【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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562話 でっかい砲弾とびっくりリリさん

「そろそろですけど……ん?」

 

「何でしょうか、あれは……いえ、分かってはいますけど……」

 

きらきら。

 

空から、光る何かが降ってくる。

 

「あれが砲弾なんだ」

「少し現実感がありませんね」

 

「はい、戦艦の砲弾とか見たことないですし」

「そうですねぇ」

 

【草】

【急募:ツッコミ】

【もういない!】

【草】

【ハルちゃんもリリちゃんもボケ担当だからなぁ】

 

【しかもノーネームちゃんもイスさんも……】

【あーあ】

【キャシーちゃんなら、まだ地上に……!】

【しかし届かないのであった】

【悲しいなぁ】

 

「……ほえー、綺麗ですね」

 

「ハル様の方が綺麗です!!」

「きれい」

「貴女の美には叶いません」

 

【おまきれ】

【おまきれってなんだよ草】

【リリちゃんステイ】

【ノーネームちゃんもステイ】

【イスさんもステイ】

 

【ダメだ、全肯定が被ってしまった……】

【3倍だぞ3倍!】

【3倍だから何だよ】

【草】

【草】

 

【もうだめだ……】

【か、かわいいから……】

【脳が……かわいいを全肯定する……!】

【末裔たちは落ち着け】

 

【かわいいけど、あれってさっきのが本当なら……】

【50キロの距離……着弾まで2分……え、マジで?】

 

「――安全圏まで離脱します。お掴まりくださいませ」

 

「わぷ」

「すんすんすんすん……」

「へるぷ」

 

――きぃぃん。

 

【おろろろろ】

【おろろろろ】

【イスさん!!!】

【これは予測してない方が悪いだろ草】

 

これまでの、優しい急制動とは違う乱暴さで、イスさんが空へと飛翔する。

 

「? そんなに離れる必要が――」

 

きらきら。

 

遠くから日の光を受けてちかちかと光る何個もの物体が――あっという間に近づいてきて。

 

あ、ちょっと近づいてきたら急に怖くなってきた。

だって僕の体よりでっかいのがいくつも飛んでくるんだもん。

 

――――――こぉん。

 

それらは一斉に、ティラノさんにめり込む。

 

――――――どぉんっ。

 

「GAAAAAAA――――――!?」

 

ティラノさんがバランスを崩し、激しい水しぶきを上げて倒れる。

 

【ふぁっ!?】

【なぁにあれぇ……】

【あの……海軍さんの演習見に行ったことあるんだけど……マジでぇ……?】

 

空を見ると――すごい速さで落ちてくる、追加のでっかい金属の塊。

 

「………………………………」

 

それを、索敵スキルを使って追尾してみると――僕よりも大きな、でっかい砲弾の形をしている。

 

「……戦艦とかの、主砲……すごいなぁ」

 

【草】

【反応で草】

【かわいいね】

【かわいい――はっ!?】

【草】

 

そう呟いた直後――僕たちは、空気ごとを巻き込む振動に包まそうになったのか、さらにきぃぃぃんと高くへ飛んだ。

 

 

 

 

海上――西海岸より、30キロ。

 

水平線から姿を現したのは、数十隻の大艦隊。

 

空母、戦艦、巡洋艦、駆逐艦――どれも衛星や合衆国本土との通信が途絶しているため、一気に数十年も前の索敵情報にはなっていたが――「少し前、西海岸上空まで延びる激しい光線」により進路を変更。

 

そして、その方向へ飛ばした戦闘機より「西海岸から少し入った高級住宅地で、化け物から人々を守っている存在」についてが入電。

 

ために――本来は軍事演習のためだけの艦隊は、戦闘態勢に入っていて。

 

「第一次攻撃隊――間もなく到着します」

 

「目標へ、挟夾――ではないですね。謎の力場に2発が消失――しかし他は全弾命中です!」

 

「やはり衛星リンクが使えないと厳しいですな」

「ですが、それでも本体へ命中しております」

 

「女神――正体不明勢力は?」

 

「ばらけた弾の衝撃で動揺――しかし、無事のようです」

「予想より精度が……間違っても彼女たちへ当てるな!」

 

「しかも弾道が途中で彼女たちの方へ、わずかですがやはり力場により……吸い寄せられるとして再計算を!」

「はっ!」

 

「……しかし、謎の力場が――これが、仮称『魔力』であるとするならば、巨大質量ほど強大な魔力を――すなわち、もし理外の力が存在し、それを行使する存在が居るならば、その存在が強力なほどに互いは……」

 

矢継ぎ早に空母から戦闘機その他が発艦し、速力に優る小型艦が艦隊から分離しながら駆け抜け。

 

――煙が収まりつつある、今砲撃したばかりの主砲を下ろしながら――鉄の要塞が、次の弾を込めていた。

 

 

 

 

「……ひぇー、想像よりすごいなぁ」

 

「きゅう」

 

「りり。りり」

 

「………………………………」

 

「きぜつ」

「あ、リリさん」

 

映画館の高いやつで揺さぶられたみたいな感じになってたのが収まったら、リリさんが寝ちゃってた。

 

「衝撃は吸収しましたが、音までは無理でした……申し訳ありません」

「あー、びっくりしちゃったんですね。良いですよ、リリさんですし」

 

……ちょっと見た感じでも、別に鼓膜がどうとかはないみたいだし……なによりそうなるんなら、ノーネームさんは何言われても守ってくれただろうし。

 

「とっさにリクライニングにしたので、頭への損傷はないはずですが」

「きぜつ」

 

「ちょっと元気すぎたのでちょうど良いですね。寝といてもらいましょう」

「ねる」

 

心なしか、ほっとした様子のノーネームさん。

 

リリさんはノーネームさんを抱きしめたまま寝てるみたいだし、ほっといても大丈夫だろう。

 

【草】

【草】

【ひでぇ】

【ハルちゃんが辛辣で草】

【調子戻ってきたな】

【ああ、ハルちゃんってこういうとこで人外要素出してくるよね……】

 

 

◆◆◆

 

ないないのため、次回の投稿は次週の金曜日です。

 

更新が止まるこの期間、ぜひ他の小説、またはプロフより他のコンテンツをお楽しみくださいませ。

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