【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
「あと、すうせんまんねん」
「あと、すうおくねん」
「にんげん、くりかえしでつよくてにゅーげーむ」
「まぞく、さいしょからいくらでもこんてぃにゅー」
【えっ】
【えっ】
【数……千……万年……?】
【億って】
【もしかして:女神様たち、そんな永遠の時間を輪廻転生でがんばれとおっしゃる】
【え? 何百回も生まれ変わって永遠にモンスター倒してダンジョンを攻略しろと?】
【がんばれ♥ がんばれ♥ がんばろろろろろろろろ】
【草】
【草】
【えぇ……】
【さすがに無理】
【でも記憶もリセットだぞ?】
【まぁそれなら……】
【強くてニューゲーム……つまりは一部引き継ぎらしいぞ】
【まぁそれなら……】
【※時代と地域、唐突な気候変動やモンスターがあふれるなどしたら、ろくに経験も積めずにただただ苦痛な短期のサイクルです 生存率はかつてのサバンナでの猿人類時代と大差ありません】
【だからパンチパーマが解脱しようって言ってたわけで……】
【お寺が建ってる意味……】
【 】
【ろろろろろろろろろ】
【そこをなんとか負かりませんかねぇ、女神様……】
「もともとは、なかよし」
「しんぞくもまぞくもおんなじ」
「わけたたましいのみんなも、おんなじ」
「でも、けんかした」
「ころしあった」
「いんぷっとされたから」
「おそわれるから」
2人の顔が、うつむく。
どんな顔をしているのかは、見えない。
「しんぞくとまぞく」
「にんげんとまもの」
「……たたかい、しすぎた」
「みんな、りせっとされた」
「ほとんどいなくなった」
「でも、まだいる」
【リセットって】
【ああ……数千年前の大戦?か】
【魔王の手下は増えてるだろうけど、人間や動物はなぁ……】
【なかないで】
【悲しそう】
【気持ちは……分かるって思いたい】
【人々が……いや、人間もモンスターも数千年前ごりっと減ったのを見て、それからも きっととてつもない数の人たちがないないされて避難してるとはいえ、減り続けるだろう光景を見続けてきたノームちゃん……】
【ノーネームちゃんもきっと、かなり……】
【ハルちゃんがダンジョンに潜ってから生まれたかもだけど、この様子だと聞いてそうね】
【あー】
【それが、ようやくに叶うんだもんな】
【がんばったね、ふたりとも】
「ある」
「のーむ」
「まおう」
「おじゃる」
「のーねーむ」
「――――――――はる」
ノーネームさんとノームさんが、僕を見てくる。
「はる。『ほんらいはちがった』のに」
「それでも『うまれかえして』くれた」
「?」
「生まれ返して」?
どういう意味だろ。
「だから」
「ないしょ」
「こそこそ」
「ひっそり」
まるで双子――そうだ、見た目からして、しゃべり方からして、この2人が双子の方が合っているんだ。
『――――――貴様ら、黒き女神共! この期に及んで――』
「もう」
「おそい」
――――――がちゃんっ。
まおうさんのずっとずっと後ろで――――
「「――――――つかまえた/ないないした」」
完全に――僕が見ても分かる、壊すことのできない「非破壊オブジェクト」に、僕たちは閉じ込められた。
脱出は、不可能。
脱出方法は――モンスター側であるおじゃるさんが、そうすることは、できない。
だって、この空間ってのは「そういうふうにできてる」から。
【「ないない」……】
【ここで「ないない」】
【nai-nai……最初から、ここまで……】
【すべては、このときのため 空間転移魔法の……なんかこうなまらすんげーやべーの】
【草】
【草】
【語彙が追いつかないレベルの魔法 神話の魔法だもんな】
『!? 馬鹿な……朕を、丸ごと――転移だと!?』
「よわらせてくれた」
「つかまえられるつよさに」
「まえは、おおきすぎた」
「むり」
「でも、いまは」
「ちいさい」
おじゃるさんは――魔王さんは、本体で出てきたときは、目にしたらくらくらするくらいに大きかった。
直接声を出すと息だけで僕たちが吹き飛ぶからだろう、テレパシーみたいなので話しかけてくる必要があったくらいに。
でも、今は。
「たいりくていど」
「じゃくたいか」
「れいどせん」
「ぼすをよわらせる」
「よわらせたらちいさくなる」
「それが、『げーむ』のきほん」
「なら、あとは」
「ぎゅっと、つかまえるだけ」
【大陸か……】
【大陸は大陸でもでかい惑星のでかい大陸なんだろうけど】
【画面から完全に見切れるレベルのから比べたら】
【そう思うとマジでハルちゃんもアルちゃんも宇宙戦艦たちもがんばったわ】
【あの長い戦いのおかげで、この場面が……】
【みんなでがんばった戦いだったからな 交戦中の人たちも、きっとこれを見て喜んでるはずだよな】