【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
「――――えいっ!」
「ふっ……。人間にしては、やるな……小娘よ」
ひゅぱっ。
戦闘スタイルの差か、姉さんを抜いて先に切り込んだリリさんの剣先が水色に光って弧を描く――けど、おじゃるさんはそれを完全に見切った動き。
もちろんまだ様子見ではあるだろうけども、やっぱりレベルが60と100とではこれだけの差があるんだ。
「ふんっ!」
余裕しゃくしゃくにリリさんを回避した魔王さんの真後ろへ滑り込んだ姉さんが、腰を落として威勢のいい声を放つも――今回は結構がんばって、けども完全に攻撃は回避される。
「っと……しかし女神よ、この小娘を見習って少しは優雅に立ち回れんのか?」
「は? 徒手空拳――この身1つで敵を討ち滅ぼす戦闘スタイルを舐めてるの? ボクサーやモンク、武闘家を舐めてるの? 肉体を極限まで高めて拳と足先で語り合う世界に喧嘩売ってる? 買うよ? 魔王」
「いや、知らぬが……」
【草】
【アルちゃんにも謎のこだわりが】
【気持ちは分からないでもないが】
【てかやっぱアルちゃんって熱血スタイル好きよね】
【あー】
「分からないかなぁ……鍛え上げられた肉体美、そこから放たれる芸術的な拳と――――――――脚の動きっ!」
あ。
姉さんが語りながら詰め寄ってる後ろから――
「こうですよね――――えいっ!」
「はぁっ! そう、こうやってリーチが違うからこそ味方と戦いやすい素晴らしい職業なんだよ、魔王」
リリさんが再びに斬りかかって、それに反応した魔王さんを正面から脚を回すように蹴り上げる姉さん――それでも回避。
リリさんの剣に乗せた氷魔法?と姉さんの拳から放たれた金色の波動っぽいのが、おじゃるさんが回避する前の場所を十字に切り裂く。
「――――っ……成る程。脅威は理解した」
【ふともも】
【ふともも】
【アルちゃんのふともも】
【みえ】
【ない……】
【草】
【お前ら!!!】
【だって……】
【だって布を巻きつけるスタイルの大変涼しそうなお洋服……お洋服?で脚を高く上げたら、そりゃあね……】
【着物とかだってそういう動きしたら見えるもんなぁ】
【※戦後】
【※どっちが勝っても】
【ごめんなさいごめんなさい】
【許してください出来心だったんです】
【思春期の過ちですのでどうか許して……】
【そうだぞ、マジで気をつけろよ アルちゃん自身は寛大でも信徒の方々がどう見てるか想像はできるだろ?】
【そんなことよりリリちゃんの話しようぜ!!】
【そうだな!!】
【※リリちゃんも異世界と地球の一国の王女だからほどほどに】
【はーい】
【はーい】
【でもすげぇよな、リリちゃん】
【種族:女神なアルちゃんはともかく、リリちゃんが普通に着いてってる】
【そら地球人類で最高峰だからな】
【出身は異世界だし王族だし、小さいころにハルちゃんから徹底的に鍛えられたからな】
【あ、そういやそうだったわ】
【かり!】
【かり!】
【よんろくまるまる】
【かわいかったね】
【かわいかったね】
【でもその子供たち、みんなことごとくクンカーになっちゃったんですよ……】
【でもその子供のうちの姉妹、片方は時間遡行風意味真王女になって、もう片方はブチ切れ芸が定着した女王様になっちゃったんですよ……】
【草】
【草】
【や、役には立ってるから……】
「えみちゃんっ!」
「ええっ!」
リリさんと姉さんがおじゃるさんの注意を引いた直後――その後方から駆け寄っていたるるさんとえみさんが、
「――――のぉうっ!? な、なんじゃその邪悪な鎌は!? 端から見ても邪悪であったが、朕に触れようとした瞬間はもっと……こう、禍々しいのじゃ!」
――ノーネームさんたちの黒い魔法ともまた違う弧を描いた、るるさんの鎌。
2人からの攻撃のうち、そのでっかい鎌からはものすごくびびりながらずざざっと横滑りして回避したおじゃるさん。
でも……邪悪?
魔王さんがそれ言うの?
いやまあ、なんかそんな気配はあるけどさ……るるさんの持ってるあれ。
「……普通に回避されたけど、やっぱりるるの持っているこの鎌、いわく付きなのかしらね?」
「なんでもいいよ! ――――私はどんなことをしてでも、ハルちゃんの役に立たないといけないの」
「ひゅっ」
【草】
【ひぇっ】
【悲報・るるちゃん、魔王を怯えさせる】
【るるちゃんすげぇ……】
【るる「様」だ……間違えるな下郎】
【草】
【しかし魔王にアルちゃんとリリちゃんの動きはまばたきしてるあいだの一瞬だったけど、るるえみは普通に見えたな】
【まぁレベル差あるからね……】
【※えみるるは普通に上級者の領域です】
【そらリリちゃんは人類の限界突破?ってのをしてるらしいからなぁ】
「………………………………」
るるさんの鎌と、アル姉さんの拳。
怯えた演技……だよね?……をしてる魔王さんの目は、それらを交互に見ている。
こっちは、完全にノーマーク。
なら、
「えい」
たぁんっ――――びしゅっ。
「いだぁっ!? ハル!? おみゃえ!?」
「や、僕たち戦ってますし」
「そうです!」
「そうだよ!」
うーん、おじゃるさんの体勢を崩そうとスネに当てたんだけど、痛がるだけで貫通はしないかぁ。
けど、おじゃるさんならともかくリリさんとるるさん、そんなに遠くでよく僕の声が聞こえるね?
「えい」
たぁんっ。
「ふぉうっ!?」
「やっぱり良いなぁ、狙撃って」
【草】
【草】
【スナイパーハルちゃんが楽しそうにしている】
【だってハルちゃんの適性MAXな遠距離狙撃だもん】
【ハルちゃんが実にいきいきしているね】
【久しぶりに嬉しそうなハルちゃんで俺らも嬉しい】
【わかる】
【すごくよくわかる】
【ハルちゃんもレベルは★とかちょっとよく分かんない表記だったけど、普通にダメージは出せるっぽいか】
【てかあんだけ離れた相手の脚に当てるとか……】
【ハルちゃんだからな!】
【残弾が気にはなるけど、これでハルちゃんも参加か】
【まさに最終決戦……がんばれ、みんな】
定期のないない(治療)のため、次回の投稿は7/8からの見込みです。
更新が止まるこの期間、ぜひ他の小説、またはプロフより他のコンテンツをお楽しみくださいませ。