【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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501話 【祝・1年半で500話】2

「配信者の人って、普通はちゃんと自己紹介とかして、んでダンジョン攻略とか話しかけながらするんですよね。休憩時間にも雑談したりする忙しいのだって聞きました」

 

るるさんのなんか、ほぼノンストップで何時間かしゃべり倒してたもんね。

 

えみさんは、それよりのんびりしつつも、きりっとしてる配信だった記憶。

 

……今だったら……ロリコンさんでヘンタイさんなコメントがわんさかと来るんだろうなぁ……で、えみさんも思わずで反応しちゃうと。

 

「あと、コメント欄に反応するだけの雑談配信も人気――だったのかな。もうずいぶん前にちょろっと勉強しただけだから忘れてますけど」

 

あれはるるさんたちに家まで押しかけられて、えみさんにめきょりんとドアを破壊されて九島さんがすっぱだかの僕を発見したあのころの話。

 

あのころがずいぶんと懐かしいね。

 

なにしろ「この体になってから1年/10年のこと」だもん。

 

……?

 

なんだろ今の……まぁいいや。

 

【草】

【え!? ハルちゃん、そこまで知ってたの!?】

【なのに……】

【どうしてこんな……】

【異質すぎるダンジョン……ダンジョン?攻略配信に……】

【草】

【ま、まあ、3年半も無言配信だったから……】

 

「それにしたって、全然カメラに向かって話しかけてなかったのって配信者としてどうなんでしょうね?」

 

たしかダンジョン配信っていうコンテンツはかっこよかったりかわいかったり、一芸があったり努力家だったりする人とおしゃべりしながら応援するっていうものだったはず。

 

「配信者って……言えるんですか? 僕」

 

……僕、それ、1個もやってなくない……?

 

【草】

【草】

【朗報・ハルちゃんセルフノリツッコミ】

【すげぇ……】

 

【え? これ本編? 本編じゃない?】

 

【どっちもだとよ】

【なぁにこれぇ……】

【なぁにこれぇ……なぁにこれぇ……】

【本当になぁにこれぇだよ!!】

 

「500話……500時間とかですかね。よく分かりませんけど、とにかくいつも見てくれてありがとうございます……?」

「ありがと」

 

よく分からないけども、ノーネームさんがわざわざ用意してるんだ。

 

とりあえずでありがとうは言っておこう。

 

だって、確かに全然まったくこれっぽっちも画面の向こうの人たちに話しかけたことなんてなかったから。

 

ついでにノーネームさんってば「500」っての好きだね。

 

「すきぃ……♥」

 

ノーネームさんが鳴いてるのはほっといて……ん?

 

「……いや、待って。確かにドラゴンに変身してたノーネームさんと遊んだときまでは僕が悪かったかもですけど、それ以降は配信できてるって確証なかったですし……あ、でも、るるさんたちが来てからは知ってたなぁ……」

 

「すきぃ……♥」

 

うーん……異世界のあの町で休んだ以外は怒濤の連続だったもんだから、そのへんの記憶があいまいだなぁ。

 

でも、そういえばずっとカメラさんがふわんふわんしてたし、やろうと思えばちゃんとやれたのかも?

 

「強かったですね」

「しゅきぃ……♥」

 

【遊んだ!?】

【つよかった!?】

【草】

【あの、ノーネームちゃんが明らかに】

【ないないされるぞ、静かにしろ】

 

【ああ……ハルちゃんにとっては500階層攻略RTAも、でっかいドラゴンになってたノーネームちゃんとの戦闘も、ただのお遊び……】

 

【神々の遊戯だったのか……】

【てかもう今さらだけどあの女神様たちもやっぱ双子だし、ハルちゃんとノーネームちゃんも双子で】

 

【つまり……あの戦いは……】

【盛大な姉妹ゲンカ……?】

【草】

 

【ケンカっていうかじゃれあいっていうか】

【ああ、なんかすごい存在が腕相撲してた的な……】

【えぇ……】

【神話ってさ  だいたい身内の壮大な喧嘩よね……?】

 

【ハ、ハルちゃんはそれ忘れてて真剣だったから……】

 

【ハルちゃんがこっち側だったのが救いだな……】

【ハルちゃん……】

【スケールが違いすぎて頭が……よじれる……】

 

「けどノーネームさん。もう説明してくれないのは諦めてますけど」

「すきぃ……♥」

 

「こうやってぽんぽん別の場所に連れてかれるの、あと何回なんですか?」

「すきぃ……♥」

 

「ノーネームさん?」

 

「しげん」

「?」

 

「すくう」

 

「……始原の人を救う? 始原の人たちってなんかあるんですか?」

「ある」

 

「具体的に言えます?」

 

「しぬ」

 

「えっ」

 

え?

