【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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491話 「あの日」を超えた旅立ち その4

「……ちほ様。 この度は、本当にありがとうございました」

 

「私はできることをしたまでです。 貴女たちこそ……これから、きっと大変でしょうから」

 

「ちほさま……」

「リリさんは、お姉さんを支えてあげてくださいね」

 

「クシマ……」

「クシマさん……」

「チホ……」

 

――ぎゅっ。

 

子供たちが、九島さんに群がる。

 

背も高い方でもなく、特段に髪の毛が長いわけでもなく……るるさんやえみさんのように無意識でアイドルな注目をされる動きなんかしていない。

 

なのに彼女はなぜか人を惹きつける。

 

それは、僕ならわかる気がする。

だって安心するもん。

 

「ちほちゃん、大人気だもんね!」

「町の人たちからも慕われてましたからね」

 

【くしまさぁん】

【is】

【goddess】

【ぶわっ】

【感動した】

【くしまさぁん……】

 

【やっぱりくしまさぁんだよなぁ】

【これが……ママ……?】

【これでくしまさぁんにえみちゃん並みのおっぱいがあれば……】

 

【えみちゃん? ちょっとでいいからちぎり取ってくっつけてあげられない?】

【ひでぇ】

【草】

 

【あ? くしまさぁんはB~Cカップっていう普乳だから良いんだろ?】

 

【は? あれはどう見ても盛ってるから】

 

【あ? いやいや常識的に考えて溢れる母性がお世話の邪魔だから押さえつけてるに決まってるからつまりはえみちゃんレベルに決まってるだろ?】

 

【あ? やるか?】

【お? 宗教対立か?】

【あ? 異端認定するか?】

 

【草】

【お前ら……】

【まーた要らんケンカしてるよ……】

 

【あの、くしまさぁん、異世界組からはガチの聖女認定で】

【大丈夫大丈夫、えみちゃんの奇行よりはマシだから】

【ああ、そうねぇ……】

 

【大丈夫大丈夫、えみちゃんね、最近は異世界組から大人気だから  「アル様たちへの我らの劣情を代弁してくださっている聖女だ」って】

 

【草】

【えぇ……】

【大丈夫? 異世界人、節穴じゃない?】

【あれはどう見ても個人的な劣情だろ??】

 

【ま、まぁ、えみちゃんがけちょんけちょんな代わりに、わりとやべーリリちゃんとか許されてるフシあるから……】

 

「……えみ様。 アルア様への想い勝負……次回まで、お預けです……!」

「つ、次こそは負けません……!」

 

あ、ビビさんリリさんがまたえみさんと変な話始めようとしてる。

 

……この子たち、ちょっと僕に依存しちゃってるからなぁ……助けた場面が場面だからしょうがないけど……でも新しい町で保護者たちに渡したし、そのうち忘れてくれるでしょ、きっと。

 

そんなあいだにも3人は僕の外見を列挙したりし始めてヒートアップし、

 

「くっ……やはり厳しいですね……!」

「わたしたち姉妹でようやくに……!」

 

「貴女たちもなかなかよ……! 次に会うまでに私、ハルたんの素敵な場所をもっと探――」

 

「ないない」

 

しゅんっ。

 

あっ。

 

えみちゃんの残像だけが残る空間に、姉妹の目が点になる。

 

【あっ】

【え?】

【草】

【悲報・えみちゃんないない】

【草】

【草】

 

【なんか最近えみちゃんがかわいそうになってきてたけどそうでもなかったわ……】

 

【草】

【まぁねぇ、懲りずにセクハラするからねぇ……】

【ハルちゃんへのおさわりはノーネームちゃんが圧倒的だけど、妄想力ではねぇ……】

 

【もしかして:ノーネームちゃんとえみちゃん、なかよし】

 

【草】

【ケンカするほど……って言うしねぇ】

【まぁくしまさぁんも無関心なら無視しそうだしなぁ】

 

「あ、えみちゃん、ないないされちゃった」

「えみさ――三日月さん、貴女という人は……」

 

なんだかみんなが、悲しそうな目をしてきている。

 

うん……さすがにかわいそうだと思うよノーネームさん。

 

「もう、ノーネームさん駄目ですよ。 あんなえみさんでも、最後の挨拶くらいは」

「ないない」

 

「ノーネームさん?」

「ないない」

 

さすがにちょっと叱る僕だけども、やっぱり思ったとおりにいつも通りにぷいっと顔を背け、絶対に目を合わせず、彼女の視線の方向にくるりと移動するとさらにくるりと体ごと回転させ、絶対にこっちを見ようとしないノーネームさん。

 

「ノーネームさん」

「ないない」

 

もう1回くるっ。

 

「ノーネームさんはえらいですけど、そういうとこは良くないと思います」

「ないない」

 

くるっ。

 

まだ逃げる彼女。

 

「なんでもかんでもないないって言えば済むと思ってませんか?」

「ないない」

 

……こうなったら。

 

「……今夜は添い寝しません」

 

「ないな――――――――!?」

 

ぶわっ。

 

すっごい勢いでこっちを振り向いてきて――羽がこの前よりもさらにぶわっとなって、ついでで服がばさっと浮いたりしてるノーネームさん。

 

「ないない……ないない! おふとん……ねる……いっしょ……やだ……!」

 

「反省しましたか?」

「ないな――」

 

「してなければお風呂も」

「ごめん」

 

ぺこり。

 

……うん、ノーネームさん、えみさんと同じ方法で制御できるね。

 

【草】

【この女神……】

【力関係が圧倒的だね】

【そらそうよ……】

 

【ハルちゃんLOVEだもんな!】

【恋愛とは惚れた方が負けとはよく言ったもの】

【でもセクハラばっかりはやっぱり良くないと思う】

【そうだよ】

 

【でもあんまり言うと……】

【私欲ないないいいいいい】

【ノーネームちゃん!】

【草】

 

「……てか良いのか? えみの姉御、いや、確かにいいやつだし頼りがいはあったけどよぉ……」

「よく分からないことばっかり言ってたけど、い、いい人だとは思うよ……?」

 

「あれはママが『絶対に目も合わせちゃいけないしすぐに距離を取りながらポリスに通報しなきゃダメよ』って言ってたペドフィリアっていうのなのかしら……いえ、私たちにはそこまで変な目も向けてこなかったし……ま、アル様の美しさならしょうがないわよね!」

 

【悲報・えみちゃん、子供たちにもバレる】

 

【だって隠してないもん】

【なおノーネームちゃん】

【崇拝対象だからね、口が裂けても言えないよね】

【というよりすんすん対象でもあるから……】

【ハルちゃんとおんなじ匂いらしいからね……】

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