【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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740話 ダンジョンは、僕の記憶から創り出されたらしい

「……あの魔王を、弱らせてから不意打ちでダンジョンへ。こんなこと、一体どうやったら思いつくんだ、2人とも……私なんか、どう正面から倒すかばっかり……」

 

おじゃるさんが無差別に投げているブレスとかいろんな魔法攻撃の余波をかわしながら、姉さんがあきれた――とはまた違う、なにかの感情を口にしている。

 

うん、姉さんは、こう……真面目過ぎるところがあるからね。

 

もうちょっと僕とかを見習って適当にしたら良いんじゃないかな?

ねぇ?

 

「確かにダンジョンを作ったときから、懸念はあった。自動で適切な強さのモンスターや魔族をレベルに見合ったダンジョンという檻へ転送して捕獲する、ノームの作った魔法はとてつもなく優秀……けど、あれはあくまでそれを生成したノームや私の強さに依存していて、だから私たちより強い――ことに魔王とかにもなると、まず無理だって。それだから、こんな発想はできなかった」

 

【ほう】

【なるほど】

【女神だけど最強じゃないからか】

【そらまだ幼女だし】

【アルちゃんはもうちょい年上な雰囲気はあるけど、ハルちゃんと同じく幼女な見た目だしなぁ】

 

「……だから、魔王を一時的であっても私たちより弱くしちゃえば。そうすれば、すでに作って動かしてるダンジョンのシステムに――そういうこと……?」

 

「「ん」」

 

【おお】

【単純だけど難しい答え】

【思いつくのも実行するのもな】

【でも、2人はやりとげたんだよな】

【ああ……】

【発想が天才的すぎるけど、マジでどうやったんだろうな】

 

「おもいついた」

「おもいついた」

 

「「でんしげーむ」」

 

「――はるのきおくにあった、おもしろいの」

 

「やってみたらはまる、おもしろいの」

 

「……え? 僕の?」

 

ノーネームさんとノームさんの話に聞き入っていた僕は、いきなりに話しかけられて現実に戻される。

 

【?】

【ハルちゃんの記憶?】

【あ、なるほど  ぶらり旅中にゲームでもしてたかなハルちゃん】

【ダンジョンの中とかで?】

【ダンジョンの中とかで】

【草】

【あー】

 

「ん」

「つれてくるとき、みちゃった」

 

「え、別に見られても良いですけど……そっか、ゲームですか」

 

連れてくる?

いつのこと?

 

……けども、記憶を読む、か。

 

ならきっと、あれだよね。

 

くっころさんの攻撃に飲み込まれて意識が飛んでた、あのときのこと。

 

そのあと今の姿になったノーネームさんにイスさんが、僕を引っ張り上げてくれたあのときのことだろう。

 

……あれ?

 

いやいや、それだとおかしい。

時系列がおかしい。

 

だってあれはつい最近のことで、ダンジョンが出現したのは10年以上前のことで――だから、僕が中学生くらいのあの時期の話で?

 

「………………………………?」

 

んー。

 

……そのころ、どっかで会ったのかな、僕たち。

 

「ひみつも……ぽっ」

「いろいろ、いろいろ」

 

「?」

 

2人が同じようにほっぺを両手で抑え、もじもじしている。

 

秘密?

 

なんだろ。

 

「せくしー」

「えっち」

 

「「ふぅ……………」」

 

「?」

 

ふたりが、深くため息をついている。

 

どうしたんだろう……嫌なことでもあった?

 

【!?】

【ノーネームちゃん! ノームちゃん!!】

【えっち!? 一体何を見たんだふたりとも!?】

【この百合っ子どもめ……】

【ハルちゃんの秘密って?】

【さぁ……?】

 

【はだか……は、ノーネームちゃんがお風呂で存分に楽しんでたし、あるとしたらおトイレレレレレレレレレレレ】

 

【ノーネームちゃん!!!】

【なるほど、答えええええ】

 

【草】

【ノーネームちゃん、お前……】

【待て、ノームちゃんも怪しいぞ】

【もうだめだこの百合姉妹】

【始まりだよ?】

【ハルちゃん総受けの女神百合か……】

 

『――――――理解した。詰まりは』

 

おじゃるさんの、低い声。

 

それに振り向くと――魔王さんの口元が、こちらへと向いている。

 

『貴様らを排除すれば、此れは解除される。――違うか?』

 

「ちがわない」

「きーは、わたしたちふたり」

 

「「だけど」」

 

すっごく怒っているおじゃるさんが見てきているのに、へっちゃらな顔をしている黒髪のふたり――ううん。

 

どこか、笑ってる……?

 

「ちきゅう、さいきょうこっか」

「ぎじゅつ、しきん、しげんほうふ」

 

「「だから」」

 

「――『せっけいず』と『さんぷる』から」

「『りょうさん』――できたよね?」

 

「『こあ』は、つめこんであった」

「ちゃんとかいどくして、ちゃんとつくってくれてたら」

 

「……きゃしー」

 

「あのこの、のーとぱそこんといっしょに……ね」

 

【?】

【キャシーちゃん?】

【誰だっけその子】

 

【あの子だよ  合衆国でゾンビとシャークに絶叫してた広報担当の子】

 

【草】

【草】

【あー】

【そっか、ハルちゃんに助けられたあの子……ゑ?】

【え? あのときの子が?】

【確かにあの子はノーネームちゃんとも会ってた……えっ】

 

【……ハルちゃんが赤髪のキャシーちゃんを送り届けたのって、11年前の西海岸だよな?】

 

【ああ……】

 

【で、その相手は? キャシーちゃんを育ててくれた人たちは?】

 

【……現、合衆国大統領夫妻……】

 

【ゑ?】

【えっ】

【ふぁっ!?】

 

【……そういや数か月前、ハルちゃんたちへ新型兵器打ち込んだ跡地に大統領自ら、来てたよな……? うちの国へ……支持率が下がるのも気にせずに、わざわざ直接に……】

 

【あっ……】

【え?】

【いやいや……いやいや】

 

【もしかして:つながっちゃった】

 

【まって  まって】

【気持ちが追いつかないの!! ばか!!!】

【草】

 

 




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