【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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685話 ブロッコリーは甘いから好き

【悲報・アルちゃん、ハルちゃんがおはなし聞いてくれるから俺たちの未知をぽろぽろこぼし続ける】

 

【大丈夫大丈夫  生中継してるテレビに呼ばれてる科学者の人、泡吹いて救急搬送されてるから】

【めっちゃ偉そうだった大学教授さんが、突如として自分の頭に持っていたペンを突き刺した瞬間にリストバンドで……】

 

【ひぇっ……】

【草】

【かわいそう】

【おいたわしい……】

 

【科学とは完全に別系統の土魔法?とか聞かされたらなぁ】

【ダンジョンで使う土魔法とは規模が違いすぎて】

【ダンジョンで魔法が確認されたとき以来&ハルちゃんショック以来の衝撃だな……】

 

【てかドワーフとか……マジで居るのか】

 

【神様が言うんだからそうなんだろ】

【この規模の戦いを見せつけられたらな】

【さらりとエルフのことにも言及されてたしな】

【ドワーフのロリっ子、長寿エルフっ子……ふむ】

【お前……】

【明らかに隊列組んで浮かんでる塊を見せられたら信じるしかないぞ】

 

【少なくとも俺たちが知ってる戦艦ってのへ改装を施して宇宙船に仕立てた宇宙戦艦と同じ規模の宇宙艦隊を作れる程度には居るっぽいな……ドワーフ  少なくとも俺たちよりはるかに文明が進んでて戦力もケタ違いのな】

 

【おろろろろろ】

【こういうの見せつけられると、マジで俺たち地球人類がなんにも知らなかったんだなって】

【ほんと、今まで運良く魔王とか異世界の標的にならなかっただけの離島レベルだったんだよなぁ……】

 

「……?」

 

わさわさわさわさ。

 

ドワーフさんたちの土の塊に比較的近い渦から、わっさりと出てきているのが目に入る。

緑色の先端が無数にわっさりと表面を覆っていて、隙間からは茶色の幹や枝がちらちらと見える姿。

 

それはどう見ても――

 

「……ブロッコリー?」

 

「ぶっころり」

「なんだか親近感を覚える名前です……!」

 

「ぶっころ?」

 

「うっ……ふぅ。先輩のでは孕めませんね!」

「むぅ」

 

あれは、ブロッコリー。

でっかいブロッコリーだ。

 

宇宙ブロッコリー。

食べ応えがありそうだね。

 

とにかくもとてつもなく巨大なブロッコリーが、根元がキノコの石突きみたく、下の土――地面とくっついたまま、ひょっこりと顔を出している。

 

そういや最近、ブロッコリーとか食べてないんだよね。

 

ダンジョンに潜ってると基本的に保存食――レトルトかドロップアイテムのやっぱり保存食だし、生えてるキノコをむしる以外は基本的にそれ以外はないし。

 

異世界でちょっとだけ現地の料理を堪能したけども、それだってやっぱりブロッコリーはなかったし。

 

「ブロッコリー……茹でるとおいしいですよね。塩ゆででも良し、ドレッシングでも良し……ごくっ」

 

僕はお腹が空いてきた。

 

「ハル?? 世界樹、あれは世界樹だからね?? さすがにそれは精霊族とかエルフたちが怒るからね?? 敬意は持ってね? いくら私たちが神族でも、それなりに本気の抗議が来るからね??」

 

「ぶっころ」

「うっ……ふぅ……」

 

「2人も静かにしていようね。ハル、感心するのは良いことだけど、そろそろお口は閉じようね。まだ幼いとはいえ君のその体は淑女だからね。あとこの配信、エルフのみんなも観ているからこれ以上変なことは言わないでね。種族間の共闘が必要な場面だからね。だから本当にみんな、余計なことはお願いだから言わないでね。君たちは一応私と同じく総司令官の役割で、だから私たちが変なこと言うと本当にそれだけで種族同士の連帯が崩壊して戦線が瓦解して魔王に負けるからね? ……本当に、お願いだから……ハル、特に君がしっかりしてくれ……」

 

「え? あ、はい」

 

なんだか疲れ切った顔をしている姉さんが、僕の両肩をにぎにぎしてくる。

 

………………………………。

 

あ、これ、九島さんがときどきしてる顔だ。

ストレスフルで、でもできた人格だから怒りは抱かずに疲れてるってやつ。

 

「そうですね。だそうですよ、くっころさん、ノーネームさん。ちょっとは静かにしましょう」

 

「ハル……」

 

「?」

 

あ、姉さんの前髪に枝毛が。

髪、梳かしてあげよっか?

 

【草】

【草】

 

【お前じゃい!】

【ハルちゃんのことなのよ……?】

【どうしてわからないのぉ……?】

【もうだめだ……】

【ハルちゃんは天然だから……】

 

【普段は割としっかり……してないことも多いけど、ときどきこうして幼女そのものになるのがハルちゃんだからね】

【やはりハルちゃんは本の虫なだけで中身は完全幼女だったか……】

【おませさんだけどやっぱただの幼女だこれ!!】

【草】

【草】

 

【悲報・ハルちゃんまでボケに回った】

 

【もうだめだ……】

【ほ、ほら……ハルちゃんって基本的にボケ担当だし……】

【それはそう】

【「ちょっとおかしい幼女」だからね……】

【「野良猫ハルちゃん」だからね……】

 

【そしてツッコミ役がアルちゃんだけになると】

 

【かわいそう】

【かわいそう】

【こんな大決戦の中、妹と変なのの面倒まで見なきゃいけないハードワークなアルちゃん……】

【ぶわっ】

 

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