた】

 

【かわいそう】

【かわいそうか?】

【いや、そうでもないな……】

【今までの所業のせいで……】

【草】

 

「戦います?」

「違いますが、ハルさんでないと対応できなくって……!」

 

魔力を展開しようとしたのをキャンセル。

 

……モンスターとかじゃないなら、一体なんだろ。

 

「……おお……!」

「本物だ……!」

「異界の女神様……お美しい……」

「幼い少女の姿をされている、我らの守護に顕現してくださった、異界よりの神……」

 

「……この人たち、誰です?」

「あの、それが……」

 

【うわめっちゃいっぱい居るじゃん】

【あ、銃持った軍人まで居る】

【ほんとだ】

【でも、ハルちゃんのこと知ってる……?】

 

「……我らはこの町の東方で、国境警備の任に付いていました」

 

「あ、そうなんですか。 お疲れ様です?」

 

たくさんの人たちの中から出てきたのは、厳つい顔のおじさん。

 

うん、鍛えられてるね。

 

たぶん、このダンジョンなら普通に後半までは行けるんじゃない?

 

ほら、僕の住む世界でも一般人に開放されてないダンジョンってのは軍人さんたちが潜ったり訓練したりアイテム蒐集したりしてるらしいし。

 

「そこで、見たのです。 ……空に空いた黒い穴から出現した、無数の未確認飛行……いえ――ドラゴンを」

 

「ちょっと追っ払ってきますね」

「と、とんでもない! 貴女様がそれらを迎撃してくださったので、被害者も居りません!」

 

「?」

 

え、そうなの?

 

僕、なんかしちゃってた?

 

【きょとんとしてるハルちゃんがかわいい】

【かわいいね】

【まぁこの事情は分からないよね】

【ノーネームちゃんなら知ってるかもだけど、なにしろあれだからなぁ……】

【おしり連呼してなぁ……】

【草】

 

【魔王軍の先遣隊を撃ち落としたの、アルちゃんの方だっけ?】

【そうそう】

 

【そのあいだにノームちゃんがモンスターたちを地中に閉じ込める魔法を用意してたんだよな】

【これ、たったの数時間前のことなんだよな……】

【改めて今日が長すぎる】

【だって、「あの日」だからな……】

 

「……我らが守るべき民たちを守護し、導いてくださる姿。 インターネットもテレビ、ラジオの公共放送も何も通じなくなった中……貴女様の奇跡のおかげで存じ上げております」

 

「我が国の軍とも、欧州の軍とも連絡すら取れず……」

 

「あ、配信。 こっちも電波来てるんですね」

 

おじさんが差し出した――あ、他の人たちも出してる――スマホには、目の前にスマホを出されてぼーっとしてる僕の顔。

 

「そういや異世界でも配信できてたっぽい……ほえー」

 

【かわいい】

【かわいい】

【かわいいいいいいいいい】

 

【幼女のあどけない反応にえみちゃんしちゃうような悪い人はないないされちゃうからね】

 

【草】

【えみちゃんで草】

【えみちゃん……動詞になっちゃったよ……】

【草】

【ど、どうにかしてハルちゃん限定にしてあげないとね……】

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。