【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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605話 【流れ弾でぼこられるえみちゃん】

『まおう』

『まおう』

 

『いちぞくのひがん』

『めいれい』

 

『ほご』

『まおう、なる』

『いばれる』

 

『あたまいい、いばってるどらごんせいふく』

 

『おれたちがいちばん』

『たくさんころす』

 

るるさんが、魔王――になる可能性があって。

 

だからノーネームさんが、ずっと抑えていた。

 

そんなるるさんが――ダンジョンっぽいこの空間に、るるさんの話だと少なくとも2日以上は居たんだ。

 

彼ら巨人が「魔王の卵」を探そうと思って探し続けていたのなら……こういうダンジョンみたいに特殊な空間なら、これだけの時間があれば、見つけ出してきてもおかしくはない。

 

そう。

 

僕がかつて、謎のダンジョンでひとりぼっちでうろうろしてたところをドラゴンの魔王さんに発見されたみたいに。

 

しつこいあの人みたいに。

 

きっと、何か……匂いとかで分かるんだろう。

 

そうだ。

 

ダンジョンってのは、「他の世界に最も近い場所」――モンスターがわらわら湧いてきたり、気軽に魔王さんとかが来たりする場所。

 

その奥なら奥ほどに危険で――つまり、雰囲気的に最深部付近のこの場所は。

 

「――でも」

 

僕は、ノーネームさんと目線だけで意思を伝え合い。

 

 

【 . 】

 

【I love you】

 

【♥】

 

 

【!?】

【えんだぁぁぁぁぁぁ】

【いやぁぁぁぁぁぁぁ】

【草】

 

【唐突な告白】

【ノーネームちゃんったら大胆】

 

【……あれ?】

【ないないされない……?】

【……ノーネームちゃん? ハルちゃん……?】

【お願い、無茶はしないで】

【おろろろろろろ】

 

――るるさんが寝入っている寝袋を、小さな彼女が僕の後ろにふよふよと運ぶのを見ながら、彼らへと対峙する。

 

「るるさんは、渡せません。……ここがどんな世界かは知りませんけど、るるさんは無事に地上に出て、ノーネームさんに守られて――それでもたくさんの不幸で苦しんでたところを、」

 

僕は、カメラを見つめる。

 

普段は忘れているけども――きっと、この場面も中継してくれているカメラさんを。

 

『彼女』へ絶対に言葉を届けてくれるだろう、リリさん救出作戦のときに気が向いて手に入れた、素敵なカメラさんを。

 

「えみさんが、守ってくれるんです。この後の――何年後かは分かりませんけど、あの人がるるさんを見つけて――守ってくれる。るるさんが、魔王なんかにならないようにって」

 

僕は、絶対に――るるさんの、ヘンタイさんの大好きなはずの小さなるるさんを見てるだろうえみさんへ、伝える。

 

「何かあったら、任せたい」って。

 

「えみさんが、るるさんの――きっと苦しい生活ですさんでいたはずの心を癒やしてくれて。『不幸』を『ただのドジ』って、笑えるようにしてくれて。僕と出会ったころには、あんなにもまぶしい笑顔ができるほど、解きほぐしてくれてたんだって。信じて――います、から」

 

えみさんは、なぜか僕みたいな幼い女の子がクリティカルに刺さる。

 

けども、それ以外はすっごく素敵な女の子で、面倒見が良い子で、皆から尊敬されていて。

 

だから。

 

だから――何かあったら、君に任せられる。

 

九島さんも、立派な子だ。

 

彼女なら、何でもそつなくやり遂げてくれるだろう。

 

……けども。

 

「――るるさんを守ることにおいては、えみさん以上の人は居ない。るるさんは、えみさんが守ってくれて――僕が出会ったるるさんに、してくれるんだから」

 

【ハルちゃん……】

【ないた】

【えみちゃんのこと、そこまで……】

 

【ロリコンなことを除けば……いや  ロリコンだからこそ、信用できるんだよな】

【ああ……幼女をほっとくなんて、絶対にしないってな……!】

 

【なにより、成長してもぜっぺきききききき】

 

 

【怒】

 

 

【草】

【えぇ……】

【草】

【い、良いじゃん、それが原動力なんだから……】

【そうだよ、つるぺた「だから」好きって罪人は一定数居るんだよ】

 

【罪人で草】

 

【草】

【草】

【信頼が……信頼が、負の方向に……】

【あの……これ、シリアス……】

【我欲含めても、結果として手も出さないし幸せにするから……】

 

【……そういや、るるちゃんがまだロリだった範疇でクリティカルだったはずの小学生からパーティーに誘ってはいたらしいもんな  たとえ幼いし今でもつるぺたで幼児体型で顔も見た目も中学生にしか見えないからロリコンでも余裕で行けるだろう、るるちゃんで存分にあわよくばって気持ちが含まれていたとしても、それでもハルちゃんが出現するまでは我慢できていたんだよ、えみちゃんは  自制心はなかなかのものだよ】

 

【草】

【草】

【ひでぇ】

【でも否定できない悲しみ】

【ハルちゃんが特別にクリティカルがっただけで、本来はイエスロリータノータッチを貫き通してたんだもんな!】

 

【うん……ガチのロリコン――同性愛ってセンシティブなのも吹っ飛ばす勢いの、やべー性癖シャウトしたからね……この扱いもね……】

 

【それでも】

 

【ああ】

 

【高校生になったるるちゃんを、えみちゃんのパーティーの一員として――ハルちゃんと出会う前までに、あの屈託のない笑顔を見せるくらいに癒やしてあげた事実は、えみちゃんの功績だよ】

 

【ロリコンだけどね】

【るるちゃんに気づかれない範囲で堪能してただろうけどね】

【同性だから、気配さえ隠せばいくらでも堪能できただろうし】

【草】

 

【あーあ】

【ぼっこぼこで草】

【し、信頼してはいるから……】

 

 

◆◆◆

 

 

改めてですが、ハルちゃんの2巻が出ます。来月に。

 

リリちゃんが出てくる&ノーネームちゃんがちらちら見てくるあたりを、もういちど、かわいらしい挿絵とともにご堪能いただけます。

 

リンク先は活動報告より。ぜひ1度、ご覧くださいませ。

 

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