【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

688 / 739
686話 イスさんの親戚らしい

【ノーネームちゃんダメでしょ!! 悪さしてるちょうちょ、早く返しなさい! たぶんそれが元凶でしょ!!】

 

【草】

【あ、本当だ、まだ指先に乗せてら】

【お羽をひらひらしてるね】

【あれを見てると、なんだか無性に……】

 

【ダメ! 見ちゃいけません! ちょうちょに感染するからマジでやめろ  どうなっても地球人類には治療の手立てがないぞ  俺は警告したからな、医師として止めはしたぞ  頭蓋が勝手に開いて脳が爆発四散しても責任は取れないからな】

 

【そこまで!?】

【表現が怖すぎる】

【ちょうちょこわい……ロリ女神なハルちゃんに癒やされないと……】

【草】

 

【ちょうちょはね、そばに居る存在を精神汚染させるからね……】

 

【※マジモンの神様からじきじきに言われました】

【※本物の神様が制御してこの威力です】

【ま、まぁ、でも、マジで光の加減からか世界樹?がブロッコリーにも見えるから……】

【エルフのみなさん地球人類は馬鹿なんです本当にごめんなさい】

 

【でもハルちゃんの感心したときの鳴き声と顔はいつものだよね】

 

【それはそう】

【草】

【ハルちゃんって素直に驚くからかわいいんだよな】

【素直ロリ……いいよね】

【知識の吸収に貪欲な図書館に住み着くロリって……いいよね】

【わかる】

 

でっかいブロッコリー――世界樹とかすごい存在らしいけども、やっぱどう見てもブロッコリーだ。

 

ブロッコリー。

それもお高いスーパーで売られてるような通常のそれの倍くらいのご立派な、時期によっては1000円を超えるやつ。

 

一人暮らしの天敵。

けどもおいしいから買っちゃう。

 

あれ、庭で家庭菜園できないかな。

 

今度里帰りできたら実家の庭という庭にブロッコリーの種を植えよう。

……ブロッコリーって種から育つ印象もないけどね。

 

そんなブロッコリーが、ぷかぷかと、何もない宙を突き進んできている。

 

それともご立派なキノコ――そうだ、確かダンジョンの隅っこには、良く禍々しいけどもおいしいキノコがわんさかと生えていたんだ――みたいなそれからは、次々と光る何かが飛び立っていく。

 

……本格的にお腹がすいてきた気がした。

 

「お?」

 

あれは――なんだろう。

 

電波塔をしっちゃかめっちゃかにしたみたいな、針金細工を盛大に失敗したみたいな、子供が画用紙いっぱいにクレヨンで書き殴ったみたいな、あるいは中学生が美術の授業で与えられた針金と時間をいっぱいにしっちゃかめっちゃかにしたような――つまりはいがぐりとか成長しすぎたウニみたいなものが浮かんでいる。

 

小さい子供から小学生くらいの男子がきゃっきゃと喜んで手に取りそうな――けどもサイズはとてつもないそれらが。

 

「………………………………」

 

……あれ?

 

あのよく分からない針金細工、もしかしてイスさんの親戚さん?

 

なんだかそんな気がする。

あの現代オブジェっぽい感じに見覚えがあるんだ。

 

あれを小さくしてさりげなく置いといたら、普通に現代オブジェとして鑑賞されそうだね。

 

けども、どうせあれも大切なものなんだろう。

 

姉さんが割と本気で怒っていたのを感知した僕は、間違えることなく問いただす。

 

「あれは?」

 

くいくい。

 

なぜか下を向いてうなだれている姉さんの袖を引っ張って、解説を催促する。

 

「ねえ、あれは?」

 

【かわいい】

【かわいい】

【完全に妹になってるハルちゃん】

【家族の前だと完全におこちゃまなのがくっそかわいい】

 

くいくい、くいくい。

 

何回か引っ張って、ようやく顔を上げた姉さんに尋ねる。

 

あの小学生でも作れそうな――いや、ある意味無意識と遊びを組み合わせるか、熟練の芸術家じゃないと仕上げられなさそうな奇っ怪な物体のことを。

 

「はぁ……こほん。あれはね、『――――』たちの――む、まだハルの知らない概念か。ええと……機械生命体的な存在たちの船だね。彼らは真空に耐性があるからああいう形状が最適なんだ。君たち人間で言う、骨と血管と筋肉と神経だけの姿だからね」

 

「ほへー?」

 

「ないない……」

「ふむ……あの方たちは体温がないから先輩は苦手……なるほど」

 

【      】

【      】

【      】

【      】

 

【機械……?】

【生命体……?】

 

【待って  いきなりファンタジーからSFにぶっ飛ばないで】

【もしかして:人工生命とか+ロボット的な存在、普通に居る】

【でもここに参戦してるってことはファンタジーな世界とも協力関係ってことで……】

 

【あー、うん  そういやファンタジーにはゴーレムとか岩とか土の体持ったのとか居るんだし、ゴーストに至っては肉体すら持たない  それに比べたら機械の体はむしろ俺ら寄りか】

 

【まぁ全身義足みたいな感じって思えば】

【漫画とか映画であるだろ? 人造人間とか】

【改造人間なら理解できるわ】

【あー】

 

【それの脳みそまで機械でできた体って感じか】

【アンドロイドとか人造人間なら普通に映画でもある範囲だしな】

 

【そんな勢力までが参戦してるのか……】

【まぁやってることは世紀の大決戦だし】

【ハルちゃんたちがボケ倒してるから実感はないけどそうなんだよなぁ……】

【草】

【ハ、ハルちゃんたちは魔王相手にがんばったから……】

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。