【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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687話 【機械生命体→人類へのラブコール】

【でもなんで機械生命体ってのの戦艦?が、近代博物館で飾られてる針金細工みたいな見た目……?】

 

【そりゃあ美意識とかあるんだろ】

【まぁ骨と肉と皮でできてる俺たちとは全然違う体だろうしな】

【そもそも戦闘艦だから戦闘能力特化だし】

【使ってる物質とかも違うんじゃない?】

【それもそうか】

 

【それ言えば、あのイスさんだって現代オブジェだったし】

 

【イスさんの仲間か  なら興奮できるな!】

 

【えっ】

 

【え? 興奮できない? 配線の絡み合う金属の塊とか】

 

【いや、それはちょっと……】

 

【え?】

 

【他人の性癖嗜好は否定こそしないけど正直……】

 

【え?】

 

【一般性癖からは理解しがたいかなって……】

 

【え?】

 

【通通通通通通通通通通信:】

 

【座標――・――・――・――ポイント第――位階異界所属ラケアニア超銀河団所属おとめ座超銀河団内局部銀河群・天の川銀河sol第三惑星地球アジア太平洋地域大和国北陸地方――県――市――町―番――丁目、アパート――――2-205】

 

【当該住所(IP adress)へ交際の申し込みをOK?】

 

【当方生物学的雌・換装により有機生命体・炭素生物総称人類の平均的な「女性」の姿と肉体を獲得可能】

 

【容姿性格応相談】

 

【k;ldkrt:;we?】

 

【?】

【なにこのコメント】

 

「……ちょっと? 君たち、この配信をそういう目的で使わないでほしいなぁ……これ、マッチングアプリじゃないんだから。……しょうがないから今の人たちには特例で後で直通回線繋ぐけど、他の子は弾くからね?」

 

「? 何かあったんですか?」

 

「うん……人間からすれば無機物な姿でも……うん、理解のある人間の書き込みを見つけた機械の子がね、勝手にハッキングしてきてね……」

 

「へー」

 

【!?】

【ふぁっ!?】

【!?!?】

【え? なんだって?】

【もしかして:機械生命体、アグレッシブ】

【アグレッシブ過ぎない……?】

【なぁにこれぇ……】

 

【そしてたいして興味なさそうなハルちゃん】

 

【ハルちゃんが癒やしだな】

【ほんとにな……】

【良かったねアルちゃん  ハルちゃんが興味持たなくって】

【草】

 

【ああ、ハルちゃんの「なんで?」「どうして?」攻撃で解説がエンドレスになりそうだもんね……】

 

【そうでなくてもずっと実況担当みたいなことになってたし】

【そしてハルちゃんはかわいいコメンテーター担当】

【なおノーネームちゃんとくっころ】

【あの2匹は、ほんま……】

【癒やしがハルちゃんしか居ない……】

 

姉さんが疲れている。

 

よく分からないけども、偉いって大変だね。

やっぱり僕は平社員が良いなぁ。

 

「いや、個人的には褒めたいよ? 種族的に好きになるのが難しいはずの異種族を、見たこともない世界の種族が受け入れられるっていう特殊な嗜好と、がつがつと生殖を進めるバイタリティーと、それを見て応じようと自分の肉体を変化させてまで寄り添おうとする姿はね。……けど、それ、今すること……?」

 

【それはそう】

【ほんとうにそう】

【なかないで】

【ストレスでかわいいお顔がげっそりしている】

【かわいそう】

【かわいそう】

 

【おんなじ顔でも、となりでぼんやりしてるハルちゃんと対比になってるね】

 

【かわいいね】

【かわいいね】

【ハルちゃんはいつまでも純粋無垢でいて……】

 

【ご本とお酒と知識にしか興味がなくってちょうちょもしないハルちゃん……そうか、ハルちゃんが最大の癒やしだったか……】

 

【草】

【ノーネームちゃん!! ちょうちょ、いい加減に解き放つか適当な安全地帯にでもないないしなさい!! それくらいできるでしょ!】

 

 

【拒否】

 

【カワイイ】

 

 

【!?】

【は?】

【草】

【ノーネームちゃん、お前……】

【悲報・ノーネームちゃん、すでに汚染済み】

【もうだめだ……】

 

針金のとげとげしたのをかっこいいって思うだろう種族が、僕たち人間の誰かにアプローチ。

 

にわかには信じがたいけども、姉さんが疲れた顔してるからそうなんだろう。

 

良く分からないけど、いつどこの時代にも不思議な人は居る。

そういうのを、男だったときにネットの海を漂って物色してるときに目にしたっけ。

 

男同士とか女の子同士――の方は分かるけども、動物とか文房具とか文字とか無機物とか、はたまたは概念とか惑星とか恒星とかいろいろ、いろいろ。

 

うん。

 

夏と冬の祭典では、そういう本がたくさんあったりするとか。

 

うん。

 

ああいう世界は良く分からないけども、それで幸せになる人が居たりするんなら良いんじゃないかな。

 

ほら、SFとかホラーとかファンタジーだとたまにあるし?

石ころとか機械とか無機物がヒロインとかになるってさ。

 

「……ハルはおおらかすぎるかな……」

 

「そうですか?」

 

愛の形って、人それぞれじゃない?

 

ほら、るるさんもえみさんもリリさんも、ノーネームさんもくっころさんも、みんな結構すごいし。

 

九島さん?

 

九島さんだけはまともだよ?

 

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