【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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528話 ゾンビ&サメパニック開幕中

「……い゛ーや゛ー!? ゾンビ! ゾンビゾンビゾンビゾンビゾンビぃ――――!? や゛ぁ――――――――!?」

 

キャシーさんが半狂乱になってる。

 

なんか普段はみんなの影に隠れてるような子なのに、とんでもない音量を放っている。

 

僕の耳もきーんってなってる。

 

「キャシーさん、ゾンビ対策してたじゃないですか、昨日」

 

ほら、バリケードとかでさ。

てっきり準備万端だと思ってんだけども。

 

「あれは来ないでほしいから全力で……キモいグロいやだぁー!! 地面にうじゃうじゃいるぅー!! インセクトと同じくらいキモいキモいキモいぃー!?」

 

「ゾンビ系統は見た目が最悪ですからね……私も10年ダンジョンに潜っていますけど、ゾンビや虫にはいまだに慣れませんし……」

 

【草】

【草】

【キャシーちゃんの絶叫で目が醒めた】

【おなじく】

 

【え? なんにも聞こえないんだけど】

 

【え?】

【え?】

【……あっ】

【もしかして:突発性難聴】

【またまた、みんな冗談】

 

【すぐ病院行け】

【いや、この際もうリストバンドで救護班のとこ行け】

【それだ】

【え? いやいや冗談】

【冗談じゃないからさっさと行け】

 

【キャシーちゃんのせいで視聴者たちが難聴に】

【だってなぁ……】

【もう1日経ってるのか、じいさんのとこから】

【だな】

 

【この前のときはハルちゃんたちのお目覚めからだったから、てっきりそうかと……】

 

【だからみんな、イヤホンとかヘッドホン着けて】

【音量MAXで寝ながら待機して】

【ハルちゃんの配信だから、もう24時間待機中みたいなもんで】

【ハルちゃんとか子供たちの寝言とか聞き逃さないように鍛えられてて】

 

【その結果が開幕ゾンビシャウトだよ!!】

 

【まじでなんにも聞こえない……え? 私、鼓膜ないなった?】

【やべ、声出しても聞こえないわ……これ救急車OKなやつ?】

 

【草】

【草】

【キャシーちゃんは悪くない……悪くないんだが】

【大惨事になっちゃったね☆】

【ま、まぁ、治癒魔法をすぐ受けたらなんとか……?】

 

ノーネームさんが操作をして、またあの灰色の海の中をぶくぶくと沈んでいったイスさんと僕たち。

 

しばらく雲の中みたいなところをふわふわ漂ってたと思ったら、下に広がっていたのは広い大地を大行進しているゾンビたち。

 

そりゃあキャシーさんもびっくりするよね。

空気とか明らかに臭いし、遠くのあちこちは燃えてるし。

 

「あ、サメさんだ」

 

「シャーク!? B級映画のアレまで? やだぁぁぁぁ!!」

 

「え、サメはグロくもなければ臭くもないんじゃ?」

 

「映画仕様のサメだったら怖いのぉぉぉ!! やつらはエイリアンと同じ……エイリアン! エイリアンは居るのぉ!? グロくて怖いタイプのとかぁ!?」

 

「キャシーさん大丈夫、たぶん居ない気がしますよ」

「ないない」

 

「……サメが槍を持ったり、歩いたり……あれはダンジョンでは観たことありませんけど、暇なときに観た映画とかで居ましたね……」

 

「リリさん、映画とか観るんですか」

「はい!! 今度ハル様もご一緒に!」

 

「ゾンビにシャーク……きっと映画とかドラマとかゲームで酷使しすぎたから人類が逆襲を受けたのよぉぉぉ!!!」

 

【草】

【草】

【キャシーちゃんが荒ぶっている】

【落ち着け】

【草】

 

【けどなんだこれ……】

【ひぇぇ】

【見渡す限りがゾンビの大群&サメたちで】

【サメが攻めてきたぞっ】

【イルカは居ないのか……】

【草】

 

【サメ=サハギンか】

【あー】

【ゾンビ=ゾンビ】

【ゾンビゾンビゾンビ?】

 

【けど、広大な大地、攻めてきてるモンスターはゾンビとサメ……あっ】

 

【もしかして:合衆国】

 

【あー】

【キャシーちゃんも、これまでの会話内容的に現代合衆国出身っぽいからなぁ】

【んで作り物で楽しんでたはずのが現実に起こって発狂してると】

【草】

【これはしゃあない】

 

「はいはいどうどう」

「どうどう」

 

半狂乱になってるもんだから、イスさんから落っこちそうな彼女をどうにかノーネームさんと確保。

 

この子、運動神経が正直……だから、すっ転んで落っこちそうなんだよなぁ……。

 

るるさんみたいに理由があるタイプのドジっ子ってのじゃなくって、体動かすのが苦手だからこそのってタイプなんだ。

 

「キャシーさん! ハル様吸いをするのです!」

 

「ゾンビシャークシャークゾンビ――あへぇ」

「そうです! ……すんすん……」

 

「すんすん」

「ノーネームさんまで……良いですけど」

 

そしてまたまた嗅がれる僕。

 

……良いけど、僕、もう3日お風呂入ってないんだけど……良いの?

 

臭くない?

本当に?

 

【草】

【しまった! サバトだ!】

【不意打ちサバト助かる】

【サバトonゾンビandサメか……】

【草】

 

【どさくさに紛れてリリちゃんもノーネームちゃんも嗅いでるし】

【やべぇ、一瞬で女の子がしちゃいけない顔に】

【もしかして:毎日の連戦でお風呂入ってないから濃縮されてる】

【それはやばそう】

【やばいな】

 

【リリちゃんもキャシーちゃんも一瞬で堕ちたのが良く分かるな!】

 

【ま、まあ、幸せそうだから……】

【大変に不健全だけどな】

【大丈夫大丈夫  もう手遅れだから】

【それは大丈夫と言わないのでは?】

【草】

 

「それで、あの町に行けばいいんですか?」

「すんすん」

 

「良いんですね」

「ハル様の言うことはすべてが正解です! すんすん……」

 

「ゾンビ……すんすん……シャーク……すんすん……」

 

3人の女の子たちが、よってたかって僕に抱きついて頭に鼻を突っ込んでいる。

 

………………………………。

 

……ペットの猫とか犬とかって、いつもいつも人間から吸われたりして、こんな感じに困ってるのかなぁ……。

 

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