死ぬ?

 

始原さんたちが?

 

【えっ】

【ふぁっ!?】

 

【え!? 私、今からなんか死にそうな目に遭うの!?】

 

【あっ】

【草】

【姉御は……うん……】

【正直なにがあっても魔王G並みに頑丈そうで……】

【ほっといてもなんかかさかさ自力で這い上がってきそうな……】

 

【ひどい!?】

 

【ひどくないと思う】

【それな】

 

【異端分子を除いた始原一同もそう思います】

 

【草】

【草】

【おう始原の、今から大変だってよ】

【じいさん……AEDちゃんとはっつけときな……?】

 

「ふぅん。始原さんたちか……」

 

まぁノーネームさんがぼんやりしてるってことは死なないんだろうけどさ。

 

始原さん。

 

なんでも、趣味配信だった時期に――確か、最初の1週間くらいで、たぶん配信のランキングとかあったら最下位の底辺だっただろう僕の配信を見に来て。

 

んでなんにもしゃべらないし画面もほとんど動かなければ僕の姿すら映らないとかいう――あれ、これなんで本当に見に来てたんだろ……?

 

ていうか、どうやって見つけたんだあれ……?

 

「……大切な人たちには変わりないですし、仕方ないですね」

 

そんな人たちが――さすがに全員ではないと思うけども、ノーネームさんと僕が向かわなきゃならない程度には危険な目に遭っているらしい。

 

「そもそも顔すらよく知りませんし、1回話したいなとは思ってましたし……ちょうど良い機会ですね」

 

うん、この人たちのせいで登録者も視聴者も10人を超えたことはほとんどなかった記憶だけども、この人たちのおかげで変な方向性で配信が盛り上がってたはずだ。

 

ちょっとお礼言わないとね。

 

「始原さんたちと直接会って……るるさんは握手会で握手とツーショットとかしてましたから、それくらいはしないとですね。あ、女の人とははぐとかしてましたし、ほっぺにちゅーしたりしてましたし……僕はこだわりないので、欲しいって言われたらしてあげた方がいいのかな。まぁたったの10人だし」

 

【     】

【     】

【     】

【     】

【     】

【     】

【     】

【     】

【     】

 

【ああ! やはりハル様はハル様です!!】

【ちょっとハルさん!? ……ちほー!? 早く来てー!? 早く治癒魔法をお願い!?】

 

【草】

【草】

【草】

【悲報・始原全滅】

【遅かったか……】

【間に合わなかったか……】

 

【え、てかリリちゃんが普通に】

【ああ、この全肯定はあの子だねぇ……】

【あの、なんかえみちゃんも居るっぽいんですけど】

 

ふぅ。

 

なんかちょっと楽しかったな。

 

あ、けど、僕、ここに来る前に何を――――――

 

 

 

 

【500話感謝祭をお楽しみくださりありがとうございました】

 

【これからも応援のために高評価・コメント・フォローやご支援をお願いします】

 

【視聴者の義務】

 

【:】

 

【ご支援・お酒の奉納先については、以下の住所へ集荷を――――――】

 

 

【えっ】

【草】

【ノーネームちゃん? なんかぶつ切りじゃない?】

【あの、始原たちが……】

 

【ノーネームちゃん……なんか配信のマニュアルとかどっかから仕入れてきて適当にやってない……?】

 

【ああ、そういや最初のころにネットからいろいろ仕入れてましたねぇ……】

【最初に間違って覚えちゃうとあとから気づきにくいからねぇ……】

 

【あ、画面が】

 

【ハルちゃんが見えないなった】

【もうだめだ……】

 

【!?】

 

【ふぁっ!?】

【爺が死にかけてる!!】

【草】

【いつものことでは?】

【そうだったわ……】

【草】

 

【あー、なるほど。「あの日」って言えば、世界中で同時進行でしたねぇ……】

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