【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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557話 元気なお兄さんたち

「うひょー! ロリ女神とか死ぬ前に1度見たかったぜー! マジで漫画とかみたいにめっちゃかわいいロリ幼女だな! あ、漫画とかみたいにやっぱこの見た目で何千歳とかロリババアとかだったりするのか?」――とか、この場で聞くはずのない語彙の組み合わせを聞いた僕。

 

その内容をしばし咀嚼してみる。

 

「………………………………」

 

「?」

「ないない?」

 

【なぁにこれぇ……】

【えぇ……】

【本当に……何、今の……】

【あの  正規の軍人さんだよね……?】

 

【エ、エースパイロットとかはみんなちょっとおかしいって言うし……】

【ハルちゃんが固まるってよっぽどだぞ】

【草】

【確かに】

【出落ちで草】

 

「――――――あ。やっちまった。わり、作戦全部おしゃかにしちまったぜ……天罰とかするんなら、俺1人で勘弁な」

 

不真面目そうなパイロットさんが――なんか変なこと言ってる。

 

「……ふぇ?」

 

【かわいい】

【かわいい】

【ハルちゃん! 今のもういちど言って!!】

【おい、聞いたことない声出たぞハルちゃん】

【そらそうよ……】

 

「……お、怒ってねぇ……! さ、カンペカンペ」

「おいぃ!? 大和海軍のお前ぇ!?」

 

……なんか、斬新な挨拶をされたってことで納得した。

 

あー。

 

戦争映画の軍人さんたちとか、みんな……その、個性的だもんねぇ……。

 

【ふぁっ!? 大和海軍!?】

【海軍とかあるの!?】

【は? 何言って】

【変なのはほっとこうぜ】

 

【けどやっぱそうだよな!? 国籍マーク!】

【機体もうちの国のかなって思ってたんだけど、まさか……】

 

「えー、俺……いや、私は大和海軍所属……あー、こういうの、明らかに人外の存在に対してなんて表現するんだ? お前んとこ、こういうSF映画得意だろ、なんか言えよ。俺めんどくせぇ」

 

「お前は黙ってろ! ――我らは、この星の3分の1を支配する超大国、ブリタニア合衆国。その海を支配する太平洋艦隊が一員です」

 

「あ、てめっ! ズルいぞ俺の失敗使いやがって!」

「うるさい! お前に言われたくはないわ!」

 

きゃんきゃんぎゃんぎゃん。

 

ホバリングした飛行機――ローターとかぶつからないのかなぁ――かなり近づいてるふたりは、僕たちなんかそっちのけでケンカを始めてる。

 

案外余裕そうで良かったけども……そんなことしてていいのかな。

 

【草】

【草】

【なぁにこれぇ……】

【ぐっだぐだで草】

【ダメダメで草】

【ファーストコンタクト盛大に失敗してて草】

 

【私たちの祖国の海軍がダメダメで誠に申し訳ありません】

【でも正直ここまで駄目駄目なのはないかなーって】

【誰だ! 戦闘機パイロットとかエリート中のエリートで、こんな盛大なやらかしするのは!!!!!】

【草】

【なぁにこれぇ……】

 

「………………………………」

 

……戦闘機……じゃ、ないのかなぁ。

 

詳しくないからよく分かんないけども、とりあえずで戦闘機っぽい飛行機で、羽がかくって動いてホバリングできるやつ。

 

その、操縦桿を握ってる人たち。

 

2人とも、おじ――こほん、元の僕より10歳くらい上のお兄さんたち、くらい。

 

彼らが――見た目かっこいい戦闘機でホバリングしながら――あ、機体のスピーカーで声、大きくなってるっぽい?――で、20メートルとかくらいしか離れてない空の上、変形したイスさんになった金髪碧眼女神な僕、後ろに黒髪紅眼女神なノーネームさんに銀髪少女リリさんを見ながら、話しかけてきている。

 

「――――!」

「! ――!」

 

そしてわちゃわちゃしてる。

 

なんか楽しそう。

 

「……これって、とりあえずコミュニケーション取るべきですか?」

 

「え、ええ……恐らく?」

「たぶん」

 

「ユアハイネス、男に無礼を働かれたらひっぱたくのも乙女の礼儀です」

「や、叩いたら落ちちゃいますって」

 

【草】

【速報・イスさん、パイロットたちより紳士】

【完全に執事とか護衛ポジになってて草】

【ま、まあ、11年前の人たちなら前代未聞の事態で動揺してるから……】

 

【てか、この国籍マーク……そろそろ指摘して良い?】

【ああ……】

 

【もちろんで合衆国のだけど……もう1機は……】

【大和の……いや、共同訓練とか良くしてるから、不思議ではないんだけど】

【ノーネームちゃんのおかげだけどノーネームちゃんのせいでどっちの言語使ってるかは分からないけど、これって……】

 

「………………………………」

 

「「………………………………」」

 

返事に困ってるうちに、緊張の沈黙。

 

………………………………。

 

僕は――体を動かした瞬間に2人がこわばったのを無視して、腕を伸ばす。

 

「「!」」

 

明らかに身構えているふたり。

 

彼らへ、大きめな声で聞いてみる。

 

「あのダイナソーみたいなの。……映画とかで観たこと、あります?」

 

あ、イスさんも対抗してか、スピーカーで僕の声拡散してくれてる。

 

「………………………………」

「………………………………」

 

「?」

 

あれ、聞こえなかったかな。

 

やっぱエンジンとかプロペラの音で聞こえないのかな。

 

「ダイナソー。恐竜、ネッシー、ティラノサウルス……んー、今、僕、どっちの言語で話してるんだろ……」

「てぃらの」

 

【草】

【ハルちゃんの発想がかわいい】

【あー、ノーネームちゃんが言語の壁をないないしちゃってるから】

【草】

【言語の壁ないないで草】

 

 

【perfect】

 

【Babel】

 

【する?】

 

 

【やめて】

【このままで……】

【パーフェクトバベルって何!?】

【なんかこわいよー】

【確かに怖いな】

 

【文字とかまで変わっちゃったら困るからこのままでお願いします……】

【うん……借用語とかでの語彙とか変わっちゃいそうだし……】

【もしかして:やったらバベルの塔出現する】

【それはそれで……】

【草】

 

【コメント欄に反応するとかフットワーク軽すぎる神様で草】

【軽すぎてノリでバベったりされても困るんだよなぁ……】

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