【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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589話 【億単位の赤スパが乱舞する配信】

「よーし、おーらい、おーらい……中の人たち、掴まれるものに掴まってくださいね」

 

ゆっくりと空中から海面へ下ろした戦艦さんたちを、ちゃぷりと海に浸けていく。

 

「あ、持ち上げてたおかげで浸水してた水が全部こぼれてるのか。じゃ、簡単な防御魔法はっつけとけば、港までなら自力で戻れそう?」

 

あれ、なんで防御魔法とか使えるんだっけ?

 

……まぁいいや、使える分には便利だし。

 

『――――――!!』

 

「戻れそうですね。良かった。僕が居なくても、何日かなら持つので……そのあいだにダメコン?ってので塞いでくださいね……じゃ、力、離しますよ」

 

――じゃぶばっしゃぁぁぁんっ。

 

「あっ」

 

【ふぁっ!?】

【あーあ】

【草】

【「あっ」じゃないんですけど……】

【ハルちゃん……どうして……】

 

結構離してかなり慎重に手をどけたつもりだけども――海は泡立ち、1回深く沈み込んだ船体へ激しいしぶきが降りかかる。

 

戦艦さんたちっていう鉄のお城が、じゃぶんじゃぶんと暴れている。

 

「あ、駆逐艦が空飛んでる……お、綺麗に着水してる……」

 

合流しようと近づいてきていたお船たちへ押し寄せる高い波のせいで、一番先頭にいたお船が一瞬ふわっと浮き上がり――サーフボードみたいに綺麗にしゅーっと沈む。

 

「おー」

 

なんかかっこいい。

 

あの駆逐艦さんも、なんだか大いばりな感じだし。

 

【草】

【草】

【「おー」かわいい】

【でも「おー」じゃないのよハルちゃん……】

【ハルちゃん、ほんとこういうとこは雑だからねぇ……】

【女神マインドだから……】

 

海の上に落っことした――もとい、下ろしたけどまだじゃぶんじゃぶん先っぽが沈んだり浮かんだりしてる戦艦たちの周りで、すいーっと波乗りをしている駆逐艦。

 

「楽しい? そっかぁ」

 

波乗りしてる駆逐艦さんは楽しんでるらしい。

 

あ、でも乗ってる人たちはげろげろしてる……大丈夫かな。

 

でも、海かぁ。

子供のころ以来かなぁ、海って。

 

確か最後は中学の――

 

【あの駆逐艦……】

【乗員がミンチに】

【なる前にないないだから大丈夫大丈夫】

【じゃなかったら笑えないわ!!】

【草】

 

 

【nai-nai】

 

【0】

 

 

【えっ】

【朗報・あの駆逐艦の乗員たち、宙に巻き上げられてから着水したのにへっちゃら】

 

【なんだあの駆逐艦……】

【乗員たちも含めて……】

【ちょっと……】

【おかしい……】

【草】

 

【あー、さっきもティラノさんのビームを謎の軌道で回避してた駆逐艦かぁ……】

【あの変態機動の駆逐艦か……】

 

「ふぅ。あー、働いたぁ」

 

きゅぽんっ。

 

「ぷはぁ」

 

さっきの花火大会でもおいしかったけども。

 

「やー、働いた働いた、すっごく働いた」

 

……やっぱり、ひと仕事終わったあとこそおいしいよね、お酒って。

 

「ふへぇ」

 

【草】

【かわいい】

【わかる】

【仕事の後の1杯は格別だよね!】

【草】

 

 

【飲】

 

【please】

 

【口移】

 

 

「あ、ノーネームさんも飲みますか? 待ってくださいね、今おちょこ出しますね」

 

 

【口移】

 

 

髪の毛のあいだからもぞもぞぴこぴこ出てきたノーネームさんも、お酒を飲みたいらしい。

 

なんだかぴこぴこしてるけどもちっちゃくて見づらいし、両手差し出してるからそれに小さめの器を渡してほしいだけだろう。

 

「ほら、おちょこですよ」

 

 

【口移……】

 

【不可】

 

【悲】

 

【泣】

 

【絶望】

 

 

「?」

 

……なんかちょっとしょんぼりしている。

 

お酒、飲みたかったんじゃないのかなぁ。

 

「ほら、飲んでください」

 

 

【飲……】

 

 

くぴ。

 

ノーネームさんは、なぜかしょげながらお酒を傾けている。

 

【ノーネームちゃん……お前……】

【お、お人形さんになってるから……】

【口移しをねだる百合っ子】

【ノーネームちゃん、ハルちゃんがいろいろ気にしないからって好き放題してるね……】

【い、いつものことだから……】

 

【けどハルちゃん?? ここまでできるんだから、もうちょっと綺麗に着水させられたでしょ??】

 

【それな】

【ハ、ハルちゃんだから……】

【女神様ってさ、人間とかの脆さを知らないからときどき雑よね】

【ハルちゃん……どうして……】

 

【せ、戦艦の乗員たちが次々と甲板に出てきてるあたり無事っぽいし、なんか運悪く波に巻き込まれた駆逐艦も運良く空中飛んで運良く波乗りしてけろっとしてるから……】

 

【うん、きっとなんか出力上がってるハルちゃんだし、無意識でも乗ってる人とか保護する何か……掛けてるよね……?】

 

【草】

【ハルちゃんにかかるとなんでもギャグになるよね】

【今さらか?】

【今さらだな!】

 

【ハルちゃんの配信だからな  こういうのでいいんだよ】

【わかる】

【感動した】

 

【赤煉瓦「情報統制解除を確認しました」】

 

【赤煉瓦「\100000000」】

 

【赤煉瓦「あのときの感謝を」】

 

【!?!?】

【ふぁっ!?】

【いちおくぅ!?】

【なぁにこれぇ……】

【こわいよー】

 

【白い家「ずるい」】

 

【白い家「\200000000」】

 

【白い家「負けられません」】

 

【赤煉瓦「負けられません」】

 

【赤煉瓦「\300000000」】

 

【白い家「\400000000」】

 

【赤煉瓦「\500000000」】

 

【白い家「\600000000」】

 

【赤煉瓦「\1000000000」】

 

【白い家「\2000000000」】

 

【草】

【えぇ……】

【やべぇ……たぶん情報統制?されてただろう軍関係者が一斉に……】

【オークションみたいになってるぅ……】

 

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