【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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742話 【時間軸がこんがらがる配信】

「ん」

 

「みんな、ぜったい、ぶじに、かえす」

 

「だから」

 

「「ぶちかませ」」

 

【【了解】】

 

【――――Fire】

 

【各艦、射撃開始】

 

【目標は、ただ一つ】

【魔王へ、人の手で作り上げた槍を】

 

――――ばしゅばしゅばしゅばしゅんっ。

 

おしりまで姿を現す前に、いくつもの――6隻くらい?――の金属の塊から、ミサイルが飛び出す。

 

かしゃかしゃって、船の左右に向けて開いたフタの中から大きなミサイルが、順番に飛び出していく。

 

……爽快だね。

 

あと、かっこいい。

 

『――フハハハハハ! 人間ごときがこの朕へ傷を――GUUUU!?』

 

飛んでいくそれらが弱いって思ってたのか、仁王立ちのまま避けることもしなかったおじゃるさん。

 

――その、自慢の翼へ、ミサイルが刺さっていく。

 

ずぶっとめり込んで、傷口から爆ぜていく。

 

けれども大爆発はしない。

ただただ、めり込んでいく。

 

「こんなものが自分を傷つけるなんてありえない」って思っていただろう、世界最強の生物――その翼へ、深く、食い込んでいく。

 

【おお】

【おおおおおお】

【効いてる!?】

【たかがミサイルが!?】

 

「こっそりわたしといた」

 

「せっけいず」

 

次々と花火を打ち上げていく光景を眺めながら、ふたりが言う。

 

「がっしゅうこく」

「だんじょんにおいといた、かんせいひん」

 

「かいておいた」

「けいかく」

 

「わたした」

「きゃしー」

 

「よんで、りかいして、にんしきして、してくれるかは」

 

「かけ」

 

「「でも」」

 

……それを見上げる女神たちが、唱う。

 

「かがくぶんめいなら」

 

「りょうさんかのう」

 

「ぎじゅつりょく」

「ぎりぎりおーけー」

 

「でも、こすとはおたかい」

 

「じょうきゅうだんじょんせんこで、いっこぶんのざいりょう」

 

「……ほんとうに」

「つくってくれた」

 

「かんしゃ」

「かんげき」

 

「おんぎをかえす、ぶんめい」

 

「ぜったい、おす」

 

「はる」

「ある」

 

「とうとい」

「かわいい」

 

「おしかつ」

「まいらいふ」

 

「いまはいない」

 

「おかあさんとおとうさんも、きっと、そういうはず」

 

【草】

【ふぁっ!?】

【もしかして:このふたり、現代地球文明の配信文化に汚染されてる】

【もう終わりだよこの宇宙】

【はじまりだよ?】

 

盛大な、花火。

 

印象は、そのもの。

 

いくつものお船から絶え間なくミサイルが垂直に飛び出して行って、それらが回避起動を無作為に行いながら魔王さんへ迫っていき、爆発していく。

 

爆発して、めり込んでいく。

深々と、刺さっていく。

 

数の暴力。

戦場の基本。

 

「……あ。ちょっと前、恐竜さんのときに見たお船」

 

海の上では不可能だろう、ふぃんふぃんとした動きを見せているお船――その一隻。

横から見ると白いカタカナで「ゼカキユ」――雪風って書いてあるお船が、ちかちかとタワー……艦橋から光をまばたかせてくる。

 

その意味は分からない。

 

けども、

 

「がんばってくださいね」

 

手を振って、応援する。

 

「がんばって――えっ」

 

――ばしゅうん。

 

突然にそのお船――あと似たような船たちのおしりが光ったと思うと、あっという間に飛んで行って、魔王さんの横と後ろに回り込んでいる。

 

そこからミサイルをやけくそのように打ちまくり、その着弾のたびにおじゃるさんが悲鳴を上げる。

 

……中の人たち、大丈夫……?

 

【!?】

【すげぇ】

【え、今の動き……おかしくね?】

【おかしいな……】

【ああ、ちょっとおかしいな……】

 

【エンジンがね……高速艇仕様とか言ってたからね……】

 

【あのままだと乗員は全員……】

【いや、技術供与  もしかしたら、慣性重力制御まで……】

【あっ……反重力なんちゃら……】

【ろろろろろろろ】

 

【なんだ、船の中ではハルちゃんと同じ分類の存在か  くちくかんがんばえー】

 

【草】

【草】

 

【IQが駆逐艦並みになっている】

【海防艦では?】

【海防艦と駆逐艦はいいぞ】

【潜水艦もいいぞ】

【小さいのは最高だぞ】

 

【なんでもいい  ハルちゃんの助けになるんなら、なんだってな】

 

【ていうか、待って? なんで地球の船からのミサイルで、弱体化してるとはいえ魔王にダメージを……?】

 

【あのミサイル、ハルちゃんに打ち込んだときの『あの新型兵器』なんだぞ?】

 

【あれ、500階層RTAしてたあのダンジョンの、500階層までのすべての階層の床を貫通してたんだよな……たったの2発で、本来なら非破壊オブジェクト――『地球人類の通常兵力では破壊不可能な物質』ですら】

 

【……そういやそうだったわ……】

【あのときはハルちゃんの無事を心配するのと合衆国への怒りで気づかなかったけど】

【考えてみたら汚ぇ兵器じゃなしに、たったの2発であそこまで行くのはおかしかったもんなぁ】

 

【え? じゃあ何? あれはただの試射とかだったってこと?】

 

【それどころか、ハルちゃんたちが潜ったあのタイミングでわざと……】

【じゃないと、ハルちゃんがくっころのところに行かなくて……?】

【?????】

【じくうのほうそくが  みだれる】

 

【ハルちゃんたち、11年前に飛んだりしてたし……きっと時間移動する魔法とか……あるんだろうなぁ……】

 

【んでそのころから地球に居たノーネームちゃんが暗躍を……】

【でもそれだとノーネームちゃんの初期のAI状態が……んにゃぴぴぴぴぴ】

【草】

 

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