【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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746話 くっころさんとは違う女の子になってるおじゃるさん

【しかし失望したぞ魔王  俺はモンスターが人化するのが許せない派閥なのに】

 

【唐突な擬人化は許されない】

【くっころはとっくにGから堕ちて素っ裸巨乳ロリに成り下がってたから、お前だけが希望だったのに】

【あの鱗で興奮できたのにさぁ、お前ってやつは……】

【爬虫類でしか興奮できない私にとって、お前はもう用済みだ】

【ドラゴンに蹂躙される妄想で生きてきたのに、これからどうすれば……】

 

【草】

【草】

【もう滅んじまえこんな人類】

【ハルちゃんたちのがんばりが台無しだよ!!】

【えぇ……】

【気持ちは分かる】

【えぇ……】

 

【でも……why TS?】

 

【さぁ……?】

【魔王って女の子だったか?】

【「朕」とか「おじゃる」だし、どう聞いても男っぽかったよなぁ】

【それな】

 

【声は……いや、ドラゴンの声帯を通してのだから分からんけど、普通にハルちゃんをお嫁さんにしようと許すまじハルちゃんあのおっぱいを揉みしだいてひん剥いて仕返ししようそうしようハルちゃんあのおっぱいに突撃しよう】

 

【草】

【それはお前の煩悩じゃねぇか草】

【でもやっちゃえハルちゃん】

【ドラゴンとかのモンスターってそもそも普段から全裸だから気にしないだろ草】

【あー】

 

【分からんぞ? ひん剥いたらとたんに人間の女の子としての羞恥心を自覚して恥ずかしくて動けなくなるかも……ふぅ……】

 

【\100000000】

 

【!?】

【!?】

【草】

【もうおしまいだよこの星の人類】

【はじまりだよ?】

 

「てぃーえす」

「しゅきぃ……❤」

 

ぴとぴと、すりすり。

 

なぜかノーネームさんたちが僕の左右から張りついてきてすりすりしてくる……いや、いつものだからどうでもいいか。

 

「おじゃるさんって女の子だったんです? くっころさんみたいに」

 

おじゃるさん。

 

尊大だし世界征服しようとしてるし人間を目の敵にしようとしてるわからずやだけども、敵判定がない状態ならいろんな気持ちを分かり合える人。

 

「おっきなドラゴンさんのときはかっこよかったですけど、今の姿も綺麗ですね」

 

【おお】

【さすがはハルちゃん】

【マジでなんにも同じないのな】

【てか気にしてないだけっていうか】

【それだわ】

【まぁハルちゃんならたいていのことは「そうなんですか」で済ませるし……】

 

【ハルちゃんたち神様って生物のこと、その中の魔力とかで見てそうだしなぁ】

 

【なるほど】

【外見はそこまで気にしないと】

【あー】

【ハルちゃんらしいからそれっぽいな】

 

「……貴様は何も変わらないのだな、ハル」

 

姉さんのことを警戒しつつも、こちらを見て――どんな感情なのか分からない顔で、ぽつりと返してくる彼……彼女。

 

「だって、どんな見た目になってもおじゃるさんはおじゃるさんでしょ? なにか変わってます? 元から女の子だったからともかく、おじゃるさんはおじゃるさんですし」

 

「………………………………」

 

「?」

 

じっ、と見てくる魔王さん。

 

「……この世の敵が、貴様だけならば……とうに矛は……」

 

目を伏せ、小さくつぶやくおじゃるさん。

 

【魔王、お前……】

【え、今、なんかめっちゃデレてない?】

【そらまぁハルちゃんだけは助けるって言ってたし】

【親世代からの戦争、その敵国の人間って考えると……当事者なら、敵を滅ぼすまで止められないもんなぁ】

【あー】

 

【そのたとえでいえばハルちゃんは敵国のお姫様か】

【なるほど】

【敵国の王族も軍隊も民衆もまだまだ残ってる  そして、侵攻してるのは自分たちで、指揮しているのは王たる自分……魔王、お前……】

【戦争ってな  古今東西、終わらせるのが大変なんだよな】

 

なんて言ったのかは聞き取れなかったけども、次に目を上げてきたおじゃるさんは、僕を鋭い目つきで眺めてくる。

 

きんきらきんな髪飾りでこれでもかって目元までいろいろしゃらんらしゃらんらしてて、めらめら燃えてる前髪のせいで前が見づらそうな目元は細められていて。

 

その中で光る黄色――いや、金色のおめめは、そういやドラゴンさんのときから変わってないね。

 

それよりも……服、ちゃんと着た方が良くない?

寒くない?

 

そのお胸をもり出しにしてるのは、おじゃるさんの趣味なんだろうか。

趣味なら仕方がないけど、着るのに慣れてなくてだるんってなってるならちゃんと着た方が良いと思うよ?

 

「――我ら龍、ドラゴンは雌雄同体である」

 

「そういや……そうだったかも?」

 

あ、女の子かどうかって教えてくれるんだ。

けど、雌雄同体――かたつむりさんみたいに両性ってことだよね。

 

「我らは完全無欠、ゆえに雄と雌を内包する種族である」

「そうなんですか」

 

くっころさんとか、そういう感じのこと言ってたかも。

全裸でお胸揺らしながら抱きついてこられたから忘れてたけど。

 

「じゃあ今のそれって男の人でもあるんですか。体」

「とっさのことゆえ雄の方は再現しておらぬ」

 

「確かくっころさんはくっしたからくっころさんって感じに女の子になったって言ってた気がしますね」

 

そして隙あらば卵を生み出すっていう気まずいし破廉恥な存在になってたね。

 

「あれはドラゴンの恥。2度とその名を口にするでない」

 

「かわいそうじゃないです?」

「彼奴の魂が可哀想なのだ」

 

わー、ぼっこぼこー。

 

「頼むから龍があんなものだとは思わぬように。決してな」

「そうですか」

 

でもほんとに残念なことばっか言ってて……理性のないえみさんみたいな感じだったからしょうがないよね。

 

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